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by naoko_terada
| 2017-10-23 07:00
| 東北応援!
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![]() 今回はたくさんの友人、知人が集まってくれました。福島からは何かとお世話になっている方々に参加していただきました。 川内村の議員であり商工会長も務める井出茂さん。小松屋旅館の経営者でもあり私も何度か宿泊させていただいています。井出会長自ら持参してくれたのは川内村名産のいわなの加工品とカエルグッズ。川内村にある平伏沼(ヘブスヌマ)は全国で2ヶ所のみ。モリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物の指定を受けている場所のひとつ。今年の春、私も行ってきましたがそれは美しい緑に抱かれたネイチャースポットでした。 ![]() ![]() もうひとりは南相馬市小高で震災後、いち早く起業に取り組み地元への復帰へとつなげている和田智行さん。現在、基幹とするHARIOランプワークファクトリー小高の愛らしいハンドメイドのガラスアクセサリーの販売をお願いしました。私もいくつか持っていますが透明感あるデザインでとても気にいっています。友人たちもたくさん買ってくれました。
・MSCクルーズジャパン/フレグランス「MED」のルームスプレー、オードトワレ等 ・ネスプレッソ/コーヒーメーカー イニッシア ・パレスホテル東京/フレンチ『CROWN』ペアーディナー券 ・シンガポール航空/A380とA350 ディスプレイ用エアクラフトモデル ・フォーシーズンズホテル丸の内東京/MOTIF RESTAURANT& BAR フルコースディナー(ペアー)にポメリーのフルボトル ・旅館くらしき/ペア宿泊券1枚 ・シャングリ・ラ ホテル 東京/ピャチェーレのディナー券(一組2名様) ・庭のホテル/日本料理「縁」ペアランチ券 会席膳「葵」 ・森トラスト・ホテルズ&リゾーツ/軽井沢マリオットホテル「ノースウィング温泉露天風呂付プレミアルーム朝食付ペア宿泊券 ・グランド ハイアット 東京/ホテルお食事券 ・際コーポレーション/五島列島リゾートホテル マルゲリータ・ペア宿泊券 ・Lifestyle Retreats/The Bale Phnom Penh(カンボジアプノンペン)宿泊券 ・Yプロジェクト株式会社/海のおどこの勝負パンツ「マグブリ」と俺のウニ・テーシャツ ・スモールラグジュアリーホテルズオブザワールド/世界500軒のホテルからお好きなホテルで2泊滞在できるペア宿泊券 ・オーストラリア政府観光局/オーストラリアワイン赤白3セット ・ザ・ペニンシュラ東京/アフタヌーンティー ・クラブ・コンシェルジュ/スイス・シャスラワイン2本 ・三交社/ボディケアセット ![]() そして、お待ちかねのエンターテイメント!今回のために特別に仕込みました。笑。この日のためにスタンバっていただいたのがずれやまズレ子さん。青森県・むつ市が生んだご当地ソングの歌姫です。私が青森県の観光アドバイザー的なお手伝いをしている中でひょんなことでズレ子さんの存在を発見。今年の夏頃にアプローチしてありがたくもご出演願った次第。
![]() なんと、私のために書き下ろしてくれたというバースデイソングのサプライズとかわいい花束も受け取り女子同士、ガッシリとハグ。笑 約3時間の予定が盛り上がりと段取りの悪さで1時間延長決定。苦笑 パーティの最後はお待ちかねのラッフル抽選会。180本用意したラッフルは完売。ズレ子さん、そして最近とても仲良くしていただいている女優の大桃美代子さんにも助っ人していただき番号を読み上げていきます。 ついでに残った日本酒も賞品にして持ち帰っていただきました。 参加してくれたみなさんにはこんなメッセージを。中にわたしも愛用するドイツの錫職人さんが手作りしたラッキーチャーム。お願いしたのは数十年おつきあいのある花巻のバックシュトゥーベ。なんとポールさんご夫妻と娘の茜ちゃんも会場に来てきれて再開! また、美しい印刷をお願いしたのは三交社さん。心優しき熱血社長のYさんには「まごころプライス」で引き受けてくれました。ありがとうございます。 最後に写真を撮ってくれたのはツイッタ―&飛行機好きということでつながったカメラマンの林貴美さん。 