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どの業界にも「業界用語」というものが存在し、僕が普段接する機会が多い音楽業界というところにも勿論、ある。
と言うと、なんとなく偉そうな感じや、何かかぶれている感じがしないでもないのだが、気のせいだろうか。 それとも僕のせい?この寒い冬のせい?はたまた風の悪戯? 話を戻す。業界用語。 例えば挨拶などは、どんな時間であっても基本的に「おはようございます」、「お疲れ様です」を使う。 これは色々なところでもそうだと思うけれど。 他にも「バミリ」、「テッパン」、「フィックス」なども耳にするし、数え切れない程あるのだと思う。 その文化が築いてきた歴史や慣習に基づいて使用されているのだろう。 先日、人と何かの話をしていたのだけれど、その人の話の中に不意に、もうそれは突然、「あごあしまくら」という言葉が出てきて、それを聞いた僕は瞬時に、顎が尻のように割れていて、そこから脚が生えていて、耳たぶから生えている手に使い古された枕を持っているおっさん、みたいな妖怪を想像して、まるで雷にでも撃たれたようにげらげら笑ってしまった。 しばらく妖怪。妖怪。みたいな意味のわからないことを言いながら笑っていたのだが、ふと「あごあしまくら」と言った当人の方を見ると、頭の中が疑問符でいっぱい、みたいな顔をしていたので、話を聞いてみると、どうやら「あごあしまくら」というのはおっさんの顔に手足が生えた妖怪ではなく、業界用語らしい。あ、妖怪と業界が軽く掛かってしまった。 因みに、意味はこうだ。 顎→食費 足→交通費 枕→宿泊費 主にツアーを行う際に使用される言葉らしく、これを文章中で「顎足枕付き」などと言った場合、ツアーに要する食費も交通費も宿泊費もいらないよ。という意味になるらしい。 単に「顎足付き」とも言うようだ。 その話を聞き、ほほう、と思った半面、僕は妖怪あごあしまくらをすっかり気に入ってしまった。 愛らしいよね、妖怪あごあしまくら。 その日の夜、さてそろそろ睡眠でも、と思い布団に入り、しばらくすると、ふと妖怪あごあしまくらがへらへらしていたり、寝ている人の枕の位置をずらしたり、すごいテンションで自らが持っている枕のにおいを嗅いだり、両足をがっと開き自慢の顎を左右にふるふるする。その際、気持ちは見回りをしているロス市警になりきる、みたいなことを想像してしまって眠れなかった。 次の日は寝不足で左の下瞼の痙攣が止まらなかったり、足を攣りそうになる、などの弊害があった。 皆さんも妖怪あごあしまくらの被害に遭わぬよう、お気を付けください。 君の後ろに黒い影! ■■■ ※あたかも初めてこの文章を書いているみたいなテンションですが、実は二回目です。 ※一回目は投稿前に消えました。 ※二回目、投稿しようとしたところ、再び消えました。 ※しかしながら抜かりがない私はバックアップを四つとっていました。 ※私はコンピューターに勝利したのです。 それでは、よい夢を。 高松浩史 #
by novembers
| 2013-02-15 02:12
| 高松浩史
2013年になって、Sighというイベントが終わりました。
観に来てくれた皆さん、本当にありがとう。 とても楽しかったし、とても勉強になった。 ■■■ 14日は成人の日だったのか。 僕が20歳の頃って、既にTHE NOVEMBERSをやっていたけれど、今思うとあまり考えてなかったな。 わからないことだらけだったから、すごくがむしゃらにバンドをやっていた気がする。 夢中だった。 それから沢山の選択をしてきたけれど、自分に降りかかる物事に意味のないことなんて一つもなかったように思う。 そのすべてが自分の糧になったし、自信にもなった。 色々な出来事があったけれど、今思い出しても嫌な思い出も楽しかったと思えるなぁ。 その時は必死だったし、辛かったけれど、自分の信じるもの、信念のようなものを大切に貫いて来れたように思う。 20歳くらいの時って、歳を取るということにすごく抵抗があったけれど、今は自分がまだまだ成長出来ることが素直に嬉しいのです。 歳を重ねること=経験値を得ることだと思うし。 楽しいことも嬉しいことも悲しいことも嫌なことも沢山あるけれど、それらにきちんと向き合って自分に還元していけたらいいと思う。 そして自分が沢山考えて出した答えに責任を持つ。 結局自分次第。 精一杯足掻いて、楽しい人生にしよう。 そこに貪欲になることは少しもかっこ悪いことではないと思う。 少し言い方が悪いけれど、どうせ死んでしまうのだから、人生楽しまないと損ですよね。 これからの自分が楽しみです。 ■■■ 20年と言えばL'Arc~en~Cielですね。 去年リリースされたBUTTERFLYという作品には「20年やってきたけれど、これからもっと羽ばたいて行くんだ」という思いが凝縮されていると思う。 でも今までにあったことは否定せず、今までの自分があって今の自分があるし、今の自分がこれからの自分を作っていくんだという、そんな思いを感じます。 新成人の皆さんと、そうでない皆さんにお薦めです。 ■■■ 雪が降って大変ですが、風邪など引かないように。 それと凍った道路で転ばないように気をつけてくださいね。 今日を楽しもう。 高松浩史 #
