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by naoko_terada
| 2017-10-23 07:00
| 東北応援!
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![]() 今回はたくさんの友人、知人が集まってくれました。福島からは何かとお世話になっている方々に参加していただきました。 川内村の議員であり商工会長も務める井出茂さん。小松屋旅館の経営者でもあり私も何度か宿泊させていただいています。井出会長自ら持参してくれたのは川内村名産のいわなの加工品とカエルグッズ。川内村にある平伏沼(ヘブスヌマ)は全国で2ヶ所のみ。モリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物の指定を受けている場所のひとつ。今年の春、私も行ってきましたがそれは美しい緑に抱かれたネイチャースポットでした。 ![]() ![]() もうひとりは南相馬市小高で震災後、いち早く起業に取り組み地元への復帰へとつなげている和田智行さん。現在、基幹とするHARIOランプワークファクトリー小高の愛らしいハンドメイドのガラスアクセサリーの販売をお願いしました。私もいくつか持っていますが透明感あるデザインでとても気にいっています。友人たちもたくさん買ってくれました。
・MSCクルーズジャパン/フレグランス「MED」のルームスプレー、オードトワレ等 ・ネスプレッソ/コーヒーメーカー イニッシア ・パレスホテル東京/フレンチ『CROWN』ペアーディナー券 ・シンガポール航空/A380とA350 ディスプレイ用エアクラフトモデル ・フォーシーズンズホテル丸の内東京/MOTIF RESTAURANT& BAR フルコースディナー(ペアー)にポメリーのフルボトル ・旅館くらしき/ペア宿泊券1枚 ・シャングリ・ラ ホテル 東京/ピャチェーレのディナー券(一組2名様) ・庭のホテル/日本料理「縁」ペアランチ券 会席膳「葵」 ・森トラスト・ホテルズ&リゾーツ/軽井沢マリオットホテル「ノースウィング温泉露天風呂付プレミアルーム朝食付ペア宿泊券 ・グランド ハイアット 東京/ホテルお食事券 ・際コーポレーション/五島列島リゾートホテル マルゲリータ・ペア宿泊券 ・Lifestyle Retreats/The Bale Phnom Penh(カンボジアプノンペン)宿泊券 ・Yプロジェクト株式会社/海のおどこの勝負パンツ「マグブリ」と俺のウニ・テーシャツ ・スモールラグジュアリーホテルズオブザワールド/世界500軒のホテルからお好きなホテルで2泊滞在できるペア宿泊券 ・オーストラリア政府観光局/オーストラリアワイン赤白3セット ・ザ・ペニンシュラ東京/アフタヌーンティー ・クラブ・コンシェルジュ/スイス・シャスラワイン2本 ・三交社/ボディケアセット ![]() そして、お待ちかねのエンターテイメント!今回のために特別に仕込みました。笑。この日のためにスタンバっていただいたのがずれやまズレ子さん。青森県・むつ市が生んだご当地ソングの歌姫です。私が青森県の観光アドバイザー的なお手伝いをしている中でひょんなことでズレ子さんの存在を発見。今年の夏頃にアプローチしてありがたくもご出演願った次第。
![]() なんと、私のために書き下ろしてくれたというバースデイソングのサプライズとかわいい花束も受け取り女子同士、ガッシリとハグ。笑 約3時間の予定が盛り上がりと段取りの悪さで1時間延長決定。苦笑 パーティの最後はお待ちかねのラッフル抽選会。180本用意したラッフルは完売。ズレ子さん、そして最近とても仲良くしていただいている女優の大桃美代子さんにも助っ人していただき番号を読み上げていきます。 ついでに残った日本酒も賞品にして持ち帰っていただきました。 参加してくれたみなさんにはこんなメッセージを。中にわたしも愛用するドイツの錫職人さんが手作りしたラッキーチャーム。お願いしたのは数十年おつきあいのある花巻のバックシュトゥーベ。なんとポールさんご夫妻と娘の茜ちゃんも会場に来てきれて再開! また、美しい印刷をお願いしたのは三交社さん。心優しき熱血社長のYさんには「まごころプライス」で引き受けてくれました。ありがとうございます。 最後に写真を撮ってくれたのはツイッタ―&飛行機好きということでつながったカメラマンの林貴美さん。 