そして見かねて途中からアシスタントとして抜群のサポート力を発揮してくれたYさんと、大阪から受付嬢としてかけつけたMちゃん。当日は汗だくで駆けまわってくれて本当にありがとうね。みなさんからの評価も高く、おかげでわたしの株があがりました。 ※今回、ラッフルの売り上げが18万円。さらにパーティに参加できないけれど、として募金をしてくださった友人たちから。これに個人的に不用品を売った売上の合計を復興過程の子供たちのために寄付したいと思います。詳細は次回のブログでお知らせさせていただきます。 トラベルジャーナリストとして世界や国内を旅するなかでさまざまな場所、人たちとのご縁が生まれました。 震災後は「自分ができることを何かしたい」という思いで各地に向かった時期もありました。もちろんその思いは今も変わることはありません。でも、この数年は少し私の中で変化が出てきたように感じています。それは、復興応援のため、という気持ちよりも 「ああ、またあの場所へ行きたいなぁ」 あるいは、「そろそろ、○○さんに会いに行こう!」。 そんな気持ち。 大切な友人、知人たちの暮らす場所へまた行こう。 自然にそう思うようになってきました。 楽しい時間を大好きな友人たちと共有できたことを心から幸せに思っています。 ありがとうございました! これからもよろしくお願いします♥
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by naoko_terada
| 2017-10-21 17:00
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9月9日、プライベートなパーティを行いました。 題して、 「還暦まで待てないから寺田直子プレゼンツ ハッピー55(GOGO)バースデイパーティ」 招待状にはこのようにしたためました。 みなさま。 いつもお世話になっております。 還暦まであと5年。今年55歳になりました。そこで現役感のある今こそ大好きなみなさまと交流の機会を持ちたいと自分プロデュースのバースデイイベントを開催することとなりました。本当のテーマは東北・熊本の応援であり、さまざまな友人・知人たちをつなげるソーシャルイベントでもあります。寺田イチ押しの青森県出身アーティストによるライブもあります。ぜひ、この機会に寺田をネタに東北と熊本のおいしいお酒とお料理を味わい、チャリティにご賛同・ご参加お願いいたします。 60歳になってお祝いしてもらうのもいいけれど、5年先の自分にピンとくるものがなく、55歳という区切りもいいし、2011年に行ったチャリティパーティの第二弾を大好きな友人、知人たちと一緒に楽しめたらいいな、というのがきっかけでした。 場所はもう、ここしかないでしょ。という羽田空港にあるギャラクシーホール。 以前、存在を知りいつか何かしたいと思っていたとっておきの空間。 信頼する友人たちに手伝ってもらいながら当日を迎えました。 今回、東北と熊本のチャリティにもつなげたいということでいくつかアイデアを。まず料理。会場のご担当者さんを通じて予算の範囲でできるかぎり被災した東北と熊本の食材を使ったお料理を考案してもらいました。 以下が季節感ある旬の食材を活かした料理長渾身のメニュー。 ◆ピンチョス 4種 鶏レバームス サーモン巻き チーズと海老の アティ ージョ からすみと大根 ◆軽くスモークした帆立と水タコのサラダ仕て ~帆立・青森県産~ ~きゅうり・福島県産~ ◆コールドンソメと海の幸彩り飾り ◆ホタルイカと黒アワビのヒージョ ~黒アワビ・宮城県産~ ~しいたけ・福島県産~ ◆鶏のクラポティーヌ ディアブルソース ~赤鶏・熊本県産~ ~じゃかいも・福島県産~ ~トマト・福島県産~ ◆牛ロースのグリル 照り焼きソース ◆中華 4 種 海老のチリソース煮 福島県産揚げごぼう添え 二種蒸し点心の盛り合わせ 牛バラ肉と熊本産長茄子の醤油煮 ハーブ豚細切り肉と岩手県産キャベツのあんかけ焼きそば ◆ギャラクシー特製デザートとフルーツの盛り合わせ 青森県産・福島県産フルーツを使って ![]() お酒にもこだわりました。人数分のフリードリンクに加えて東北の銘酒もそろえました。訪問して大好きになった蔵元のお酒も入っています。