by novembers
| 2013-01-15 03:58
| 高松浩史
先日、用あって実家に帰省した。
電車での長旅感が好きなので、普段は湘南新宿ラインというとても便利な電車に乗るのだけれど、今回は少しばかり時間が押し迫っている状況であったために、新幹線という比較的やばい部類の乗り物に乗って帰ることにした。 大体、家から地元宇都宮へと向かう際は、大宮から新幹線に乗るという方法が最良、と携帯電話に言われるため、今回も例に漏れずそのようなルートで向かう。 大宮にて新幹線に乗ると、隣に座っていた老人に話しかけられる。 老人「どこまで行くの?」 僕「宇都宮までです。」 老人「宇都宮に住んでいるの?」 僕「いえ。実家が宇都宮なので。どちらまで行かれるんですか?」 老人「仙台まで。」 ここまでは日常にありふれた会話である。 ここからは老人のターン。 その会話を要約するとこのようになる。 息子が仙台に住んでいて、”すごいこと”をやっている。すごいだろ。 そして私は鹿児島で巨大な船の乗組員をやっていた。巨大なサメを釣り上げたことがある。 要約したら滅茶苦茶に短い文章であるが、実際は色んなところに寄り道をしながら話が展開されていって、その間僕は、はぁ、おぉ、うひゃあ、むむむ、あぁ、それは。みたいに思いつく限りの相槌を駆使し、お話を聞いていた。 ”すごいこと”というのはもしかしたらプライバシーに関わることかも知れないので伏せておくが、本当にすごいことであった。 老人のお話の寄り道の中に、気になるお話があっ たのだが、老人はビールをがぶがぶ飲んでいて、酔っているのか呂律がうまく回らない状態であったため、僕にはどのような話なのかわからなかった。 ただ、キーワードというか、聞きとれた印象的な単語があったため、ここに書き記しておく。 「鹿児島」「加山雄三」「アオダイショウ」「三羽ガラス」「大根役者」 これを安直な考えで繋げると、以下のようになる。 「鹿児島出身の加山雄三はアオダイショウ(若大将の間違い)と言う愛称で慕われていて、また、三羽ガラスと呼ばれていた大根役者である」 果たしてこれが正解なのか、それともまだ深い謎があるのか、それは今となっては僕にはわかりません。 だって聞きとれなかったんだもん。 何かの縁でまた老人にお会いするることが出来れば、その時に聞いてみたいと思う。 こういうことがあると、自分が大人になったと感じる。 昔は見ず知らずの人とこんなにお話をすることなんて出来なかったから。 まぁ8割は老人のお話を楽しく聞いていただけだが。 ■■■ 年末でぐっと冷え込んでいて、近頃はノロウイルスやインフルエンザに注意、などと様々な場所で呼びかけている。 思えばここ数年、風邪を引いていない。 特に厳重に対処しているわけではないけれど、自分は風邪を引く気がしない、みたいなことは思っている。 これが良いのかはわからないけれど、病は気から、と言うくらいだから、一種の自己暗示も効果があるのかも知れないなぁと思う。 風邪を引いてしまったら様々な人に迷惑を掛けてしまうので、よい緊張感を保てているのかな。 みなさんもご自愛ください。 ■■■ それでは、よい夢を。 高松浩史 #
by novembers
| 2012-12-27 20:39
| 高松浩史
楽器を始めた頃から機材が好きで、様々な方の使用している機材の情報が掲載されている雑誌を読むことが多く、ギターマガジン、ベースマガジン、プレイヤー、ギグスなどは好んで読んでいる。