そして見かねて途中からアシスタントとして抜群のサポート力を発揮してくれたYさんと、大阪から受付嬢としてかけつけたMちゃん。当日は汗だくで駆けまわってくれて本当にありがとうね。みなさんからの評価も高く、おかげでわたしの株があがりました。 ※今回、ラッフルの売り上げが18万円。さらにパーティに参加できないけれど、として募金をしてくださった友人たちから。これに個人的に不用品を売った売上の合計を復興過程の子供たちのために寄付したいと思います。詳細は次回のブログでお知らせさせていただきます。 トラベルジャーナリストとして世界や国内を旅するなかでさまざまな場所、人たちとのご縁が生まれました。 震災後は「自分ができることを何かしたい」という思いで各地に向かった時期もありました。もちろんその思いは今も変わることはありません。でも、この数年は少し私の中で変化が出てきたように感じています。それは、復興応援のため、という気持ちよりも 「ああ、またあの場所へ行きたいなぁ」 あるいは、「そろそろ、○○さんに会いに行こう!」。 そんな気持ち。 大切な友人、知人たちの暮らす場所へまた行こう。 自然にそう思うようになってきました。 楽しい時間を大好きな友人たちと共有できたことを心から幸せに思っています。 ありがとうございました! これからもよろしくお願いします♥
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by naoko_terada
| 2017-10-21 17:00
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9月9日、プライベートなパーティを行いました。 題して、 「還暦まで待てないから寺田直子プレゼンツ ハッピー55(GOGO)バースデイパーティ」 招待状にはこのようにしたためました。 みなさま。 いつもお世話になっております。 還暦まであと5年。今年55歳になりました。そこで現役感のある今こそ大好きなみなさまと交流の機会を持ちたいと自分プロデュースのバースデイイベントを開催することとなりました。本当のテーマは東北・熊本の応援であり、さまざまな友人・知人たちをつなげるソーシャルイベントでもあります。寺田イチ押しの青森県出身アーティストによるライブもあります。ぜひ、この機会に寺田をネタに東北と熊本のおいしいお酒とお料理を味わい、チャリティにご賛同・ご参加お願いいたします。 60歳になってお祝いしてもらうのもいいけれど、5年先の自分にピンとくるものがなく、55歳という区切りもいいし、2011年に行ったチャリティパーティの第二弾を大好きな友人、知人たちと一緒に楽しめたらいいな、というのがきっかけでした。 場所はもう、ここしかないでしょ。という羽田空港にあるギャラクシーホール。 以前、存在を知りいつか何かしたいと思っていたとっておきの空間。 信頼する友人たちに手伝ってもらいながら当日を迎えました。 今回、東北と熊本のチャリティにもつなげたいということでいくつかアイデアを。まず料理。会場のご担当者さんを通じて予算の範囲でできるかぎり被災した東北と熊本の食材を使ったお料理を考案してもらいました。 以下が季節感ある旬の食材を活かした料理長渾身のメニュー。 ◆ピンチョス 4種 鶏レバームス サーモン巻き チーズと海老の アティ ージョ からすみと大根 ◆軽くスモークした帆立と水タコのサラダ仕て ~帆立・青森県産~ ~きゅうり・福島県産~ ◆コールドンソメと海の幸彩り飾り ◆ホタルイカと黒アワビのヒージョ ~黒アワビ・宮城県産~ ~しいたけ・福島県産~ ◆鶏のクラポティーヌ ディアブルソース ~赤鶏・熊本県産~ ~じゃかいも・福島県産~ ~トマト・福島県産~ ◆牛ロースのグリル 照り焼きソース ◆中華 4 種 海老のチリソース煮 福島県産揚げごぼう添え 二種蒸し点心の盛り合わせ 牛バラ肉と熊本産長茄子の醤油煮 ハーブ豚細切り肉と岩手県産キャベツのあんかけ焼きそば ◆ギャラクシー特製デザートとフルーツの盛り合わせ 青森県産・福島県産フルーツを使って ![]() お酒にもこだわりました。人数分のフリードリンクに加えて東北の銘酒もそろえました。訪問して大好きになった蔵元のお酒も入っています。もちろん泡も必須! <シャンパン> ◆ドラピエカルトドールブリュット <ノンアルコール・スパークリングワイン> ◆ネオブリュドゥクドゥモンターニュ (ロゼ) <日本酒> <日本酒> <日本酒> ◆奥の松 特別純米酒 ◆高清水 大吟醸 ◆東光 純米 ◆笹の川 吟醸純米酒「すべて山田錦」 ◆美少年 純米酒「清夜」 ◆蒼天伝 特別純米酒 ◆奥陸八仙 特別純米酒 ![]() 挨拶が終わり乾杯したらあとはもう、フリータイム。今回、フィンランドなど海外からも含め120名ほど参加。観光関係者からクリエイター、アーティストや学生などなど多方面で活躍する友人たちのネットワーキングにもなればとの思いで、さまざまなみなさんにお声がけ。「お料理がおいしい!」の声もいただき嬉しいかぎり。ここからさらにおもしろいケミストリーが生まれるといいな、と思っています。 窓の外は羽田空港の滑走路。離発着する飛行機もパーティを盛り上げてくれました。