もちろん泡も必須! <シャンパン> ◆ドラピエカルトドールブリュット <ノンアルコール・スパークリングワイン> ◆ネオブリュドゥクドゥモンターニュ (ロゼ) <日本酒> <日本酒> <日本酒> ◆奥の松 特別純米酒 ◆高清水 大吟醸 ◆東光 純米 ◆笹の川 吟醸純米酒「すべて山田錦」 ◆美少年 純米酒「清夜」 ◆蒼天伝 特別純米酒 ◆奥陸八仙 特別純米酒 ![]() 挨拶が終わり乾杯したらあとはもう、フリータイム。今回、フィンランドなど海外からも含め120名ほど参加。観光関係者からクリエイター、アーティストや学生などなど多方面で活躍する友人たちのネットワーキングにもなればとの思いで、さまざまなみなさんにお声がけ。「お料理がおいしい!」の声もいただき嬉しいかぎり。ここからさらにおもしろいケミストリーが生まれるといいな、と思っています。 窓の外は羽田空港の滑走路。離発着する飛行機もパーティを盛り上げてくれました。
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by naoko_terada
| 2017-10-20 14:19
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![]() 昨年8月からスタートした連載、「気仙沼便り」。 その最終章を本日、公開しました。 連載|気仙沼便り|3月「桜を待ち、次の再会を心に別れを告げる」 これまでの回もリンクします。 2014年8月 「合言葉は“海と生きる”」 2014年9月 「新しいふるさとを作る」 2014年10月 「民宿つなかんとの出合い」 2014年11月 「漁師を支える気仙沼のシンボル」 2014年12月 「最新マグロはえ縄漁船・第十八昭福丸に乗る」 2015年1月 「気仙沼・漁業組合直営レストランでマグロ尽くし」 2015年2月 「伝説の大船頭・前川渡さんと俳優・渡辺謙さんの対談を聞く」 このツアーに参加したのが昨年の4月。 一年がめぐり、そして4年前の今日を迎えました。 オウプナーズの担当編集者・T嬢と、「毎回11日に公開していこう」。 そう決めて、毎月、旅の記憶をたどりながらつづってきました。 最初はここまで長い読み物にするつもりはありませんでした。でも、担当のT嬢が「これは連載としてじっくり取り組みたいです。できれば来年の3月まで」。そう言ってくれたことで構想が浮かんできました。 実際、書き始めると、すべての体験、聞こえてきた言葉をこぼすことなく、少しでも気仙沼のみなさんの役にたてるかもしれないことは注ぎ込みたい、そう思いながら何度も何度も誰も傷つけることのない表現だろうか、これでいいだろうかと考えながら書いてきました。あまり感情移入をし過ぎると読者がひいてしまうことも考慮しつつ、一番最良な記事になることだけに気持ちを集中させてきました。 正直、難しかったです。 プロとして冷静に連載を続けていかなければならない反面、写真を見ているとあのときの感情があふれでてくることも。だから、ゆっくりと少しずつ、つづってきました。いつも公開直前に送ることになってしまった原稿のあがりを辛抱強く待ってくれたT嬢には感謝するばかりです。 連載は今回で終了ですが、これは始まりの章でもあります。 これはわたしがたどった気仙沼での旅の記憶です。今度はみなさんが、気仙沼をはじめ東北へと旅をして、ご自身の旅のストーリーを作ってもらいたいと思います。 わたしもまた、新しい出会いを求めて東北を再訪するつもりです。 まずは桜を追いかけて北上しましょうか。 春はもうすぐ。 そこまでやってきているはずだから。 ![]()
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by naoko_terada
| 2015-03-11 21:54
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![]() 福島でのジミー・チュウ氏との再会後は、以前、ちょこっとブログ内でお知らせした気仙沼のツアーに参加するため一ノ関へ。 ここから、気仙沼ツアーの様子をお伝えするのですが、 いろいろ考えた末、きちんと編集をし、より多くの方に見てもらうことが何よりもいいと考え、当ブログからのスピンオフとして別のサイトで掲載をさせていただくことになりました。 ということで現在、鋭意制作中。 できましたら、こちらでもご報告しますね。 おたのしみに!