特にギターマガジン、ベースマガジンは専門誌としてとても為になることが多く、毎月13日、19日は本屋へと足を運ぶ。 最初に存在を知ったとき、すごくマニアックだなぁと思ったのを鮮明に覚えている。 だって一冊丸ごとその楽器のことしか書いていないし、知らない人も沢山出ているし。 ただ、その内容はとてもセンセーショナルなもので、多種多様なジャンルで活躍されている方々のレコーディング機材、ライブ機材が掲載されていて、あ、こんな機材使っているのか、とか、この人の機材すごいけどどんな音楽なんだろうと聴いてみたりとか、こんな機材初めて知ったなど、新しい出会いや発見がとても多い。今も。 それで何が言いたいのかと言うと、今発売されているギターマガジン1月号に小林祐介、ケンゴマツモト2人のライブ機材が掲載されているのです。 先月行われた恵比寿LIQUIDROOMでの使用機材です。 それと、来週発売になるベースマガジンに僕の機材も掲載されます。 THE AXESという、僕が大好きなコーナーに。 これは本当に嬉しくて、自分が昔から読んでいる雑誌の、しかも好きなコーナーに載るというのは、なんだか自分が一人のプレーヤーとして認められたような、そんな気がするのです。 ワンマンのときにベースマガジンの撮影あるよ、と言われたときには、心の中で阿波踊りのようなものを踊ったほどです。 嬉しさと同時に、これに甘んじることなく向上しなくてはという気持ちもあり、背筋が伸びる伸びる。 今回はインタビューはなかったので、次はインタビューして頂けるようにがんばります。 ■■■ 最近うまく眠れず、今日なんかも気づいたら朝だったという。 左目下瞼の痙攣が止まらず… ■■■ やはり冬の土曜日は格別ですね。 みなさん、良い一日を。 高松浩史 #
by novembers
| 2012-12-15 07:08
| 高松浩史
大変個人的なことですが…と書いてふと思ったのだが、この”ブログ”というもの自体、とてつもなく個人的なことなのでは?ということ。
そもそもウェブ、インターネットという荒波の中、こうして自分のプライベートやバンドのこと、胸中を書き記し、ネットサーファーたちに公開する、と言うことが個人的なものである。 かく言う私も自称”プロのネットサーファー”です。 ということで、大変に個人的なことを書こうと思う。 引っ越しました。 前の家へ引っ越した際、このブログにて様々書いたので、2011年1月後半から2月初め辺りの駄文を参考にして欲しい。 前の家はレトロで広くて気に入っていたのだけれど、悪く言えば「ぼろい」という一言に尽きる家だった。 それでなにか弊害があったのかと聞かれて、瞬時に思い浮かぶのが、過去に書いたが、排水がやばいということ、更には隙間風が酷く、窓を閉めた状態でもカーテンが揺れる、それによって冬場は寒いということ。 そして何より網戸がついていない、ベランダがない。 文面にしてみればそれほど大したことはないように思えるのだが、実際に生活をしてみると暮らしにくく、ふと思い立って物件探しをしてみたところ、すぐに今の家を見つけた。 これが運命か 当時の私はそう思いました。心の底から。from心底。 ということで、引っ越しをしたのです。 先月末に。 引っ越しをしてみて、冬場なのに暖かい。朝、目を覚まし、レースのカーテンを大袈裟にシャッと開け、わざとらしくふわぁぁみたいな声を出し伸びをする、伸びをした拍子に足を攣るなどのことをしていると、あぁ引っ越して良かったなぁ。と感動するのです。 QOL、クオリティオブライフの向上。 長年慣れ親しんだ世田谷区との別れはさみしいものでしたが、新しい生活も楽しいものです。 というごく個人的な話。 ■■■ へらへらしている間、随分時間が経ってしまいました。 最後にこのブログを更新したのはいつだったのでしょう。 更新しない間、様々な出来事がありました。 中でも特に印象深いことは、5月に敬愛するL'Arc~en~Cielのライブに行ったことでしょう。 忘れもしません。 5月12日に日産スタジアム、5月27日に国立競技場へ行きました。 実は、今まで好きだ好きだと言っておいて、日産スタジアムのライブが初めてのL'Arc~en~Cielのライブだったのです。 そもそも”L'Arc~en~Cielのライブに行く”という概念がなかった。 と言うことで、人生初のL'Arc~en~Cielのライブだったのですが、本当に運が良く、日産スタジアムは最前列、国立競技場は前から9列目という、とても素晴らしい席でした。 もう、始まった瞬間に色んな感情が湧きあがってきて立っているのが精いっぱいだった。 今年一番感動した出来事。 なにより嬉しかったことは、ライブを観て、もっとL'Arc~en~Cielを好きになったことかな、と。そう思います。 人に夢を与える、それが出来るということはとても素晴らしい。 最新作、BUTTERFLY、本当に素晴らしい作品です。 ■■■ 今年もあとわずか。 次のライブは12月17日@川崎クラブチッタです。 その後は大晦日、12月31日@Divercity。 今から楽しみ。 ■■■ それでは、よい夢を。 高松浩史 #
by novembers
| 2012-12-11 00:13
| 高松浩史
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