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by naoko_terada
| 2017-10-20 14:19
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友人のジョン・ドーブさんが青森空港の名物といえるホワイトインパルスの取材をしてくれました。 彼が公開しているOnly in Japanです。 動画は英語ですがわかりやすいですし、なによりもホワイトインパルスのダイナミックな映像がかっこよすぎ。また、朴訥と語るチームのみなさん、降雪の中、飛び立つ飛行機に頭を下げ、手をふる現場スタッフのみなさんの仕事への真摯さが伝わってきます。 私も同じように取材をさせていただいたことがあり、そのときの記事がこちら→青森空港の「日本一」 ホワイトインパルス、出動! 。 青森県は全国でも有数の豪雪県。その中で青森空港は降雪のためフライトキャンセルをしたことが一度もありません。それを支えているのがホワイトインパルスなのです。取材をしたときの感動と巨大な35台のマシーンが40分で滑走路を除雪していくかっこよさにしびれてしまいました。今回、ジョンさんもそれをたっぷりと体験した取材となったようです。 雪の青森へ飛行機で。 「欠航したらいやだな」と思わないで、ぜひ一度、飛んでみてください。 そして、目の前でホワイトインパルスの実力をたっぷりと体感してみてください。 あ、ついでにホワイトインパルスカレーチャレンジも。
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by naoko_terada
| 2017-03-08 22:43
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![]() 2014年8月から2015年3月まで。 ウェブマガジンのオウプナーズで東北復興の短期連載を行っていました。タイトルは「気仙沼便り」 1回目 8月「合言葉は“海と生きる”」 2回目 9月「新しいふるさとを作る」 3回目 10月「民宿つなかんとの出合い」 4回目 11月「漁師を支える気仙沼のシンボル」 5回目 12月「最新マグロはえ縄漁船・第十八昭福丸に乗る」 6回目 1月「気仙沼・漁業組合直営レストランでマグロ尽くし」 7回目 2月「伝説の大船頭・前川渡さんと俳優・渡辺謙さんの対談を聞く」 8回目 3月「桜を待ち、次の再会を心に別れを告げる」 このときに参加したのが、JTB東北ふるさと課(化)が行った1泊2日のツアーでした。 東北ふるさと課(化)は、一過性の復興応援ではなく継続性ある観光のしくみを造成したいという思いから、毎年、参加者のみなさんが故郷に戻るように東北を訪問できるツアーを考えています。 そして、昨年11月。その第8弾として催行されたのが「地酒(蒼天伝)海中貯蔵と貯蔵酒引き上げの旅」でした。このツアーのメインは気仙沼を代表する酒造会社「男山本店」の自慢のお酒、蒼天伝のしぼりたてを海中に貯蔵するというもの。そして、1年前に貯蔵したお酒を同時に引き上げて、それを味わうというなんともシアワセな内容でした。 これはそのときのレポートで、連載「気仙沼便り」のスピンオフでもあります。 ![]() 朝、東京駅から東北新幹線で一ノ関まで。 今回は昔からのおともだちOちゃんと、Aちゃんも一緒。ツアーの催行人数が足りないとヘルプコールをしたら、「食べるのも呑むのも遊ぶのも東北も大好きです。断る理由がありません!」と快諾。さすがです!ありがたい。 ということで早朝から新幹線内で乾杯! ![]() ![]() ![]() 一ノ関でツアー参加のみなさんと合流。8回目となるこのツアーの立役者であるJTBコーポレートセールスのご担当者Kさんが笑顔で出迎えます。 