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by naoko_terada
| 2014-07-17 13:06
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![]() 早朝の羽田から、降雪のため引き返すかもという「条件付き」でめざすは青森空港。 猪苗代湖の上を通り、湯沢あたりまでは雲はあるもののそれなりに好天。 ![]() それが降下直前になり、雲の厚みと質感が異なってきました。 ゆっくりと下降しながら雲の中に入り、しばしホワイトアウト状態で、 ![]() 到着した青森空港は、真冬の雪景色が待ち受けていました。 しかし、わたしはというとニッコリ笑顔。 この天候であればミッション遂行できそうです。 ![]() はい、今回のミッションがこちら。 青森空港が誇る、除雪車輌隊「ホワイトインパルス」です! 日本一、降雪量の多い青森のゲートウェイを保守する頼りになるチーム。 彼らの活動を見るため、あえて飛行機を選んだのでした。 ※空港公式ムービーは→ コチラ ※音が出ます ![]() まずは県の担当者Kさんと待ち合わせをして、空港事務局にごあいさつ。 会議室で空港の概要をうかがっていると・・・。 担当者の携帯に連絡が。 「あ、ホワイトインパルス、出動するそうです!」 バタバタと準備をして空港施設の外に。 雪の降る中、すでに車輌が続々と滑走路に出ていきます。 うう、カッコイイ。 ![]() 特別に許可をいただき、空港の車に同乗してホワイトインパルスを追いかけます。 目の前を走る車は司令塔となる「路面摩擦係数測定車」。 編成チームの動きを統括し、かつ離着陸に必要な摩擦係数をチェックしてまわります。 ![]() ホワイトインパルスの動きはこうです。 およそ30mの滑走路の半分を編隊を組んで除雪していきます。 トップはスノープラウと呼ばれる車輌。 パワフルにグッと雪を受け止めておし進めていきます。 ![]() そのあとに続くのがスノースイーパ。 スノープラウが除雪した後を名前のとおり掃除していきます。 ![]() そしてこんなタイプも。 これはプラウ付きスイーパー。 最後に滑走路脇に集まった雪をロータリーがさらに外に巻き上げていきます。 これを何度もくりかえして除雪していきます。 ![]() とはいえ、すべて車輌でできるわけではありません。 灯火周辺はスタッフが人力で雪を掻きだしていきます。 ごくろうさまです。 ![]() それにしてもすごいスピードです。 滑走路の長さは3000メートル。 55万㎡の広さがありますが、これは東京ドーム12個に相当。 ホワイトインパルスはそれを40分で除雪。 そのスピードは日本一。 青森は北海道よりも降雪の多い、こちらも全国一のレベル。 ここ数年は記録的な雪の量でしたが、ホワイトインパルスの活動で過酷な環境でも欠航率の低さを堅持しています。 ![]() 青森の雪は湿度があり重いそうで、一台で進めないときはこんな二台でのコンビネーションも。 すごいなぁ。 今年2014年7月1日からは現行のJAL、FDAに加えて全日空の伊丹~青森路線が運航決定。 雪深い青森も少しずつ春の気配。 これからはホワイトインパルスの出番も少なくなっていきそうです。 最近は出動前に空港内で一般の方のためにアナウンスを流しているそう。 もし、青森空港にいらっしゃったらぜひ、彼らの活動をチェックしてみてください。 パワフルでかっこいい、雪国・青森のライフラインを守るヒーローです。 ![]()
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by naoko_terada
| 2014-03-13 22:56
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![]() 先日の仙台での開催に続き、本日、東京で開催されたのが、 「東北観光応援します!!~東日本大震災から3年~シンポジウム」。 私は後半の「新しい東北観光のカタチ」のパネルディスカッションから拝聴させていただきました。 ![]() 前半最後、全国都道府県2000名の大学生を被災地に連れていくプロジェクト「きっかけバス47」の活動報告を少しだけ聞くことができました。 彼らは現在、JALの東北応援プロジェクト「SKY BATON」とも連動して活動をしています。 パネルディスカッションでは、東北復興新聞を発行する本間勇輝氏をモデレーターに、気仙沼で水産加工業を営みながら観光復興に尽力する斉吉商店の斉藤和枝さん、NPO法人 十和田奥入瀬郷づくり大学の事務局長の生出隆雄氏、さらに東日本旅客鉄道から高橋敦司氏、JTBから平野利晃氏の計5名による意見交換が行われました。 