パンが嫌いな私の
初めてのおつかいは
フランスパンでした。
こんばんは、さやこです。
あれは小学校三年生の春
おばあちゃんが極度の心配性だったので
包丁を握ったことや、
お使いを頼まれたことがなく
あの日 初めてお母さんに頼まれて
すごく嬉しかった初めてのおつかい。
近所の、歩いて10分もしないパン屋さんへ
全速力で走って行った 初めてのおつかい。
フランスパンがどれなのかわからなくて
とりあえず「フランス!」っぽいのを買って帰ったら
クロワッサンだった初めてのおつかい。
もう一度走ってパン屋さんに行って
パン屋のおばちゃんに
「あら?この子さっきもきたわ」的な目で見られ
恥ずかしくも勇気を振り絞って言った
「フランスパン一つください」。
棚の一番上(届かないとこ)にあったフランスパンを
おばちゃんが銀のパン挟みで ひょいと取って、
茶色の長袋に入れてくれた。
「おつかい?えらいわね(^_^)」
と、一人で来た小さい子は
必ずおばちゃんに誉めてもらえるのだという思い込み。
「初めてのおつかい」というTV番組と
現実とのギャップ。
…かなしかった。
そしてあれ以来、おつかいを頼まれていない。
わたしにとって今年一番怖い話に
なってしまいました、、、
おやすみなさい(*u u)