一ノ関駅から気仙沼まではバスで1時間ちょっと。のどかな風景が続いた後、気仙沼市街へ。さらに気仙沼港に近くなると震災後のかさあげ工事や、復興の焦点のひとつである防潮堤が見えてきました。2014年に来たときにはまだ防潮堤はありませんでした。しばし、車内が静かになる。 途中、車内では震災で亡くなったご友人の意志を継ぎ、気仙沼にバレエ教室「気仙沼バレエソサエティ」を開いた高橋知子さんが同乗。教室復活のお話しと当日のことなどをお話ししてくださいました。 ![]() ![]() 最初の訪問先からすでにメインイベントです。港の目の前で創業する「男山本店」は気仙沼が誇る蔵元。実はここにも被災後のドラマがありました。詳細はyahoo!JAPANのコチラで。 菅原社長みずから蔵内を案内、醸造過程を見せてくれます。そして、もうしぼるだけという新酒をその場で試飲。シュワシュワ感も落ち着き、ホント、あとは瓶詰するのを待つばかりの生まれたて。 ![]() ![]() その後、蔵内でこの日、海中に沈める新酒の「蒼天伝」とご対面。ツアー参加者にはひとり1本のマイボトルが含まれています。これを海に沈め、1年後にひきあげます。そのときのために1年後の自分にメッセージ。 ![]() 再びバスに乗り込み、今度は唐桑へ。ランチタイムです。うかがったのは、このツアーではおなじみ。私も2014年のツアー参加事にお世話になった漁師民宿つなかん。切り盛りする一代さんも変わらない明るさで「おかえり~」と出迎えてくれます。これが、毎年参加するツアー客にはたまらなく、ほっとする瞬間です。ツアーが「ふるさと」にこだわる意義がここにあります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() テーブルにはどーんと気仙沼の旬の味覚が。牡蠣の養殖が本業のつなかんです。ぷっくりみごとな気仙沼産の牡蠣が登場です。すかさず参加者から、「生ビールください!」「こっちは日本酒で!」と手があがります。ツアー参加者のみなさんはここで楽しく食べて飲むことが地元のみなさんのためだということをわかっています。もちろんムリではありません。冷たいビールと熱々の鍋を囲むシアワセが誰かのためになれば嬉しい。そう、思っているだけです。 ![]() ![]() おなかもいっぱいでこのまま昼寝でもしたいところですが、ミッションです。あいにくの雨の中、ビニールガッパを着込んで乗り込むのはつなかんのご主人が操業する漁船。いよいよ、メインイベント。貯蔵酒のひきあげと新酒の貯蔵です。さきほどのメッセージをつけ、1年の水中貯蔵に耐えるようしっかりと密封された蒼天伝たち。うわー。 ![]() ![]() ![]() 唐桑の湾内にあるつなかんの牡蠣の養殖棚をお借りしての海中貯蔵。まずは昨年の貯蔵酒をひきあげます。びっしりと海藻や貝類がこびりついたロープをたぐっていくと。 出てきました。これが昨年の蒼天伝。1年を海中で静かに眠り熟成を遂げています。おかえりー。 そして、今回のマイボトルをゆっくりと沈めていきます。来年、引き上げにくるからね。 ![]() ![]() 雨の中、寒かったけれど期待感もありみんな興奮きみ。さらに、それに拍車をかけたのが帰路のカモメへの餌付け。エサはかっぱえびせん!これが想像以上に迫力あって大興奮。しっかりエサ用のかっぱえびせんを自腹で買って用意していたのは添乗役のKさん。さすがJTBのおもてなしです。 ![]() ![]() ![]() ![]() 陸に戻ると、つなかんの作業場で一代さんの指導のもと牡蠣むき体験。これがなかなか難しい。一代さんの、「ちゃんとやらないと牡蠣がかわいそう」の言葉に牡蠣への愛情と真剣さが見え隠れします。ちょっとでも牡蠣に傷がつけば売り物にならない。私たちが手にしたおおぶりの牡蠣を育てるのに2~3年の時間がかかります。自分たちが暮らしていけるのも一個一個の牡蠣のおかげ。それゆえに大切な存在だということを教えてくれます。 ![]() ちょっと傷がついてしまったけれど、自分が殻をむいた牡蠣を熱湯にさっとくぐらせて口に含みます。 「おいし~い」と思わず声をあげると、一代さんが、「うまいでしょー。これが唐桑の牡蠣だよー」と満面の笑顔。この笑顔が見たくて、また来年も来ようと思いました。マイボトルも待っているしね。 ![]() 夕刻、気仙沼港に戻り、気仙沼プラザホテルにチェックイン。ここは何度か利用したことがあります。港を望む温泉があり、これが実に体をあたためるい~いお湯なんです。