課題は「食」と「人」 東北の観光に欠かせない二つのキーワードから、新しい観光素材の可能性を探ります。 ![]() 斉吉商店が現在、行っているのが「ばっばの台所」。 津波で工場と自宅を兼ねた本社が全壊した斉吉商店ですが、再起をしながら気仙沼を訪れた方々との交流の場となるスペースとして「ばっばの台所」を運営。 新鮮な地元の食材を使った食事が味わえるだけでなくワークショップなども行っています。 ![]() 最近は新鮮な魚を水揚げする漁師たちの存在のかっこよさにほれ込み、彼らを巻き込んでの観光イベントやツアーも立ち上げています。 写真は4月19、20日の1泊2日の「遠洋マグロ船 乗船体験の旅」のもの。 通常、漁船には船魂(ふなだま)さまという女性の神さまがおられるので、女性が乗ることは厳禁。 でも、今回は新造船で船魂をお迎えする前なので女性の参加もOK! 斉藤さんのお話しでは、最初は「いいよ、そんなの」とまったく受けいれてくれなかった漁師さんたちが、斉藤さんたちの熱心さと、ずっと続けてきたという「出船おくり」などの心のこもったもてなしを受けてきたことで気持ちが変わったとのこと。 ![]() 東日本旅客鉄道の高橋さんは、 震災時から東北新幹線の復旧までを語りつつ、鉄道事業の地域における役割りにまで言及。 食については、「東北には美味しいものがたくさんあるが、すべて素材のまま。もう少し手をかけた上質な食体験を」とコメント。 私も先日、試乗してきた、走る美食列車TOHOKU EMOTIONはその試金石となり、今まで東北に目を向けなかった女性層に支持され、今年9月までの販売は完売と大好評。 感動したのは、TOHOKU EMOTIONが運航する週末、 列車沿線に暮らす人たちが自発的に、列車が通る時刻に浜に立ち、大きく手や大漁旗を振って乗客をおもてなししているということ。 鉄道がつなぐ出会いですね。 今までの団体向けの観光は旅行会社、旅館、土産物といったクローズドな環境でした。 それが、今はこのように水産加工会社、漁師、地元の人など、観光とは無縁のみなさんたちがもてなす側の主人公となる体験、プロジェクトが増えはじめました。 「誰かに来てもらえてうれしい」 地元の人たちがそう思うようになることが大切。 そのためには旗振りをする人間が必要で、あきらめることなく何回も何回もアプローチして、まわりの人間を巻き込んでいく。それが重要であるとパネリストのみなさんはおっしゃいます。 そして、地域を巻き込むことで、子供たちも土地に対しての誇りと愛情をより持つことになり、数十年後の東北を担う大人に成長していってほしい。 それが、今日、会場にいた多くの人たちの願いです。 ![]() 会場にはパネルに書かれたリンゴの木があり、来場者がメッセージを書いて貼りつけるようになっていました。 支援ではなく、観光で。 一度、訪れて地元のみなさんとふれあい、 「また、帰ってきたよ!」と再び、 何度でも通いたい場所。 東北は日本のふるさとです。
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by naoko_terada
| 2014-03-09 21:44
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![]() JR東日本は東北エリアへの旅行の活性化を通じて震災後の復興支援と地域の活性化に取り組んでいます。 その一環として運転を開始した新しいスタイルのダイニング列車がTOHOKU EMOTION。※音が出ます。 10月19日のスタートから大好評で満員御礼。急きょ、追加運転も決定し、それと共にメディア向けの臨時運行があり、お声がけいただきました。 ![]() 出発は八戸駅から。 八戸から久慈駅の片道はランチを、久慈から八戸への片道はデザートブッフェを車内でいただくことができるのがTOHOKU EMOTIONの特徴。往復利用すれば両方を味わうことができます。もちろん片道ずつでもいいんですよ。 ![]() こちらが個室。 ![]() ![]() こちらがオープンダイニング車輌。 メディア用の臨時便のため、記者さんやスーツ姿の関係者ばかりになってます。 男性比率、高すぎ。笑 ![]() 車内のインテリア、テーブルセッティングなどすべてTOHOKU EMOTIONのためのオリジナル。東北各地の伝統工芸をモチーフにした演出が施されています。 それもそのはず、プロジェクトメンバーがさすがの顔ぶれ。 ※詳細はオフィシャルサイトでごらんください。※音が出ます。 ![]() とにかくさまざまなサプライズがあるので、ここではサラリとご紹介。 まずは、ウェルカムドリンクから。 シャンパンではなく、東北らしくリンゴのスパークリングです。 ![]() 料理の監修は「アロマフレスカ」の原田慎次シェフ。 