「Googleのニューヨーク事務所は、86丁目にあるスターバックスで、たった一人のやる気に満ちたカフェインたっぷりのセールス・チームで2000年にはじまりました・・・」というドラマのような書き出しからはじまる
ご報告 が、昨年暮れ、Googleの公式ブログにポストされました。タイトルは、"Investing in New York"(ニューヨークに投資します)。
これは、Googleがニューヨーク・オフィスとして入居するビル(111 Eighth Avenue、8番街沿いの15~16丁目間)を、ビルごと購入したことについての事務方からのもの。ここで2,000名ものGoogleの社員が働いているそうです。
報道によると、購入金額は17.7億ドル。税金ほか諸経費を含めると19億ドル(1ドル=80円換算で、1,520億円)ほどとなり、単一ビルとしては、2010年のアメリカ最大の不動産取引になるんだとか。
日本と違ってアメリカでは、商業用不動産の運用と本業のビジネスはまったく別物という認識が強く、どんな大きな企業でもオフィス・ビルを自社ビルとして所有せずにテナントとして入居するのが一般的(実際にこのビルには、NikeやLifetime televisionなどの著名企業もテナントとして入居)。しかも、自己資金から現金払いで買っちゃったということで、いろいろ注目集めています。
ちょっと気になって、現在2010年の第3四半期分まで公開されてる
Googleの財務データ 見てみると、営業キャッシュフロー(Cash Flow from Operations)は以下の通り。リーマンショック以降の世界不況がウソのように、見事にどんどん伸びてます。
そんなわけで、2009年末の財務データで、総資産(Total Assets)40,497百万ドルのうち、現預金・有価証券(Cash & Marketable Securities)が24,485百万ドルと全体の60%を占める状況。さらに、2010年第3四半期で、総資産53,342百万ドル、現預金・有価証券33,380百万ドル=全体の62.6%とキャッシュは増加傾向。
なお、CB Insightsの発表した2010年中(9/4まで)の
テクノロジー関連企業買収件数 を見ると、以下の通り。
Googleは競合他社にかなりの差をつけて断トツでトップの23件。すごい。これだけ買収やってれば、有能な専門チームが社内外にあるんでしょうね。投資の収益分析のプロのネットワークとか、その関係者とか。そういう方々がいたので、これだけ巨額な商業用不動産投資案件にもあっさり対応できたのかも?
最後にGoogleのニューヨーク・オフィスの紹介ビデオを見つけたのでつけときます。
普通のオフィスビルなので一般の方々が中に入ることはできませんが、場所もチェルシーマーケットの近くの良いところなので、将来的にアップルストアみたいな感じのお店とか作ってくれたらなと思います。Googleはメーカーじゃないから商品ないですけど、最新技術を体験できるスペースみたいな感じ、できないかなー。
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