海沿いに多い食塩泉でなめるとしょっぱい。これが体の芯を温め、そして湯冷めしない。船上での体験で冷え切った体がほわっとぬくもります。 ![]() ![]() ![]() ![]() 温泉入ってぬくぬくのわたしたち。再びダウンを着こんで外へ。気仙沼プラザホテルのすぐ横にあるK-portに向かいます。ここは俳優の渡辺謙さんが運営するカフェ。前回では謙さんと気仙沼マグロ漁船の大船頭・前川さんとの対談を拝見しました。 この夜は、もちろんお待ちかね。引き上げた蒼天伝を味わいます。菅原社長も作業着からジャケットに着替えて蒼天伝についてレクチャー。あわせて新酒も試飲して、味の違いを飲み比べします。楽しい~。 そして、社長から手渡されたのは「海中貯蔵認定カード」!星がひとつ付き、来年はこれを片手に引き上げるという仕組み。今から待ち遠しいです! >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ![]() ![]() ![]() 翌朝は午後の出発まで自由行動。 ちょうど日曜で、この日は気仙沼観光コンベンション協会などが手がける「ちょいのぞき in 気仙沼 港のしごと場探検ツアー」が開催されていました。ということで個人的に自主参加。待ち合わせは新しくできたお買いものスポット「海の市」内にある気仙沼観光サービスセンター。宿泊した気仙沼プラザホテルの支配人や関係者も顔をそろえます。「海と生きる」を合言葉にする気仙沼。旬の海鮮を食べて買ってもらうだけではなく、そこにかかわる人の仕事にも触れてみてもらいたいというのが趣旨。いわゆるバックヤードツアーですね。特にこどもたちに見せたい、知ってほしい。これも震災後にゆるやかに始まってきたことで、直接観光には関係のない漁業関係者のみなさんの協力を取りながら進められてきています。 ![]() ![]() ![]() まずは函屋さんへ。倉庫に入ってビックリ!魚の出荷に不可欠な発砲スチロールの山は高さ8メートル。それを迅速に必要な数だけバランスをとって一気にトラックに乗せる職人ワザに大感動。すごいー!かっこいい! 参加者も体験してみて、見た目以上に難しいことがわかりさらに感動。 ![]() 函屋の社長さんもスタッフのみなさんも一般の人にお話しをすることにはもちろん、慣れていません。それでもこうやって自分たちの仕事を知りたいと参加した人たちにどうやったら楽しく体験してくれるのか。朴訥な語りの中にその誠実さが感じられます。最後は発砲スチロールで保温されていたお茶のプレゼント。手渡してくれたそれは、いつにもましてわたしを温めてくれました。 ![]() ![]() ![]() お次はさらに冷たい場所。氷屋さんです。 こちらも水揚げされた魚を保冷するのにかかせません。初めて見ました。ここで製造するのは重さ1個135キロの氷です。機械を使ってダイナミックに製氷。それをマイナス10℃の冷凍庫に保管。運搬機をあやつり一番高い場所の隅に氷をみごとに置く技術力に脱帽。 ![]() ![]() 最後は氷を自分たちで切る体験と、それを使ったかき氷がふるまわれました。レトロなかき氷機も自分たちで削る感覚を知ってもらいたいから。お金になるわけではない見学ツアーにこころよく協力するのは、気仙沼を知ってもらいたい通ってもらいたいという思いがあるからでしょう。 ![]() ![]() お昼になり、ちょいのぞきin気仙沼ツアーのひとつで、地魚寿司ランチを味わいに地元で人気の大政寿司へ。こちらも震災で店が流され、今は別の場所に移転して店を続けています。このときは11月。メカジキ、ドンコなど旬のネタが登場。ここでもお酒はマスト。大政オリジナルの冷酒を追加注文します。 大政寿司の大将は、震災後、店を流された有志の寿司屋による「流され寿司握り屋衆」の中心として全国をまわり、寿司をにぎってきました。その大将みずからが語る震災時のこと、そのあとの生活などをうかがいます。 ![]() お昼を頂戴した後、バスに乗り込む前に愛犬と一緒に写真を撮らせていただきました。このコも大将が命がけで津波から連れ出したとのこと。大切な家族です。 この、「港のしごと場探検ツアー ちょいのぞきin気仙沼」は不定期に開催されています。このときは函屋、氷屋探検がそれぞれ参加料が1000円、地魚寿司はにぎりが味わえて3000円。観光客はもちろん、地元の家族連れの参加も見かけました。少しずつ広まって産業体験ツアーとして定着するといいな、と思いました。 旅行会社、酒蔵、牡蠣養殖漁師、漁業関係者。