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![]() 一年ほど前のこと。新潟県が都内でメディア向けに開催したイベントに参加、そのときに庭園の存在を知り、「にいがた庭園ネットワーク」のTさんと名刺交換。「一度、見学にうかがいます!」とお願いしたのがきっかけでした。昨年はひとりで先行取材を行い、今回の「シグネチャー」での特集につながりました。撮影は何度も取材同行をしてもらっている大好きな写真家秋田大輔さん。艶やかな作風が新緑で好天にめぐまれた庭園の撮影にみごとに共鳴してすばらしい仕上がりになりました。 会員誌なので書店に並びません。「にいがた庭園街道」の詳細は、別の媒体に寄稿したこちらをごらんいただければと思います。 新潟は最近、ローカルガストロノミーをコンセプトに美食の県としても積極的にアピール。7月には「ミシュランガイド新潟 2020 特別版」が発表・発売されました。「シグネチャー」でも紹介した三条市のRestaurant UOZENと新潟市古町の兄弟寿しは共に二つ星に。また、村上市の千年鮭 井筒屋は鮭専門料理としては初めてのビブグルマンに選ばれました。さらに宿としての評価も高い、里山十帖がダイニングとしての一つ星に。どのお店もすばらしい、私の大好きな場所です。 それにしてもこれほどすばらしい史跡、庭園や邸宅が新潟にあったとは。日本にはまだまだ知られざる美しい場所が数多くあるのだとあらためて感じています。どこもそれほど混雑する施設ではありません。新潟県にお住まいの方、お近くの方はぜひ訪ねてみていただきたいと思います。 安心して興味のある場所へ旅ができるようになること。 お世話になった方たちの笑顔を思い出しながら、心から願っています。
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by naoko_terada
| 2020-07-27 07:30
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![]() 取材、撮影ができなかったここ数ヶ月の雑誌作りは本当に大変でした。その中で何ができるか。読者にどんなメッセージが届けられるか。たくさんの媒体が、編集者が全力を注いできました。 今号の25ans の特集は「この夏だからしたいこと100」。私はその中で旅ページをお手伝いしました。短い文章ですが、旅を愛するみなさんへの気持ちをこめて書きました。今は旅に出られないけれど、だからこそ今できることを自分らしく行動してみたい、そんな思いを。 きらきらのファッションページもなんだかとても新鮮!違った意味でのソーシャルを意識するカラフルで上質でため息の出るラグジュアリーの数々は目の保養です。ぜひ♪
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by naoko_terada
| 2020-07-01 07:30
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![]() 東京は自粛アラートが解除され、休業要請も段階的に解除となり、少しづつ経済が動きだしてコロナ以前へとシフトをしようとしています。また、国内の観光も政府によるGo toキャンペーンを筆頭に各自治体による旅行や宿泊の補助などが立ち上がり、旅行需要を喚起しつつあります。 そんな状況の中で、いまひとつこの流れに乗り切れない自分がいます。 本来ならば職業柄、率先して観光産業や宿泊業、さらに飲食業界のために情報を発信していくべきなのでしょうが、今回の新型コロナ感染というそれまでにない経験を前に、それでいいのかという疑問がぬぐいきれないのです。この数か月、ジャーナリストとして発信をほとんどしなかったのも、このもやもやがあったから。今もまだ悩んでいます。 悩んでいることの原因はふたつ。 まずひとつは、再び感染が拡大した際の対処が不透明なまま、経済をまわしはじめていいのか、ということ。ただ、休業要請を解除していかないと倒産する店舗、企業がいるのも事実。実際、すでにさまざなま分野で店をたたむ、廃業するというニュースが出てきているのはみなさんもご承知のこと。旅行業界にしてもこれまで応援してきたホテルや旅館、地域、関係者、生産者のみなさんの危機的な叫びがわたしのところにも届いています。彼らをサポートしたい気持ちはもちろんあります。そのうえで、自粛解禁になったからと、何もなかったかのようにこれまでのような旅情報を発信する気もちになれないのです。 もうひとつは、コロナ以前の旅行スタイルを戻すことにもどこか疑問を感じています。社会問題にもなったインバウンドによるオーバーツーリズムや、民泊の台頭や新規参入ホテルによる宿泊施設の過剰供給と底打ち感からの料金のゆるやかな下降など。また、開発による自然環境への憂慮など。