秋田・大館の曲げわっぱ、岩手・小久慈焼き、福島・会津塗りなどのうつわに入った料理は、東北の食材をふんだんに使ったもの。今後、3ヶ月ごとにメニューも変えていくようです。 ドリンクも料金に含まれていて、ソフトドリンクのほかにシードル、ビール、ワインなど。好きなだけいただけます。 ![]() ![]() ライブキッチンスペースの車輌ではシェフが忙しそうに調理中。 スタッフはトレーニング中の人もいたりと、まだまだ慣れていない様子もありますが、明るくフレンドリーなサービスでもてなします。 ![]() ![]() もちろん車窓からの眺めもお楽しみのひとつ。 八戸から種差海岸沿いを、ウミネコの繁殖地で知られる蕪島や鮫角灯台などを見ながら南下、およそ1時間40分で久慈駅に到着します。 ![]() 久慈といえば、「あまちゃん」の舞台。 片道だけならば、このあとゆっくりとドラマの舞台になった小袖海岸や、三陸鉄道などロケ地見学もいいでしょう。往復される場合は、約1時間のフリータイムがあるので、近くの「道の駅」に行かれる方が多いようです。私たちはタクシーでダッシュで小袖海岸へ。今でも一日、200~300人の観光客が大型バスで「あまちゃん」の舞台を見学に来るそうです。 ![]() そして、午後、再び乗車。 すでにキッチンではデザートの準備が始まっています。 ![]() ![]() これは、デザートブッフェのほんの一部。 もちろん、好きなだけ楽しめます。 大人気のTOHOKU EMOTION。 料金も、「東北の地元のみなさんにまず、楽しんでいただきたい」とのことでとても良心的に設定されていると思います。 大人気のため、来年1月と3月に追加運転も決定。発売日は2013年12月6日(金)14:00から。 また、来年4月以降の出発分の発売は1月下旬を予定。 これからの季節、雪景色もいいですし、春を待つのもいいでしょう。 ぜひ、TOHOKU EMOTIONでおいしい東北鉄道旅を満喫してください! ![]()
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by naoko_terada
| 2013-12-03 03:22
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4月中旬、すっかり暗くなった気仙沼駅でわたしを待っていてくれたのは、前々日、石巻で知り合ったTさんでした。
※知り合ったいきさつは、祝 ピーチ 関空~仙台就航!桜を追って、仙台・宮城へ!④をご参照ください。 ![]() 駅でわたしをピックアップしてくれたTさん、暗くなった港のまわりを寄り道したあと、連れていってくれたのが、そう、一昨日に話題になった気仙沼を代表する居酒屋「福よし」さん。目印は、砕ける波に向かい合った「鯛の鯛」の暖簾。 カッコイイ! あ、「鯛の鯛」とは、鯛など硬骨魚に特有の骨の一部で、形が鯛に似ていることからこのように呼ばれています。江戸時代は「鯛中鯛(たいちゅうたい)」と呼ばれ、おめでたい鯛の中にある縁起ものとして喜ばれていたそうです。 ![]() 重厚さと温かみのある空間は、番屋のようにも見えます。4月の冷え込んだ気仙沼の夜気にあたった体を「いらっしゃい」の声が包み込みます。 ![]() カウンターは立派な無垢の一枚板。 奥には岩手県・江差の岩谷堂箪笥がどっしりと構えています。 ![]() まずは、こちら。 地元・気仙沼の「男山本店」の純米大吟醸。 「男山本店」も被災されましたが、いち早く再開し、気仙沼を盛り立てる蔵元です。 ![]() 最初に出てきたのがイカのわた焼き。 見た目はちょっと、ですが、わかる人にはわかる絶品の旨さ!クツクツと香ばしい匂いを漂わせながら出来上がるのを見守りつつ冷酒をチビリ。たまりません。。。 ![]() 次にこちら。 毛ガニ一杯ぶんをほぐしてカニみそであえたもの。お隣の卵焼きと共に、これも最高に美味しい。 ![]() 刺し盛りもみごとです!右手前は何だかわかりますか? サメの心臓。気仙沼ならではの珍味です。 ![]() こちらが、「福よし」のご主人。 胆力のあるいい顔をされていらっしゃいます。 ![]() そしてこちらがTさん。 「ええ、写真、いいよ撮らないで」。 でも、パチリ。 ピンクリボンのバッチがナイス。 いい笑顔です。 ![]() この夜のチョイスはすべてTさんとお店におまかせ。 わたしは「美味しいっ!!」と悶絶しつつ日本酒をいただくだけ。一番、楽しいお役目です。 Tさんは地元なので、もちろんご主人とも懇意。わたしを連れてきたいきさつを語りつつ一献。隣にいあわせた方との会話も始まり、カウンターはにぎやかで温かな雰囲気に。 ああ、いいなぁ。 お酒の酔いと人の情けに酔っていきます。 ![]() ところで「福よし」を一躍、伝説の店にしたのが常連客から「日本一」と称される焼き物。 