すべてのみなさんの協力があり、海中貯蔵ツアーが毎年成立します。参加人数は正直、少なく毎回、催行ぎりぎりという状況です。それでも続けたい、という思いを持つ関係者がいて、参加して楽しかったから来年も来ます!というリピーターさんたちがいる。 今、このときも私のボトルがあの海で静かに眠っていると思うと感慨深い思いがあります。そして、それが気仙沼と、さらには唐桑の風景やお世話になった人たちの顔を思い浮かべるきっかけを与えてくれます。 今年も新酒が出る季節には引きあげツアーが開催される予定です。もちろん、わたしも参加するつもり。 もし、ご興味があればぜひ、ご一緒に行きませんか?ちょびっとなら引き上げたわたしのお酒も飲ませてあげますので。笑 ![]() 帰りのバスからは建設中の災害公営住宅が見えました。街は少しずつ変わっていきます。それを感じるためにもまた、訪れようと思います。 そして、みなさんも心のふるさとに出会いにぜひ。 お待ちします。 ![]()
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by naoko_terada
| 2016-03-11 15:00
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![]() 昨年8月からスタートした連載、「気仙沼便り」。 その最終章を本日、公開しました。 連載|気仙沼便り|3月「桜を待ち、次の再会を心に別れを告げる」 これまでの回もリンクします。 2014年8月 「合言葉は“海と生きる”」 2014年9月 「新しいふるさとを作る」 2014年10月 「民宿つなかんとの出合い」 2014年11月 「漁師を支える気仙沼のシンボル」 2014年12月 「最新マグロはえ縄漁船・第十八昭福丸に乗る」 2015年1月 「気仙沼・漁業組合直営レストランでマグロ尽くし」 2015年2月 「伝説の大船頭・前川渡さんと俳優・渡辺謙さんの対談を聞く」 このツアーに参加したのが昨年の4月。 一年がめぐり、そして4年前の今日を迎えました。 オウプナーズの担当編集者・T嬢と、「毎回11日に公開していこう」。 そう決めて、毎月、旅の記憶をたどりながらつづってきました。 最初はここまで長い読み物にするつもりはありませんでした。でも、担当のT嬢が「これは連載としてじっくり取り組みたいです。できれば来年の3月まで」。そう言ってくれたことで構想が浮かんできました。 実際、書き始めると、すべての体験、聞こえてきた言葉をこぼすことなく、少しでも気仙沼のみなさんの役にたてるかもしれないことは注ぎ込みたい、そう思いながら何度も何度も誰も傷つけることのない表現だろうか、これでいいだろうかと考えながら書いてきました。あまり感情移入をし過ぎると読者がひいてしまうことも考慮しつつ、一番最良な記事になることだけに気持ちを集中させてきました。 正直、難しかったです。 プロとして冷静に連載を続けていかなければならない反面、写真を見ているとあのときの感情があふれでてくることも。だから、ゆっくりと少しずつ、つづってきました。いつも公開直前に送ることになってしまった原稿のあがりを辛抱強く待ってくれたT嬢には感謝するばかりです。 連載は今回で終了ですが、これは始まりの章でもあります。 これはわたしがたどった気仙沼での旅の記憶です。今度はみなさんが、気仙沼をはじめ東北へと旅をして、ご自身の旅のストーリーを作ってもらいたいと思います。 わたしもまた、新しい出会いを求めて東北を再訪するつもりです。 まずは桜を追いかけて北上しましょうか。 春はもうすぐ。 そこまでやってきているはずだから。 ![]()
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by naoko_terada
| 2015-03-11 21:54
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![]() 福島でのジミー・チュウ氏との再会後は、以前、ちょこっとブログ内でお知らせした気仙沼のツアーに参加するため一ノ関へ。 ここから、気仙沼ツアーの様子をお伝えするのですが、 いろいろ考えた末、きちんと編集をし、より多くの方に見てもらうことが何よりもいいと考え、当ブログからのスピンオフとして別のサイトで掲載をさせていただくことになりました。 ということで現在、鋭意制作中。 できましたら、こちらでもご報告しますね。 おたのしみに!
