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フランク・ロイド・ライトの旧帝国ホテルに灯りがともる夏


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今年もこの季節になりました。

ホテル好きなら一度は見たいと思うもの、それがフランク・ロイド・ライトが手掛けた旧帝国ホテル。現存するエントランス部分は愛知県の明治村に移築されています。

複雑な意匠は、そこに灯りがともったときにこそ真価を発揮。そして毎年、夏になると明治村では開園時間が延長され、旧帝国ホテルを含め通常は見ることのできない光に浮かび上がる各史跡を見ることができます。
詳細は以前のブログ記事をご参考ください。→コチラ

今年も8月の週末、連休時などに21時まで開園します。

ホテル好き、歴女のみなさん、浴衣を着てぜひ、どうぞ。
by naoko_terada | 2015-07-26 14:58 | ホテル&リゾート | Trackback | Comments(0)
明治村探訪② ライトアップに浮かびあがる旧・帝国ホテルの神髄
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フランク・ロイド・ライトが作った旧・帝国ホテルを見るため、愛知県にある明治村に行ったのがちょうど2年前の夏。
そのときの記事はコチラ→ 明治村探訪 ~旧・帝国ホテル中央玄関~

その後のハイライトを書くのを失念していました。。
帝国ホテルへ取材にうかがい、旧・帝国のお話しをさせていただき思い出しました。。


なぜ、8月に行ったのか。
それは、この時期、特別に21時まで開園するからなのです。
今年は、8月3、4日、10~18日、24、25、31日。
建物のライトアップはもちろん、ジャズコンサート、花火大会、縁日などもあり夏の一大イベントです。
あ、浴衣姿の女性は入村無料です!
詳細は公式サイトでご確認ください。


わたしのお目当ては、この時期オンリーの旧帝国ホテルのライトアップ。
フランク・ロイド・ライトが光と影の演出にこだわった建築を知るには昼間の姿だけでは見えないものがあります。さらに、ホテルとして機能していた頃の余韻を味わいたいという思いもありました。


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宵闇まではまだ時間があるので、敷地内をゆっくりと見てまわります。

名前のとおり、村なので敷地は1~5丁目の番地があります。
歩きつかれたらミニバスが走っているのでそれを利用するとラクちん。

上の印象的な建物は5丁目にある川崎銀行本店
建設は昭和2年(1927)、旧所在地は日本橋だそうです。

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建物の一部のみを移築しています。

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多くの行員たちが使ったであろう階段も優美。


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外観は農家、内部はゴシック様式の教会いうのは、大明寺聖パウロ教会堂。明治12年(1879)頃、長崎湾の伊王島に創建された教会で、キリスト教禁制ゆえの歴史を反映しています。

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中には「ルルドの洞窟」を模した空間が。

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この立派なレンガ造りの門は、金沢監獄正門
かつての監獄の中には有名建築家が設計した非常に美しいものが少なくないのですが、これもそのひとつでしょう。

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で、監獄といえば欠かせないのが囚人フィギュア。
ここにも、もちろん登場。
フィギュア大充実の網走監獄の迫力には負けますが、いい味出していました。


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こちらは、新潟県上越市から移築された高田小熊写真館。
かわいい洋館です。

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この右の写真を見た方もいるのではないでしょうか。
日本で初めてスキーの指導をされたレルヒ少佐。この写真を撮ったのが、写真館創業者の小熊和助氏。レルヒ少佐の生き生きとした表情が、二人の信頼関係を感じさせますね。


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京都にあった聖ヨハネ教会堂は重要文化財。

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内部は素朴さと荘厳さがゆるやかに溶け合っています。

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神戸山手西洋人住居は、内部もみごとでした。

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ゆっくりと見てまわっているうちに、日も傾いてきました。

このほかにも、それはすばらしい建築物、文化遺産が保存され、興味はつきません。
明治村では、住民登録ができ、3000円で登録すると住民票をその場で発行してくれます。これを見せれば1年間、入村無料となるので、お近くの方で何度も来られる場合はお薦めです。


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ジャズコンサートが始まり、それを遠目で見ながらうろうろと。「食道楽のカレーパン」など屋台で買い食いしながら再び、旧帝国ホテルまで戻ります。浴衣姿のカップル、ハイカラなお嬢さんがたが目立ちます。

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ホテルの内部に入り、見回す。ライトがこだわった光の籠柱(かごばしら)も、昼間よりもはっきりとその存在感を際だたせています。パズルのピースのような意匠もクッキリと。

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ようやく太陽が沈み、トワイライトタイム。
柔らかな光に包まれた旧帝国ホテルの姿は、想像以上に美しくドラマチックでした。

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光のもれる加減、それを受け止めて陰影をつける空間。
細部までこだわりを感じさせるライトの美学。これをずっと見たいと思ってきました。

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手前にある池に映ったシンメトリーな建物。
この池も、かつて存在したものを模しています。
夜、ライトアップされて水に移しこまれる姿までも計算し、作りこまれています。

