ニューヨークでは皆さんお馴染みのテレビ局、ニューヨーク・ワン(NY1)。このテレビ局、ニューヨーク限定のいわゆる地方局なんですけど、地元ニューヨークならではの定番企画がいろいろあって結構おもしろいのです。例えば、コレ。ニューヨーカー・オブ・ザ・ウィーク(
NYer Of The Week)とか・・・。
直訳すると、「今週のニューヨーカー」という意味ですが、毎週1人、ボランティアや社会貢献活動など、誰かのために何かをやっている方を紹介する1~2分程のミニ・ドキュメンタリーです(左図は最近放送した内容)。
時間は短いですけど、毎日、朝、昼、夕方、夜のニュース内などで、1週間のうちに何度も再放送されてまして、視聴者への啓蒙効果や広報効果も相当ありそうな感じ。
最新ストーリーは、病気(てんかん)のため、長年、施設で暮らしてるEmilyさんとその義理のお姉さんのAnnさんのお話。お姉さんは、Emilyさんのレシピで作った
お菓子をネット販売し、売上の一部を病気の治療研究費に寄付してるそうです。
また、4月8日の週のストーリーは注目です。ご本人曰く、レシピ版のiTune Storeって感じの
keeprecipes.comを運営するPhilさんのお話。ほぼ全て無料で見れる彼のサイトで、初めてレシピを有料販売した理由は、ずばり日本の震災・・・。
アメリカで「食通」の方は、日本食や日本文化が大好きな方が多いのですが、Philさんもまさにそうなのでしょう。日本のために・・・ってことで、日本と関わりのある9名の方々から協力を得て、特別なレシピを販売する
特別コーナー(KeepRecipes for Recovery)を用意してくれたのです。
アメリカ版「料理の鉄人」に出演されてる鉄人シェフで、ニューヨークの人気レストラン、Morimotoのエグゼクティブシェフの森本さんや、7年間あのマドンナの料理人をされていた西村さんなどのレシピも含め、特別レシピは21種類。このストーリーはNY1のアーカイブページで
動画(Foodie Rounds Up Top Recipes For Japan Relief)も見れます。
その他、近年のニューヨークでは日頃から様々な社会貢献活動や、売上全額あるいはその一部を常時寄付してる
古本屋さんとか、
アンティークショップなども数多くありまして、このニューヨーカー・オブ・ザ・ウィークで取り上げられる例もいっぱい。あまりに事例が多いので、だんだん一般ニュースの方もこのニューヨーカー・オブ・ザ・ウィークっぽい内容が増えてるような感じです。
震災後の日本でも、多くの方々が被災地の方々のために様々な活動をしていますし、1つ前の記事でご紹介した「Time100」に選ばれた桜井勝延さんと菅野武さんのような素晴らしい方々も、きっと、もっとたくさんいらっしゃると思います。日本のテレビ局でも、今の日本に少しでも希望や勇気をもたらせるように、ジャパニーズ・オブ・ザ・ウィークみたいなコーナーを作って頂けたりすると素晴らしいですよね。
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