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by naoko_terada
| 2014-07-17 13:06
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![]() ![]() 大変、ご無沙汰してます。 仕事のボリュームがほぼリミッターに達してしまい、ブログを更新できませんでした。 その中で、4月下旬に気仙沼へ。 JTBの「東北ふるさと課(化)」のツアーに参加。 マグロ遠洋漁業船に乗せてもらうという貴重な体験と、気仙沼でも尊敬されるベテラン漁労長(船頭)さんと、気仙沼応援のためK-portというカフェを運営されている俳優・渡辺謙さんとの対談などユニークな内容を体験してきました。 ![]() また、5月の頭には福島交通とNPO団体Bridge for Fukushimaによる「かけはしツアー」と名付けられた福島・相双地区視察ツアーに参加。 相双地区(相馬市・南相馬市・新地町)という原発と放射能の被害にいまも苦しんでいる地域を初めて訪れました。 いずれの体験もブログなどで書こうと思っているのですが、 思うように進みません。 伝えたいことはあふれるほどにある中で、どのような内容にすればいいのか。また、地元で暮らす人たちを傷つけることのないような表現、写真などを一つずつ選んでつむいでいく作業も必要です。 見てきたものをより効果的に被災地のためになるよう、ひとりでも多くの人に知ってもらうこと。わたしの体験記を読んで共感してもらい、東北に旅行へ行っていただき、生産品をお買い上げいただきたい。 そんなことを頭の中でぐるぐる考えています。 通常の仕事をこなしつつ、少しずつ整理をして文章へとまとめながら、 出会ったみなさんの笑顔を思い出しています。
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by naoko_terada
| 2014-05-17 17:33
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![]() 早朝の羽田から、降雪のため引き返すかもという「条件付き」でめざすは青森空港。 猪苗代湖の上を通り、湯沢あたりまでは雲はあるもののそれなりに好天。 ![]() それが降下直前になり、雲の厚みと質感が異なってきました。 ゆっくりと下降しながら雲の中に入り、しばしホワイトアウト状態で、 ![]() 到着した青森空港は、真冬の雪景色が待ち受けていました。 しかし、わたしはというとニッコリ笑顔。 この天候であればミッション遂行できそうです。 ![]() はい、今回のミッションがこちら。 青森空港が誇る、除雪車輌隊「ホワイトインパルス」です! 日本一、降雪量の多い青森のゲートウェイを保守する頼りになるチーム。 彼らの活動を見るため、あえて飛行機を選んだのでした。 ※空港公式ムービーは→ コチラ ※音が出ます ![]() まずは県の担当者Kさんと待ち合わせをして、空港事務局にごあいさつ。 会議室で空港の概要をうかがっていると・・・。 担当者の携帯に連絡が。 「あ、ホワイトインパルス、出動するそうです!」 バタバタと準備をして空港施設の外に。 雪の降る中、すでに車輌が続々と滑走路に出ていきます。 うう、カッコイイ。 ![]() 特別に許可をいただき、空港の車に同乗してホワイトインパルスを追いかけます。 目の前を走る車は司令塔となる「路面摩擦係数測定車」。 編成チームの動きを統括し、かつ離着陸に必要な摩擦係数をチェックしてまわります。 ![]() ホワイトインパルスの動きはこうです。 およそ30mの滑走路の半分を編隊を組んで除雪していきます。 トップはスノープラウと呼ばれる車輌。 パワフルにグッと雪を受け止めておし進めていきます。 ![]() そのあとに続くのがスノースイーパ。 スノープラウが除雪した後を名前のとおり掃除していきます。 ![]() そしてこんなタイプも。 これはプラウ付きスイーパー。 最後に滑走路脇に集まった雪をロータリーがさらに外に巻き上げていきます。 これを何度もくりかえして除雪していきます。 ![]() とはいえ、すべて車輌でできるわけではありません。 灯火周辺はスタッフが人力で雪を掻きだしていきます。 ごくろうさまです。 ![]() それにしてもすごいスピードです。 滑走路の長さは3000メートル。 55万㎡の広さがありますが、これは東京ドーム12個に相当。 ホワイトインパルスはそれを40分で除雪。 そのスピードは日本一。 青森は北海道よりも降雪の多い、こちらも全国一のレベル。 ここ数年は記録的な雪の量でしたが、ホワイトインパルスの活動で過酷な環境でも欠航率の低さを堅持しています。 ![]() 青森の雪は湿度があり重いそうで、一台で進めないときはこんな二台でのコンビネーションも。 すごいなぁ。 今年2014年7月1日からは現行のJAL、FDAに加えて全日空の伊丹~青森路線が運航決定。 雪深い青森も少しずつ春の気配。 これからはホワイトインパルスの出番も少なくなっていきそうです。 最近は出動前に空港内で一般の方のためにアナウンスを流しているそう。 もし、青森空港にいらっしゃったらぜひ、彼らの活動をチェックしてみてください。 パワフルでかっこいい、雪国・青森のライフラインを守るヒーローです。 ![]()
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by naoko_terada
| 2014-03-13 22:56
| 東北応援!