以前、見たことのある当時の古い写真には、スーツや紋付きで食事をし、日本髪を結ってダンスを踊るゲストたちが写っていました。そんなハレの高揚感が、温かみのある灯りがもれる帝国ホテルから毎夜、演出されていたのかと思うと胸が熱くなります。

ホテルは人が集うからこそ、ホテルとして機能します。
どれほどラグジュアリーな建物でも、一度、灯りが消えてしまったらあっという間にホテルとしての存在は薄れていきます。

明治村に残された部分はほんのわずかですが、この時期、ライトアップされた一瞬だけ、旧・帝国ホテルは本来の姿を魔法のように取り戻します。それを見ることができて、本当によかった。


外では花火が打ちあがりはじめ、大勢の見学客で盛り上がりはじめました。

ドーン、ドーンとあがる花火を少し見たあと、最寄り駅までのバスに乗り込みます。


闇に浮かび上がるホテルの姿を心に焼きつけて。


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by naoko_terada | 2013-08-01 00:53 | 日本 | Trackback | Comments(0)
明治村探訪 ~旧・帝国ホテル中央玄関~
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フランク・ロイド・ライトが設計した旧・帝国ホテルは、明治村の一番奥にあります。

移築されたのは、ホテルの中央玄関部分。
老朽化したため、昭和42年(1967)にホテルの新館への建て替えが決まり、翌、昭和43年に解体。
明治村への移築は昭和51年(1976)から行われ、
見学が開始したのは、昭和60年(1985)。
なんと、実に解体から17年の歳月をかけて、よみがえったわけです。
移築工事の総費用はおよそ17億円!

平成16年には、登録有形文化財に指定されています。


日比谷にある姿をイメージしながら、ゆっくりと近づきます。
大谷石とテラコッタのレンガのエントランスに出迎えられて、中へ。
ここをどれほど多くのゲストたちが、行き来したのでしょうか。

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入口を入ると、左側にレセプションが。
ここも大谷石を使用。
ルームキーを入れるボックスと、奥に鎮座した大きな金庫が目につきます。

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玄関を入ると、ホワイエがあり、その先に3階まで吹き抜けになった中央メインロビーが広がります。
ここを基点に両脇にラウンジ、客室棟が続きます。
写真のサーモンピンクのカーテンの奥にかつてはダイニング、シアターなどがありましたが、明治村にはこのロビーのみが移築されているだけ。
全館、残されていたらさぞや圧巻でしょう。

みごとなのは、吹き抜けをつらぬく、「光の籠柱(かごばしら)」。
幾何学模様が彫刻された大谷石、複雑に配されたテラコッタ、スクラッチタイルが重なりあいます。
暗くなると、この中に灯りがともされ、透かした空間から漏れる光の陰影がロビーを演出したそう。なんともドラマチックな意匠です。

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そして、ライトの妥協のないこだわりの設計をみごとに再現したのが、
当時の職人たちの技。

窓ガラスにはめこまれた色ガラスは、透明な部分よりもやや薄い板ガラスを二枚あわせた中に金箔を入れるという仕事の細やかさ。
しかも、両面から美しく金箔が見えるように、両方のガラスにうるしで金箔を貼りつけ、それを背中合わせにおさえてあります。

やわらかい光を投げかける照明の細工は、
銅版を一枚づつ職人がカットして仕上げたもの。
自然光がそそぐ天井の意匠も、すべて職人の手作業で作られています。

どれだけこだわればいいの、と思うほど。
想像していた以上に、旧帝国ホテルの建築美様式は複雑で、印象に焼きつきます。


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ロビーから両サイドにラウンジが。
ひとつはご婦人用の休憩室だったようです。
このハレの場所で、大正マダムたちはどんな会話を楽しんだのでしょうね。

手前には六角形のデザインがモダンな椅子が。
これもライトの手がけたものです。
しかも、これすべてオリジナルです!
見学に疲れた観光客が気軽に座ったりしているので、ちょっとびっくり。
でも、椅子は座るためにあるのだから、いいのかも、なんて思ったりもします。


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両脇の隠されたように配された階段を上り、2階へ。
現在は、3階までは行くことができません。
中央にライトの写真が。
これは、かなりお年を召してからのものですね。
300万円だったホテル建築費用が、完璧主義の彼のこだわりによって3倍にはねあがったことが原因で、オーナー陣と決裂。完成を見ずにアメリカへ戻ってしまいました。
その後、劇的なでできごとがあって、和解するのですが、それはまた後ほど。


館内は説明がされているので、きままに見学するのもいいですが、
ボランティアのガイドの方が数人いらっしゃり、
ちょっと人数が集まると随時、解説を始めてくれるのがフレキシブルでありがたいです。


通常ならば20~30分程度で見学できちゃいますが、
今回はじっくりと1時間ほどをかけて見学。

でも、まだミッションは終わっていません。
ハイライトまでは、まだ時間があります。

まずは2階にある喫茶で、ひとやすみです。

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by naoko_terada | 2011-08-29 04:38 | 日本 | Trackback | Comments(0)





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