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4年間、封印した写真に思うことは
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9年前の震災以降、何度か福島を訪問してきました。

たくさん写真も撮りましたが、その多くは露出していません。

できなかったからです。

上の写真もそのひとつ。


2016年に訪問したときのもので、前後の写真を見るとおそらく常磐線・富岡駅近くだと思います。地震と津波によりグニャリと曲がり、さびた線路。その先には福島原発が見える。

福島の「悲惨さ」を伝える写真で、見た人もきっとそう感じるでしょう。


一度、世間に発表した被写体はあたりまえですが、当時のままの様子で人の記憶に残ります。少しずつ復興し、変化していく過程や、多くの人のさまざまな思いや希望よりも強烈にイメージとして焼き付きます。報道メディアもそんなドラマチックな写真を選んで露出し、変わりつつある日常を紹介することは少ないものです。

だから、あえて当時、露出せずに封印しました。

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4年たって、今この写真を載せるのは、今月14日に常磐線が全線開通するからです。

福島原発の近くを通り、帰還困難地域のため富岡駅から浪江駅の間(夜ノ森駅、大野駅、双葉駅)はずっと不通でした。その区間の利用者には代行バスが運行されています。それが、3月14日に全線開通となります。同時に富岡町に出ている避難指示の一部が今日、10日に解除されました。わたしが撮ったさびた線路はもうありません。しっかりと過去のものになりました。原ノ町駅にちょうどぴっかぴかの特急「ひたち」が試運転でとまっていました。14日からは品川・上野~仙台間を3往復します。

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2月下旬、いわきから仙台まで常磐線と代行バスを乗り継いでたどってみました。

富岡駅で電車を降り、代行バスで小高駅まで。バスは帰還困難地域を抜けて進みます。何度か通った道からの風景は変わっている場所もあれば、9年前を思わせるような場所もいまだ少なくない。復興はまだ途上だということをあらためて感じます。

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バスを小高駅で下車。この駅を初めて訪れたのは2014年。当時は中に入ることができませんでした。電車が運行し駅が再開したのは2016年です。

待合所も刷新されきれいになっていました。入口前に馬のオブジェがあるのに気づきました。小高といえば相馬の野馬追(のまおい) で有名ですからね。

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仙台方面の列車まで少し時間があったので、駅から歩いていける小高の人気店、双葉食堂さんへ。お昼時で工事関係のお兄さんやサラリーマン、ご近所さんたちでにぎわっていました。ピリ辛でボリュームたっぷりの名物もやしラーメンを注文です。

双葉食堂は震災後、移転していました。その間の2014年から2016年、「おだかのひるごはん」という名前で地元のおかあさんたちが切り盛りする食堂として帰還してきた人たちのために運営されていました。震災後、この地区で初めてのお店で、わたしも一度うかがっています。「おだかのひるごはん」を立ち上げたのは復興の課題に新しい視点で取り組む小高ワーカーズベース代表の和田智行さん。小高出身で震災後、東京での仕事を捨て地元での起業にシフト。今は小高パイオニアヴィレッジ という簡易宿泊施設を兼ねたコワーキングスペースなどを運営、さまざまなケミストリーを生むイベントを開催しています。私も仲良くさせてもらっていますが、この日は乗り継ぎの時間があまりなかったのでお会いすることなく、再び駅へ向かいました。

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そうそう、近くには作家の柳美里さんが経営するブックカフェフルハウス があります。ちょうどリニューアル中で、3月20日に再開されるようです。残念!

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風はまだ冷たいけれど、快晴の気持ちのいい日でした。

次回、いつ来れるかはわからないし、力にもなれない存在だけれどこれからもこの風景を見続けていこう。電車を待ちながらそう思っていました。

そして、たくさんの人に見てもらいたくなる、きれいで楽しい写真をたくさん撮りたい。


心からそう、思うのでした。

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# by naoko_terada | 2020-03-11 07:00 | 福島 | Trackback | Comments(0)
豪州森林火災チャリティイベント中止のお知らせ

みなさまお世話になります。

告知・募集しておりました202038日(日)豪州森林火災チャリティイベントは中止となることご報告させていただきます。

報道でご承知のように新型コロナウイルスの感染拡大、収拾が見えずらい状況において多くの方が集まるイベントを行うことは適切でないという判断によるものです。すでに参加チケットをご購入のみなさま、ご協賛を表明していただいた関係者・企業様には大変申し訳なく思っています。私自身も非常に残念です。

すでにご購入いただいたチケットはPass Marketよりすみやかにご利用のクレジットカードに返金する作業を行います。また、ご協賛いただいたみなさまには今後について個々にお知らせをさせていただきます。

ご不便、ご心配をおかけすること大変申し訳なく思います。一刻も早いウイルスの感染収拾となることを心から願うのみです。

なにとぞご理解のうえ、ご了承ください。


トラベルジャーナリスト

寺田直子



# by naoko_terada | 2020-02-14 16:19 | その他 | Trackback | Comments(0)
建築倉庫ミュージアム「クラシックホテル展」内覧会に参加してきました
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ホテル好きの皆さんにぜひ、行ってもらいたい企画展が本日からはじまりました。

開催前日、ひとあしお先に内覧会にうかがいました。場所は天王洲アイル駅から徒歩数分。潮の香りがかすかにする港湾エリア。いつもは羽田へのモノレールで上から眺める場所です。

