

今週水曜日の10/6、めちゃめちゃ
興味深いニュースが報じられました。ビル・ゲイツさんが作った様々な社会貢献活動を資金援助するファンド、ゲイツ・ファンデーション(Bill & Melinda Gates Foundation )が、米国4大ネットワークTV局の1つで、ディズニーの子会社であるABCのニュース番組の新プロジェクトへ寄付っていうか、資金援助することになったんですって!!!

世界の健康問題とその解決策を探るの特別プロジェクト番組ってことなんですけど、ゲイツ・ファンデーションからその制作費に150万ドルが提供されるんだとか(但し、もちろん番組の編集権はABCにあり、ゲイツ・ファンデーションが口出しすることはありません)。
普通、こういうファンドは、社会貢献活動をするNPO団体とか、公益に関わる病院や学校へ寄付してるんですけど、今回、営利目的で経営されてる民間企業、しかも
PBSのような元々NPOがやってるテレビ局じゃなくて、ABCのようなアメリカを代表する大テレビ局の新プロジェクトをバックアップ!?
過去にこうした例は非常に珍しく、新しいトレンドを示す象徴的な事例かも?
確かにABCはアメリカを代表する民間企業の大テレビ局ですが、より広く世間の人々に「世界の健康問題」について目を向けてもらおうって思ったら、どんなNPO団体の活動よりもこの新プロジェクトを支援する方が費用対効果が良いということなのでしょうね。いろいろ考えてみると、より多くの人々の幸福をサポートする非常に合理的な判断のような気がします。
また、
この事例の何がすごいって、民放テレビ局なのに『視聴率ではなく番組内容』が重視されてる点。日本でテレビ番組が面白くなくなったとか、番組の質が悪いとか、視聴率至上主義の弊害があるとか、いろいろ言われてると思いますが、良い内容の番組を作れば社会貢献ファンドからも資金援助がありえるってことになったら、どうなるのでしょう?
ゲイツ・ファンデーションのサイトに行ったら、以前ご紹介した
興味深いアイデアを世の中に広めるために作られたNPO団体のTED(Technology、Entertainment、Designの頭文字)で、社会変革をテーマにしたイベントがありまして、そこにも参加しています(1時間半ほどの
講演内容のビデオも見れます)。
日頃から、ゲイツ・ファンデーションもABCも、その意思決定や行動はいろいろ注目されてますので、当然、いろんなこと検討して決めたんでしょうね。"Giving Pledge"の記事でも書きましたが、やっぱり何か、世の中の仕組みというか、人々の意識が変わってきてる気がします。
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