まだ人種差別が強かった時代、ハーレムで黒人としては初めてお店のオーナーとなった28歳の青年がいました。その青年も今は87歳。Bobby Robinsonさんは、「
他に黒人がやってる店なんてなかったよ、一つもなかったんだ。」と静かに話してくれました。
“Bobby's Happy House”は、公民権法が制定された1964年よりはるか前、1946年に始まったレコード屋さん(当時はBobby's Record Shopという名前でした)。アポロシアターから1ブロック西へ行ったFrederick Douglas Blvd沿いにあります。
ボビーさんは、黒人として初めてのレコード会社のオーナーとしても有名です。Robinという名のレーベルを立ち上げたのは、これまた公民権法が制定される10年以上も前のこと。もう驚きというか、信じられないくらいスゴイと思います。黒人であるがために受けてきた彼の困難や苦しみを、私は想像すらできません。「どんなに傷ついても、決して夢をあきらめない」って言うのは簡単。でもホントにそうやって生きてくなんて!87歳とは思えないスーツ姿。握手したときにすごく暖かさを感じました。友達はたくさんいそうだけど、どこか孤高の戦士というか、「サムライ」みたいな感じです。
たとえ自分の周りにいる全ての人が「君にはできるはずがない」と言ったとしても、自分が「できる」と信じれば夢は本当に叶うのかもしれない。よしゃっ、私もがんばるよー!
このボビーさんプロデュースの初期のヒット作ネットで試聴できちゃいます。1950~60年代ポップミュージック。私はまだ生まれてもいない時代の名作が時を超えてリバイバルなのです!
「人気blogランキング」