この夜は、みごとなホッケと吉次(キンキ)をチョイス。 ![]() ![]() こちらが焼き場。 専任のスタッフがじっくりと「遠火・強火」という焼き魚のセオリーにそって完璧に焼き上げていきます。焼き具合によって、魚の位置を絶妙にずらしていくという丁寧さ。 ![]() 魚が焼きあがるのを待ちながら、もう1本。 今度も地元・気仙沼の蔵元「角星」の福宿り。 ![]() ![]() しばし待つこと。ドカンとカウンターに置かれたのがみごとに焼きあがった吉次とホッケ。 ハフハフと、こんがりと炭火で焼かれた皮にはしを入れて、湯気をたてる白身を口に。 パリッというよりは「サックリ」と表現したい絶妙な皮の焼きめと、脂ののった白身の甘味と弾力。塩加減も文句なし。ホッケも今まで食べていたものとはまったく異なる肉厚の旨みにビックリ! まさに、日本一の焼き魚です。 ![]() あ、こんなのも出てきました! 気仙沼といえばカキです。おおぶりなカキの炭火串焼きなんてさすがに初めてです。ひとくちほうばると、ジュワッと潮の香りのする滋味が口いっぱいにあふれます。うわぁ、これはたまらない。泣きたくなるほど美味しいです。 ![]() いやぁ、大変おいしくいただいた吉次さん。もうちょっとつつきたいところですが、「そのあたりで」と言われます。え、はしたないかしら? ![]() そんなわたしの前にゴトンと大きな丼ぶりいっぱいの透き通ったスープが。 ![]() そうなんです。 先ほどの吉次の食べおわった骨をエイッとばかりにザブリとスープの中へ。 漁師の方が命がけで捕ってきた魚を余すことなくすべて食べてもらいたい、そんなご主人の心が見える演出です。そして、当然のごとく美味しい!炭火焼きの香ばしさが最後まで余韻を残す一級の味わいです。 震災当日、Tさんも被災されました。 会社も被害にあい、みなさん2週間、お風呂に入ることもできなかったと話してくれました。 その後はお仕事柄、被災された方のお世話に奔放されたそうです。 港近くにあった福よしもすべてを流されました。 その中で、「もう一度」と、港沿いに新たに店を再建。地元はもちろん、日本中の福よしファンを歓喜させました。新しい店はなるべく前と同じように。そして、より港の近くに。気仙沼港を見渡す場所で、日本一の魚、料理を出す心意気です。 この夜、Tさんは「客人だから」といってご馳走してくれました。 仙台の友人から福よしさんのことは推薦されていたので、この晩、間違いなくわたしはここに来たはずです。でも、それは一見のひとり客という存在でしかなかった。 石巻での出会いがなければ、Tさんに連れてきてもらうこともなく、こうやってご主人と飲み交わすこともなかったと思うと、人の縁の不思議さとありがたさをただただ、感じ入ります。 美味しい酒と料理。 そして何よりも気仙沼で背骨のある仕事、暮らしをされる人たちに囲まれた時間を過ごさせてもらったことが何よりのご馳走。 Tさん、福よしのご主人。 とても楽しい夜でした。心から感謝いたします。 また、うかがいますね。 ありがとうございました! ![]()
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by naoko_terada
| 2013-07-07 23:31
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![]() さまざまな出会い、ご縁をちょうだいした石巻から、向かうは気仙沼。 この4月の旅では、公共の交通機関のみを利用することにしていました。 東京にいて思ったのが、観光客として東北に行った際、どのあたりが復興中で、どこまでだったら地元の方のご迷惑にならずに気兼ねなく観光してまわれるのか。 そのあたりがよく見えていませんでした。 今回はそれを体感するのが大きな目的でした。 石巻駅からは、石巻線で前谷地(まえやち)まで。 そこから気仙沼線に乗り換えて、柳津(やないづ)へ。 柳津から気仙沼間は、現在も鉄道が復旧されていないため、BRTと呼ばれる代行バスで向かいます。 駅員さんにうかがうと、所要3時間ほど。料金は気仙沼まで1660円。 ![]() ホームに入ると、おお! さすが、石巻。 石ノ森章太郎マンガのヒーローたちが車輌にペイント。 かっこいいじゃありませんか。 ![]() 発車まで時間があったので、正面も撮影。 車掌さんが、画角に写りこまないように脇でわたしが撮影を終わるのを待っていてくれました。 ありがとうございます。 ![]() 午後3時を過ぎた時間帯もあったかもしれません。 車内は、このように数人の乗客がいるのみ。 石巻から前谷地までは20分ほど。 のどかな風景の中をゆっくりと走り抜けます。 ![]() 車窓からの風景を楽しんでいたら、あっとい間に前谷地到着。 ささっと、隣のホームに移動して、気仙沼線に乗り換えます。