課題・問題となっていたものは多々、ありました。その時点に戻ることは正しいことなのか。旅行需要キャンペーンを行うことは理解しますが、今のタイミングだからこその視点、方向性が必要ではないのかと考えてしまいます。 思えば、民泊やLCC、マイレージなどが一般的になり海外も含め旅は身近で、タイミングを選べば激安で行けるアトラクションになっていました。「弾丸」というキーワードも生まれましたが、わたしもそれを面白がっていたひとりです。旅系メディアもそんな消費マインドを刺激するための記事や最新情報を発信してきました。それは新しい旅のスタイルとして定着していきましたが、結果として旅という行為が軽いものに思えるきっかけでもあったようです。 2019年、日本人は2000万人以上が海外へ出国しました。国内での旅行消費は22兆円近く。 withコロナかwithoutコロナか。 未来はわかりませんが、その数を戻すことは、はたして正しいのか。 わたしにはまだ答えがありません。
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by naoko_terada
| 2020-06-15 07:30
| 新型コロナ
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![]() これまでのような旅行を楽しむには、もう少し時間がかかりそうですが、新しい旅の連載が「シュミカツ!」 でスタートしました。昔からの友人Tエディターからのお声がけで、温泉、ホテル、アートなどに特化した旅の達人のみなさんともちまわりでとっておきの情報をお伝えしていきます。 第一回目は私が寄稿させていただきました。それが「世界遺産登録が期待される、西表島に幻のサガリバナが咲く」 。ちょうど今からが見頃となる西表島(いりおもてじま)のサガリバナ。一度は見たい幻の花といわれる存在です。 6月になり、沖縄・離島の規制もゆるやかに解除されはじめています。ただし、来島する場合のコロナ対策のお願いも出ています。→「6月以降、竹富町を訪れる予定の観光客の皆様へ」 以前のように気軽に行けなくなったからこそ、大切に丁寧に。心に残る思い出となる旅をゆっくりと計画し、夢みるのもいいのかもしれません。 連載を通して、そんな旅計画の参考になる情報をお届けしたいと思います。
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by naoko_terada
| 2020-06-08 07:30
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![]() Every cloud has a silver lining. 「苦あれば楽あり」などと訳されますが、直訳すると「すべての雲には銀色の裏地がある」。Lining(ライニング)は裏地のことです。洋裁をされている方ならよくご存知でしょう。 つまり、写真のように今は見えていないけれど雲のむこうには輝く太陽がある。やがてそれが現れるから、もう少しの辛抱ですよ。悪いことの後には光がさすから。そうおしえてくれます。 コロナ禍の続く中、自宅で自粛しながら窓の外の風景や空をよく眺めます。新緑やそよ風が気持ちのいいこの時期、夕方のあかね雲も美しく映えます。 こういう時間が実はとても尊いのだな、と感謝するこの頃。シルバー・ライニングを見つめながら、やがて太陽が顔を出す瞬間を静かに待ち望みます。
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by naoko_terada
| 2020-05-31 18:00
| 新型コロナ
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緊急事態宣言が延長されましたね。 家での自粛がもうしばらく続くことを考えると心が折れそうになります。 そんな中、ステキな動画を知りました。 参加者は、上記のお二人の他に ・John Downerさん(サインペインター&タイプデザイナー)アメリカ ・恵美ゴードンさん(レターカッター)イギリス ・下田恵子さん(カリグラファー)イギリス ・土井遼太さん(タイプデザイナー)日本 ・板倉賢治さん(看板物書き)日本 ・中村征宏さん(タイプデザイナー)日本 そして題字は下田恵子さんによるカリグラフィーとのこと。 ※上記のお名前はサインズシュウさんのツイッター情報から抜粋させていただきました。 アーティスト、職人たちの手によって生まれる文字の美しさと重み。 その過程を愛おしみ、一字一字にこめられた思いをかみしめていくと、Stay Homeという言葉が浮かびあがり、心に刻まれるようです。 文字は記号。 そして、それは心の記号。 心に重みを受け止めて、今少しのStay Homeを。