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![]() 先日の仙台での開催に続き、本日、東京で開催されたのが、 「東北観光応援します!!~東日本大震災から3年~シンポジウム」。 私は後半の「新しい東北観光のカタチ」のパネルディスカッションから拝聴させていただきました。 ![]() 前半最後、全国都道府県2000名の大学生を被災地に連れていくプロジェクト「きっかけバス47」の活動報告を少しだけ聞くことができました。 彼らは現在、JALの東北応援プロジェクト「SKY BATON」とも連動して活動をしています。 パネルディスカッションでは、東北復興新聞を発行する本間勇輝氏をモデレーターに、気仙沼で水産加工業を営みながら観光復興に尽力する斉吉商店の斉藤和枝さん、NPO法人 十和田奥入瀬郷づくり大学の事務局長の生出隆雄氏、さらに東日本旅客鉄道から高橋敦司氏、JTBから平野利晃氏の計5名による意見交換が行われました。 課題は「食」と「人」 東北の観光に欠かせない二つのキーワードから、新しい観光素材の可能性を探ります。 ![]() 斉吉商店が現在、行っているのが「ばっばの台所」。 津波で工場と自宅を兼ねた本社が全壊した斉吉商店ですが、再起をしながら気仙沼を訪れた方々との交流の場となるスペースとして「ばっばの台所」を運営。 新鮮な地元の食材を使った食事が味わえるだけでなくワークショップなども行っています。 ![]() 最近は新鮮な魚を水揚げする漁師たちの存在のかっこよさにほれ込み、彼らを巻き込んでの観光イベントやツアーも立ち上げています。 写真は4月19、20日の1泊2日の「遠洋マグロ船 乗船体験の旅」のもの。 通常、漁船には船魂(ふなだま)さまという女性の神さまがおられるので、女性が乗ることは厳禁。 でも、今回は新造船で船魂をお迎えする前なので女性の参加もOK! 斉藤さんのお話しでは、最初は「いいよ、そんなの」とまったく受けいれてくれなかった漁師さんたちが、斉藤さんたちの熱心さと、ずっと続けてきたという「出船おくり」などの心のこもったもてなしを受けてきたことで気持ちが変わったとのこと。 ![]() 東日本旅客鉄道の高橋さんは、 震災時から東北新幹線の復旧までを語りつつ、鉄道事業の地域における役割りにまで言及。 食については、「東北には美味しいものがたくさんあるが、すべて素材のまま。もう少し手をかけた上質な食体験を」とコメント。 私も先日、試乗してきた、走る美食列車TOHOKU EMOTIONはその試金石となり、今まで東北に目を向けなかった女性層に支持され、今年9月までの販売は完売と大好評。 感動したのは、TOHOKU EMOTIONが運航する週末、 列車沿線に暮らす人たちが自発的に、列車が通る時刻に浜に立ち、大きく手や大漁旗を振って乗客をおもてなししているということ。 鉄道がつなぐ出会いですね。 今までの団体向けの観光は旅行会社、旅館、土産物といったクローズドな環境でした。 それが、今はこのように水産加工会社、漁師、地元の人など、観光とは無縁のみなさんたちがもてなす側の主人公となる体験、プロジェクトが増えはじめました。 「誰かに来てもらえてうれしい」 地元の人たちがそう思うようになることが大切。 そのためには旗振りをする人間が必要で、あきらめることなく何回も何回もアプローチして、まわりの人間を巻き込んでいく。それが重要であるとパネリストのみなさんはおっしゃいます。 そして、地域を巻き込むことで、子供たちも土地に対しての誇りと愛情をより持つことになり、数十年後の東北を担う大人に成長していってほしい。 それが、今日、会場にいた多くの人たちの願いです。 ![]() 会場にはパネルに書かれたリンゴの木があり、来場者がメッセージを書いて貼りつけるようになっていました。 支援ではなく、観光で。 一度、訪れて地元のみなさんとふれあい、 「また、帰ってきたよ!」と再び、 何度でも通いたい場所。 東北は日本のふるさとです。
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by naoko_terada
| 2014-03-09 21:44
| 東北応援!
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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