こちらは、地方路線らしいカラーリング。1輌での運行です。 ![]() ワンマン運転の列車は、田んぼや民家の横をゴトンゴトンと走ります。 ![]() 途中、こんな鉄橋も。 運転手さんの横に立ち正面から見る&撮れるのも、ローカル鉄道ならではののどかさ。鉄道との一体感が楽しい。 ![]() 前谷地から柳津までも20分ほどで到着です。 ここで、駅舎を出て、外で待っているBRTに乗り込みます。 そういえば、柳津という地名は福島、岐阜など各地にありますね。 「津」は昔の言葉で河岸、港、海辺といった意味を持っています。かつて、柳のゆれる水辺をさしてそう名付けたのでしょうか。個人的には名刹、福満虚空蔵菩薩がある福島・柳津が印象に残る好きな場所です。 ![]() さて、これがBRTです。 BRTとは、Bus Rapid Transitの略で、日本語にすると「バス高速輸送システム」。 現在、運休中の鉄道の代わりにこのバスが気仙沼までをつないでいます。あくまでも鉄道の代行なので、地元のミヤコーバスに運行委託をしてJRが営業。それで、JRの窓口できっぷを買うことができるわけです。 ![]() 昨年、運行開始をしたBRT。 特徴は、一部、以前の線路の上を舗装して走るというのもの。気仙沼線の全面開通が望まれるところですが、津波の被害が大きかった地区があり、当面はこの真っ赤なボディのBRTがライフラインとなります。 ところで、JR東日本では、このBRTと沿線の復興応援キャラクターの愛称を募集中です。 詳細は→コチラ。 締切は2013年7月12日までなので、ぜひ応募してみてください! ![]() 柳津でしばし、待ったあと、BRTが出発したのは午後4時過ぎ。 気仙沼まで約2時間のバスの旅です。 このときの乗客は私をいれて4人ほど。 ![]() カメラを片手に車窓の風景を見つめます。 実は、上の写真が気仙沼に到着するまでに撮った最後の写真となりました。 仙台、石巻でお世話になったみなさんから、石巻と気仙沼の間に広がる南三陸の海岸線は甚大な被害を受けた場所であり、復旧途中であることをうかがっていました。 その中で地元のみなさんによる、産地の名産品を販売する南三陸さんさん商店街、南三陸福興市、伊里前福幸商店街などがあることも聞いていました。 ささやかながら応援する気持ちで、写真撮影をしながら気仙沼まで行こうと思っていたのですが、あきらめました。 それは、BRTに途中から乗り込んできた子供たちがいたから。 ちょうど、下校時だったので、 しばらくすると中学生らしき制服を着た子供たちがたくさん乗り込んできました。 そのときの南三陸を記憶するということもあり、車窓から海岸線の写真を撮ろうと思っていたのですが、ふと、津波の被害を受けた故郷を無遠慮に撮るよそ者がいる、ということが彼らの気持ちを傷つけるのではないか。 そう、思ったのです。 しばらくすれば、どんどんバスを降りていくのだろうと思ったら、まったくその気配がない。 子供たちの多くが、山をいくつも越えて延々とBRTに揺られている現実に気づかされます。学校や家を失い、毎日、時間をかけて別の場所から通っているのでしょう。 そんな彼らがいるところで、写真を撮ることなど意味のないことに思えてきました。 普段は撮影しないときでも手元にカメラを持っているのですが、バックパックに、愛用のD5200をしまいこみました。 志津川、清水浜、歌津、陸前港...。 多くのものを失った南三陸の海岸線を、この目に焼きつけます。 かたわらでは、子供たちがたわいもない話をしていますが、ときおり津波や、避難という言葉が聞こえます。 新しくできた停留所に降り立った子供たちを車で迎えにきた親御さんが待っていました。 現在、暮らす場所は、ここからもまだ遠いのかと思うとやるせない。 ゆっくりと日が暮れて、気仙沼市に入ったころは、もうすっかり暗くなってきました。 桜の季節とはいえ4月の東北はまだ寒く、漆黒に染まっていく水平線を見ていたら心細くなる。 「あのとき」、東北のみなさんがどれだけ寒く、不安と恐怖で夜を過ごしたことか。そう思ったら不覚にも涙が出てきてしまった。 ![]() 小雨も降りだし、車のヘッドライトで濡れるような車窓から気仙沼駅が見えた頃には乗客もまた数人に。 時間は夜の7時近く。 普通ならば、タクシーをつかまえてホテルに向かうところですが、 ここで、私を待ってくれている人がいました。
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by naoko_terada
| 2013-06-26 02:04
| 東北応援!
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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