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![]() ![]() ウブドの火葬の途中ですが、 すみません、こちらをちょっとアップ。 今週、7月28日に北海道ニセコに誕生したのが、 ヒルトン・ニセコ・ビレッジ。 そのグランドオープニングにご招待を受け、北海道に行ってきました。 今年4月までニセコ東山プリンスホテルでしたが、それをシティグループの子会社である投資会社シティグループ・プリンシパル・インベストメンツが買収。マネジメントをヒルトンが行なうことになったワケです。 ![]() レセプション&ラウンジ、ダイニングはザ・ペニンシュラ東京をデザインした橋本夕紀夫デザインスタジオが担当。 オープニングレセプションには橋本さんも参列。 32歳の若きオーストラリア人総支配人と共に来賓に披露したのが、このリゾートのアイコンとなるラウンジ中央の巨大な空中暖炉。日本でも最大級とのことです。 このラウンジやダイニング、さらにパブなどの料飲スペースはかなりスタイリッシュ。 外国人スタッフもいて、雰囲気はまさにインターナショナルです。 ![]() ![]() ![]() 客室は全部で117室。 ヒルトンルーム、羊蹄山を望むデラックス羊蹄ルームを中心に、コーナーを使いニセコの眺望を楽しむデラックスパノラマルームと、わずか1室のスイートの4タイプに分れています。 旧プリンスの客室スペースをそのまま使っているので、客室はちょっと狭いかなぁ、という印象。洗面台が入口のすぐ横にあるのが難点。朝、お化粧などをするところが同行者から丸見えとなります。なので、つきあって間もないカップルにはちょっとお薦めしません。 でも、デュべに寝心地のよいベッドスプレッド、クラブツリー&エヴリン系のアメニティ、モダンなゆかたなど、室内全体はかなりおしゃれで居心地は快適。 何よりもニセコの大自然をベッドから眺められる贅沢が味わえます。 ![]() “オールシーズンリゾート”をコンセプトにしているだけに、 施設の充実度もかなりのものです。 まず、お薦めは「ワッカスパ」。 ワッカとはアイヌの言葉で「水」。 清らかなニセコの自然とピュアな空間がこの名前にこめられています。 シグネチャー・トリートメントも、ニセコの大地と大自然、それにアイヌの文化をリスペクトした内容で、他では体験できないものばかり。 わたしが受けたのは、シグネチャーのひとつ、「自・禅・マインド・バランシング・ボディ・トリートメント」。 これ、とてもよかったです。 まず、トリートメントの前に白樺の樹液「トペニ」をいただき、アイヌの方が森に入る前に身を清めるための儀式を取り入れたリチュアルを受けます。 そして、オプションとして「アイヌ・ハーバル・スチーム」のテントのような空間で北海道のハーブに包まれて心身をデトックス(上の写真の奥にあるのがそれ)。 その後、続くボディトリートメントの心地よさ、的確さは久しぶりに味わうクオリティの高さ。 セラピストの方の細やかで、かつパワフルなハンド&アームストロークにすっかりとろける思い。後半の記憶はありません(笑)。 ただ、残念ながらちょっと料金が高い印象が。 わたしの受けたトリートメントが90分で2万3950円。 ハーバル・スチームは、30分で1万1950円。 東京の一流スパの値段ですね。 これは参加されていた女性誌の編集者やライターさんからも聞かれた声でした。 総支配人とのインタビューがあったので、率直に意見を伝えてみました。 せっかくすばらしいスキルと内容なので、ぜひ、もう少し値段を下げていただくか、 お得なスパ・パッケージを増やしてもらいたいところです。 ![]() ![]() また、隣接してアーノルド・パーマー設計の18Hのゴルフコースがあり、冬場はもちろん、ニセコビレッジスキーリゾートが目の前。 そのほか、ファミリー向けには、リゾート内の自然体験ゾーン「Pureピュア」、近隣ではラフティング、乗馬などのアクティビティが整います。 そうそう、リゾート内の温泉もやわらかく、肌になじむ美湯です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ダイニングも、インターナショナルなヒルトンならでは、新宿にあるヒルトン東京のミシュラン・レストラン「21トゥンティワン」や、汐留のコンラッド東京の「ゴードン・ラムゼイ」ほか、ヒルトン小田原のペストリー&ベーカリーシェフ、ヒルトン東京ベイの本格的中国料理「王朝」の料理長など、各ヒルトングループの重鎮たちのアイデア、技術力を総動員。 そこに国内屈指のグルメ県、北海道の秀逸な食材が加わり、 ハイレベルの食事を楽しむことができます。 今回は、日本料理「レン」の中にある、鉄板焼「ピルカ」でディナーを賞味。 ホタテやサーロインなどの高級食材もすばらしかったですが、 アスパラガス、ジャガイモなど採れたての県産野菜のみずみずしかったこと! こればかりは北海道で食べてこそわかる美味しさです。 総支配人のアイデアだというオリーブオイルと、チリ、昆布、ガーリックなどバリエーションあるソルトコレクションもグッドアイデア。 