ニューヨークの街角で見かけたポスター。ポテトチップスなどを出してるWise社が、この夏、ニューヨーク・ナンバーワン・ダンサーを探すイベントやってたそうです。"Big City Boogie"って名前で10週間もかけたんだとか。優勝者には1万ドルもの賞金も。でも、ぜんぜん話題になってません。ウェブ上を探してみても殆ど話題になってないですし・・・。
たぶん、この企画、企画書だけ見たら素晴らしかったのに、実際、やってみたら上手くいかなかったプロモーション・プロジェクトの典型的な例かも?
公式サイト 行ってみると、なんかもう非常に残念っていうか悲しい気持ちになります。優勝者のビデオも見れますし、参加した何百名もの方々のビデオも全部見れるようになってるんですけど、うーん、ちょっと・・・って感じ。
どこに問題があったのか?
いろいろ気づくことありますが、明らかに「それはないよねー」って思う点を以下3つ挙げてみます。
1. 動画を自社サイトで囲い込んでてYoutube等にはほぼ関連動画ゼロ
これじゃコミュニケーション起こるわけありません。自社サイトにアクセスして欲しいっていう狙いなのでしょうけれど、肝心の公式サイトの作りが雑過ぎて、Youtubeに慣れた方には非常にストレスフル。そもそも、みんなで一緒に楽しくニューヨーク・ナンバーワン・ダンサーを見つけよう・・・って発想じゃないの?という印象を受けます。
2. カメラの撮影技術(あるいは演出)がイマイチ
今の時代、プロが作りこんだものよりも素人っぽくカメラ1台で普通に撮ったビデオの方が、視聴者に親近感ある身近な印象を与え、Youtubeなどでも人気出てます。
ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)くんがブレークしたきっかけも 、その後の関連ビデオもこの演出の効果を感じさせますが、このダンス・コンテストのはただ「素人が撮ったひどいビデオ」。演出としてそう撮っているにしても、肝心のダンスやダンサーの魅力を大幅に削ってしまってます。
3. 参加者や主催者の「情熱」や「熱意」が伝わってこない
上のカメラマンのせいもあると思いますが、現場の熱気、情熱がぜんぜん伝わってきません。ニューヨーク・ナンバーワン・ダンサーを探してる?それとも、ただ今流行のバイラル・マーケティング(口コミ・マーケティング)を仕掛けてみたかっただけ?・・・そんな印象です。民間企業なんだからどんどん宣伝広告して当然ですけど、そこに関わる人々の「情熱」や「熱意」が伝わってこないと、かえって悪いイメージが広まってしまいます。これが一番問題な気がします。
・・・そんな感じです。最後に、上記の3つの点を完全にクリアしてる動画をご紹介します。企画内容はぜんぜん違いますが、同じくダンスを切り口にしたバイラル・マーケティングの事例。9/7にアップロードされ、早くも322万回視聴されてる人気の動画。タイトルは、
"Cute Girl Has A Catchy Dance" です。
素人参加でニューヨーク・ナンバーワン・ダンサーを10週間かけて探す!とか、すごくいいアイデアですし、企画書は素晴らしいものが出来てたんじゃないかと思いますが、バイラル・マーケティングで一番大事な「人の心」という概念を感じられません。マーケティングを改めて考えるのには良いケーススタディになったとは思いますが残念です。広告宣伝に限らず、情熱や熱意を感じられるアイデアには、自然にファンや支援者が集まって長期的に伝えられ、支えられていくような気がします。
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