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by naoko_terada
| 2020-05-05 18:24
| 新型コロナ
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![]() 一冊の本が手元に送られてきました。 書名は「歌と語りのブックトーク 私の読書活動の流れ」 著者は山花郁子さん。児童文学者であり、長年、子どもたちの読書活動に貢献されていらっしゃいます。 実は郁子さんとはご近所さんでした。 さらに実家のすぐ向かいにある図書館の司書をされていました。調べたらそこができたのは1971年(昭和46年)。わたしが9歳のときです。 そう、彼女こそわたしに本を読む楽しさを教えてくれた人なのです。 当時は今のように規制・管理が厳しくなく、わたしは目の前に住んでいるという特権から閉館後にもあたりまえのように館内に入り込んでは仕事をする郁子さんにまとわりついていました。そんなわたしを郁子さんは優しく受け止め、たくさんの良書を選んでは教えてくれました。 その頃のことが「歌と語りのブックトーク 私の読書活動の流れ」で触れられています。 ![]() 図書館で借りてきた本を広げて、わたしは世界冒険や偉人伝、ものがたりなどの世界を探訪しました。図書館が目の前という幸運な偶然が、多種多様な本と触れ合う機会を与えてくれ、郁子さんというすばらしいメンターがわたしを本を読む子どもにしてくれました。結果、ありがたいことに文章を書く仕事につながったわけです。 自宅での自粛で、子どもたちもご両親もストレスが増す一方。 そんな中で、読書がひとつの楽しみになればと願っています。電子書籍もですが、紙の本も手に取って選んでみてほしいと思います。装丁、紙の質感、重み、めくるときの指の感覚。 一冊の本を作る背景には作家だけではなく編集者、デザイナー、校正者といったプロたちの有形無形の仕事があります。それをぜひ、味わいながら読んでもらいたい。 本の先に未来を夢見て。
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by naoko_terada
| 2020-04-19 18:00
| わたしのこと
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![]() 想像もしなかった状況が続き、私自身、それまでの人生観、価値観がまったく意味をなさないにことに愕然とし、不安に思い、毎日を家で過ごしています。きっと多くのみなさんがそんな思いでいると思います。 上の写真はもう10年、いえ、もっと前かもしれません。 なにしろポジフィルムなんです(スキャンしてアップしています)。ずっと私の仕事用デスクの前にポジ袋(なつかしい!)に入れたままクリップで止めてあります。 ガイドブックの取材でハワイ島を訪れたときに撮ったと記憶しています。 気持ちが落ち込んだり、かさついたりしたときになんとなく見ては、「アロハ」とつぶやいてみます。 お守りみたいな存在ですね。 数日前、ハワイ観光局が「Share Aloha」というタイトルの動画をインスタで公開しました。 ※日本語バージョンができたのでそちらも張り付けておきます。 「アロハは、こんにちはやサヨナラ以上のものです。 アロハは愛であり、つながりです。 それが今、私たちには必要です。 アロハスピリットは私たちの中にあります。 みなさんと再び、ハワイでお会いするその日まで。 わたしたちの心は繋がっています。 アロハを心に。 そして、あなたも同じ思いをシェアすることを」 毎日、ネットやマスメディアから刻々と流れる情報や数字を眺めていると、 どうしても批判や文句、怒りの声をあげてしまいそうになります。 もちろん市民として、それも大切な行動ではあります。でも、あまりにも感情的になり、とがった気持ちが社会や他者に向いてしまうことはコントロールしたい。 アロハは、日常で気軽に使うあいさつであり、思いやりであり、元気でいようね、というメッセージだと思います。 これからしばらくは、予測できない日常が続きそうで心が折れそうになるけれど、その気持ちはみんなが抱えているもの。 だから、アロハを心に。 少しだけおだやかに、ゆっくり深呼吸をして生きていこうと思っています。 みんなにも、Share Aloha♡
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by naoko_terada
| 2020-04-12 20:00
| 新型コロナ
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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