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日本のホテル黎明期の12のクラシックホテルが全面協力。展示空間はそれほど広くはないのですが貴重な資料、展示物、写真などがで構成されていて、ホテル好きにはたまりません。マスコミ向けのプレスツアーではチーフキュレーターの古後友梨(こごゆうり)さんから直接、同展のコンセプト、見学ポイントなどをお話しいただきました。

今回、展示されているホテルは以下のとおり。


ちなみに全国20ほどのクラシックホテルにお声がけをしたそうです。帝国ホテルなどが入っていませんが、展示に関する撮影などタイミングがあわなかったとのことでした。

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見どころはいろいろあります。
まずは初公開となる、現在改装中の箱根・富士屋ホテルの工事中の写真。目をひきます。

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リニューアルオープンしたばかりの山の上ホテルの1936年当時のヴォーリーズの設計図も。

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ホテル好きならすぐわかるクラシックホテルの代表格の模型。
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また、各ホテルの総支配人や料理長、建築家などゆかりの方々の撮りおろしインタビューも非常に興味深い。ホテルそれぞれの個性が見えてきます。

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実際にホテルが所蔵する椅子が配置され空間を楽しむ演出も。リーガロイヤル大阪「リーチバー」や、さわると幸せになるといわれるホテルニューグランドの天使の椅子も鎮座しています。どれも自由に座ることができるので、それぞれのホテルに想いをはせながら座りごこちを比べてみます。

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年表もホテル好きには楽しいですね。それにしても万平ホテル前身、旅籠 亀屋のぶっちぎりの独走がすごいです。笑
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小さなこだわりも随所に。ぜひ、キュレーターのみなさんのこだわりを読み解いてみてください。今月23日、来月21日と関連イベントも開催されるので参加するとクラシックホテルの魅力、同展のコンセプトがさらに理解できると思います。

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お隣の展示室Bでは高山明/Port B による「模型都市東京」も同時開催。こちらも東京からインターナショナルな空間を舞台にした「模型」としての表現がユニーク。実際に見てその発想を体感してもらいたく写真はあえてなし。

ふたつのエキシビションは5月31日と長期で開催されます。入場料が一般3100円、大学生・専門学校生2000円とちょっとビックリする金額なので、誰にでもお薦めとはいきませんが、ホテル好き、建築に興味のある方ならぜひ。私も再度、ホテル好きたちと一緒に行こうと思っています。帰りは向かいにあるT.Y.Harbour でビールですかね♪

クラシックホテルの魅力をあらためて感じた一日でした。



# by naoko_terada | 2020-02-08 20:44 | ホテル&リゾート | Trackback | Comments(0)
エルオンライン「被災地を観光で支援 ホープツーリズムのための3つのアドバイス」
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2020年になりましたね。
今年はどんな一年になるのでしょうか。

そんな新年を迎えた時期ですが、昨年末に公開されたエルオンライン記事の共有をしたく紹介させていただきます。


一昨年からエルオンラインで自然災害などで被害にあった地域を観光で応援しようと「ホープツーリズム」と称して記事を書いてきました。今回の記事はそのまとめ的なもので、今後自発的に行動するためのアドバイスとお役立ちURLなどをまとめてみました。
悲しいことですが自然災害は再び起こると想定されます。その際にどうすればいいのか。私のジャーナリストとしての取材経験を通じて学んだことをみなさんにも活かしてもらいたくお伝えしています。

あわせて「今、行きたい」最新リゾートやホテル、旅情報をまとめた別コンテンツも公開中です。

ホテルだけでなくマラソン、ワイントレインなど魅力的なイベントも。直接的、間接的に復興支援につながる絆が生まれるとうれしいです。



# by naoko_terada | 2020-01-03 07:00 | 掲載メディア | Trackback | Comments(0)
ヤフーニュース「一生に一度は滞在してもらいたい」プロ目線で選ぶ今年のベストホテル
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ヤフーのオーサーとして今年最後の記事を公開しました。
ひとつ前が、こちら。

記事のほうでじっくり書いていますが、答え合わせをすると国内のベストホテルはハレクラニ沖縄 、海外はラッフルズ・シンガポール を選んでいます。

ハレクラニ沖縄はまだ開業して半年ほどですが、新しい沖縄のラグジュアリーを牽引する存在だと思いました。
とにかくロケーションとデザイン性がステキです。ロビーからの水平線の美しさは泣きたくなるほど感動的でした。

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シンガポールのラッフルズはアジアを代表するクラシックホテルですが、2年半をかけたリニューアルからの再開でした。

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さすが、と思わせるエレガンスの極致。色あせない優美さが素晴らしかった。
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往年の宿泊ゲストの写真を飾ったアーカイブコーナーも復活。以前の総支配人にインタビューした際、英国エリザベス女王は「まるで我が家のよう」とくつろいだそう。若かりし頃のデビッド・ボウイも楽し気です。

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そして驚いたのが名物シンガポールスリングが変わったこと!これは記事をどうぞお読みください。

まもなく2019年が終わります。
海外でリフレッシュされている方、実家で家族と団らんの方、都心で仕事をしたりといつもと変わらない時間を過ごしている方など、さまざまいらっしゃることでしょう。
どこにいても、どんな思いでも。
みなさんが心おだやかに年を越し、2020年を迎えることを願っています。

来年も元気に会いましょう。
みなさんにすばらしい一年が訪れますように。



# by naoko_terada | 2019-12-31 19:35 | ホテル&リゾート | Trackback | Comments(0)





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