異なったオイル、塩で食べると同じ食材も驚くほど味わいが変わり、感動的です。 ![]() こんな新しい北海道のリゾート。 今、開業記念のパッケージがあり、これがお得です。 個人的にはラフティング・アドベンチャーがお薦め。 ラフティング、大人でもかなり、楽しいですよ。 アドレナリン全開で、ストレス発散、リフレッシュ効果絶大です。 その後、温泉に入り、スパでマッサージ、というのがいいでしょうか。 今後、国内にはこういった外資系のホテル、リゾートが増えると予想されています。 これは国内レジャーマーケットだけではなく、 シンガポール、台湾、中国など経済成長を続ける近隣のアジアンマーケットを視野に入れたもの。既存の日系リゾートや旅館は、これに対抗しなければなりません。 でも、そのためにはまず、外資系のブランドがどういうサービス、もてなしをしているのか、 ぜひ、それを学習し、長所を吸収していってもらいたいと思っています。 ニセコの場合も、お互いよきライバルであると同時に、 ニセコを世界にアピールするために尽力する、同士でもあるはず。 長期的視野で考えた発想、相互関係を築いてほしいと願います。 たとえば、 初めて日本に来た外国人観光客のために、半分はヒルトンに、半分は民宿や温泉旅館といった日本の伝統的な宿泊体験をするツアーを作ってみるなど。 可能性は無限にあります。 その可能性をぜひ、今後、実現してもらいたい。 外資系、日系にかかわらず、ニセコの魅力をアピールするチームとして。 それを期待し、再びニセコを訪れる日を楽しみに願っています。
by naoko_terada
| 2008-07-30 21:02
| ホテル&リゾート
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タイトル : 中華料理と、
新聞で紹介されていました。日本での、中華料理と中国料理の違いって分かりますか?中華料理は、その土地の人間の味覚に合うようにアレンジされた、いわば”日本向けの味”。温めるだけでO.K♪料理歴44年の職人ランさんが作る本格中華料理7品セット【送料無料】中国料理は、現地の味を再現した”本場の味”を指すことが多いそうです。聘珍樓ギフト詰め合せ延壽(えんじゅ)知りませんでした・・・。でも私は、日本風にの中華料理が好きかな・・・。「中華惣菜」ランキングです。... more ![]()
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パッと見で「ニセヒルトン」と読んでしまった鯔です…(^^;)
あ~,なまらべっくらこいた. 北海道リゾート,これまでもグリーンツーリズム的なものはあったけど 独自のスパを持つなどは珍しいですね. スパリゾートというとどうしても南国のイメージが強いけど, アイヌの…と言われると,どうもすごそうな気がしてしまう(笑) 食材の良さは今更言うまでもないけど, 調理方法が際だてばそのすばらしさもひとしおですよね. あとはお値段だけか… トータルすると軽く東南アジア往復できちゃいそうです(^^;)
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直子さま、コメは久しぶりですが、いつも楽しく拝見しています。
実は、私、北海道って一度も行った事がないんです・・。 ピークシーズンの国内は、割高感があるので・・って海外もたいがいなんですが。 それと、東京以外の国内になかなかピン!と来るホテルが無いからというのも大きな理由でしたが、ニセコ・ヒルトン、魅力的ですね。 リゾートと言うと、どうしても海・太陽・暑いトコと連想してしまいますが、この猛暑では涼を求めに行きたくなります。 とか言いながら、1週間後には不快指数の高そうな香港&マカオに行きますが(笑) 北海道はオージーや台湾・中国人にも人気の観光地と聞きます。 でも、このヒルトンのSPAの料金は、アジアマーケットに受け入れられないようにも思えます。 料金はともかく、あと30分長め設定にとか・・ いつもSPAでは「あともうちょっと長ければ・・」と思うので、そこを満たしてくれるSPAの出現を待ち望んでいます。
鯔サマ
たしかに(笑)。。。 料金的にはアジアに行けるものですね。 ただ、燃油サーチャージなどで海外が割高に思えるこの頃、 思い切って国内を極める、というのもいいかなー、と。 北海道のすがすがしさを体感して、そう思ってました。
ぽちサマ
ご無沙汰しております。 麗しく、お過ごしですか? ニセコ・ヒルトン。 スタッフレベル、語学力などはまだまだスキルアップする必要があると思いますが、パッションは感じられました。 東京に戻り、夜、お礼のメールをホテル関係者に送ったところ。 翌日、朝の7:30に一番最初に返信が来たのが、GMからのメールでした。 きっと、いいホテルになることでしょう。 香港・マカオ。 どこにお泊りなのでしょう。 楽しんできてくださいませ。
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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