オバマさん就任後、最初の週末。土曜日に
子供たちのジャズコンサートに行き、思いもよらず遭遇した"We Shall Overvcome"の大合唱。歴史の節目を感じます。その余韻から、どうしても様子が気になって、翌日の日曜日、ゴスペルを聴きにハーレムの教会へ。
もともと、ゴスペルは神様へのお祈りとして、アフリカン・アメリカンの方々の文化の中で生まれた音楽。困難な状況の中でも希望を失わず、前向きに、神様への感謝の思いを込めて歌われます。
それゆえその歌声には、強い意思や魂のようなパワーが込められていたり、また、その週にあった出来事を反映してることも。
そこで今回はどんな雰囲気かな?と思っていってみたのですが、案外冷静と言うか、いつもと変わらぬ盛り上がりぶりで、オバマさんの大統領就任式によって何か特別な儀式などはありません。むしろ、慎ましく、浮かれることなく日々前へと進もう・・・という厳粛な雰囲気。でもそれが返って、ゴスペルの素晴らしさを引き立て、彼らが「過去ではなく未来を見ている」ということを深く実感させてくれる貴重な体験となりました。
なお、ハーレム復興のために地元の方々と共に努力を続けてきた日本人の皆様のお陰で、ハーレムの方々は一般的に日本人に対して非常に好意的です。ご旅行で訪れて、ハーレムの教会で本場のゴスペルを生で聴いてみたい!という方は、日本人に対する良いイメージを傷つけないよう、また本来極めて神聖な場所ですので
相応しい服装(女性はスカート、男性はジャケット&襟付きシャツ)や、お会いする方々へのご挨拶など、くれぐれも礼節と感謝の気持ちを忘れずに!それも含めて貴重な経験になりますよ。特にこういう場所を訪れる時は、誰もが日本代表ということです。
〔ご参考〕
(1) 地元メディアで時々紹介されるハーレムのお勧めの教会です。
・
Abyssinian Baptist Church
(132 Odell Clark Place (formerly 138th St.); 212-862-7474)
・
The Mount Neboh Baptist Church
(1883 Adam Clayton Powell Jr. Blvd., at 114th Street; 212-866-7880)
・
The Greater Refuge Temple
(2081 Adam Clayton Powell Jr. Boulevard, at 124th Street; 866-1700)
・The New Mount Zion Baptist Church :公式ホームページなし
(171 West 140th Street; 212-283-0788)
※教会ごとにはじまる時間、段取りや作法(座席の場所、楽器の配布、寄付金の支払方など)が異なり初心者には複雑なので専門のツアーに参加された方が安心して楽しめると思いますが、ご参考まで。
(2)
ニューヨークのゴスペル聖歌隊大会〔2008-02-20〕:過去ログ、ビデオあり
今回行ったNew Mount Zionを例に流れをご説明しますと、10:30歌の練習開始、10:45式が開始。確実に席を取るには10:15入りくらいがベター(見学者は2階の座席、但しトイレは地下)。途中、ゴスペルの合間に起立&着席(複数回あり。特に見学者への祝福の際は必ず起立)、聖書の一節の音読、寄付(指示は全て英語)という感じ。ゴスペルが全曲終わるタイミングで寄付の時間となり音楽が流れます。寄付を済ませた後、音楽が鳴り止まない間なら退席もOK(その後は歌はなく、お話だけとなります)・・・、と複雑ですので個人で行くよりもツアーで訪れるか、初心者でも分かりやすいミッドタウンのTimes Square Churchなどに行って教会慣れしてからの方が良いと思います。
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