|
さて、クルーズ船を降りた我々は、ドーバーから一路、ヒースロー空港へ。 ここから日本に戻る予定です。 ヒースロー空港では、3/27に新しいターミナル「T5(ターミナル5)」ができたばかり。 ここ、英国の航空会社BA(ブリティッシュエアウェイズ)専用のもので、 規模、設備ともに最新のスタンダードを持ったものとして登場。 総額43億ポンド(約8700億円)をかけて誕生した話題のターミナルです。 しかし! ニュースでも放映されたのでご存知の方も多いでしょうが、 開業の翌日からBAのコンピュータシステムの不具合で、バゲージの未着、遅延、誤着が続出(ああ、書いているだけでも恐ろしい。。。)。 さらに、我々が出発した4/6は前日からロンドンは異例の大雪。 そのため、フライトのキャンセル、ディレイ(遅延)が続々と。 クルーズ船内のネットステーションを使い、BAのオンラインで最新状況を確認していたのですが、我々の搭乗するフライトも前日はおよそ3時間のディレイだった様子。 ターミナルに着くと、さすがに新しいと感じはするものの、 まずチェックインを待つ人の多さに圧倒されます。 この日、結局、滑走路が一部閉鎖されヨーロッパ路線を中心に120便以上が欠航! そのため、 フライトの振り替えなどでチェックインカウンター、インフォメーションブースは長蛇の列。 鳴りもの入りで搭乗したセルフチェックインも、操作方法がわからない人が多く、空港に配属されたBAのスタッフ、「お助けマン」たちが走り回る始末。 わたしたちも無事、セルフチェックインをしたものの、ボーディングに搭乗ゲートが印字されていません。 発着が大幅に乱れているため、ゲートが確定できない模様。 T5は、大きく分けてA、B、Cとゲートが分かれ、B、Cにはシャトルでの移動が必要。所用時間も10〜20分かかるので、ゲートが確定するまでむやみに動くのは無駄。 しかも、我々のフライトのひとつ前に成田に飛び立つBAの別便はすでに3時間のディレイとの表示が無情にも出ています。 となれば、当然、わたしたちのフライトも遅れることは確実。 ということで、こうなったら新ターミナルを完全チェック! とばかりに前向きにたっぷりと残された時間を有効活用することに。 まずは、ターミナルのショップをチェック。 さすが英国、ハロッズ、マルベリー、ポール・スミスなどのショップは商品の充実度、雰囲気ともにすばらしい。ポール・スミスはT5だけの限定アイテムもあるようです。 わたしの好きなロンドンのシャツの老舗ピンクもあり、 春の新作カラーのシャツでも所望しようかと思ったのですが、 やはりポンド、高い。 あまりの高さにのけぞってしまいます(笑)。 気になったのは、BAの複合ラウンジ施設ギャラリーズ。 エレミス・トラベル・スパや、シャンパンバー、ワインギャラリーなどを併設したファースト、ビジネス専用ラウンジなど。 今回は残念ながら使用できませんでしたので、次回に。 結局、最終的にわたしたちが搭乗までの時間を楽しんだのは、 英国のカリスマシェフ、ゴードン・ラムゼイが手がけたダイニング「プレーン・フード」。 フライトが遅延するということをマネージャーに告げると、 「それではマダム、どうぞ、ここでゆっくりと時間をお過ごしください! いつまでいらっしゃっても構いませんからね」 いえ、それは結構、と思いながらさすが一流レストランならではの接客と感心。 無事に荷物も自分たちも日本に戻れるのか、と思いつつも、 後は運を天にまかせて。 美味しいシャンパンと、洗練されたランチをいただきながら、 外の雪模様を眺めたのでした。
by naoko_terada
| 2008-04-14 00:09
| トラベル
|
Trackback
|
Comments(10)
Commented
by
pretty-bacchus at 2008-04-14 01:17
刻々と続く現地報告はすばらしいですね〜^〜〜!
ところで、これはどんな器具でネットにつなげているのですか? 興味津々です、、、
0
Commented
by
naoko_terada at 2008-04-14 02:25
pretty-bacchusサマ
すみません。 先ほどのは途中でアップしたもので、勝手ながら削除いたしました。 せっかくコメント入れていただいたのに、 申し訳ありません。。。。 これは日本に戻ってからアップしております。 ただし、T5では有料ですがターミナル内はワイヤレスで接続が可能なようになっています。 ハイテクな時代ですね。
Commented
at 2008-04-14 15:09
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
carambola at 2008-04-14 23:37
おお,アジアのスワナプーム,ヨーロッパのヒースローですか(笑)
空港内できちんとした食事が取れるのがさすがのヒースローですね. 高そうだけど…(^^;) ゆっくり食事とワインを楽しんでいれば 2,3時間なんてあっという間ですね.
Commented
by
naoko_terada at 2008-04-16 00:36
鍵コメさま
s-monサマ お元気でいらっしゃいますか? サン・ナゼール港とドーバーをゆっくりと終日かけてクルージングしました。 地図もいいですが、グーグルアースってご存知ですか? これも楽しいですよ。 http://earth.google.com/intl/ja/
Commented
by
naoko_terada at 2008-04-16 00:40
鯔サマ
そうです。 まさしくスワナプームの英国版です(苦笑)。 ゴードン・ラムゼイでの食事、簡単なものを食べてシャンパン飲んでふたりで60数ポンドだったかと。 ひとり5000円くらいですね。 高いですが、ロンドンにいると普通な気分になってくるから恐ろしいです。
Commented
by
daniella
at 2008-04-19 21:01
x
相変わらずの八面六臂のご活躍ぶり、眩しく拝見しています !
T5の混乱振りは会社でも話題になっています。 出張の手配をする時に「T5は避けろよ~」がすっかり合言葉に ! 笑 そんな混乱の中でも楽しめる寺田さんはさすがです。 ポンド高のせいで、今やゴードン・ラムゼイは日本で食べるのが 1番安いレストランになってしまいましたね。
Commented
by
naoko_terada at 2008-04-22 07:16
daniサマ
そうよー。 出張する人は要注意ですよ。 まあ、ディレイはしたものの無事、出発。荷物も全員の分、無事に成田でピックアップできました。 でも、同じフライトの別の日本人の乗客の方は、成田の空港スタッフにターンテーブル前で呼び出しくらってました。 ああ、恐ろしい。。。
Commented
by
ibayima-ma at 2008-04-30 09:30
来月からしばらくイギリスに行くことになりました! BAじゃないからだいじょうぶかな。。 さすが苦境の中でも優雅に過ごしていらっしゃいますね~
イギリスではナショナルトラストの庭やプライベートガーデンなど、いろんな庭を見てこようと思ってます♪ 本屋でふと手にした"イギリス庭園紀行"の著者にnaokoさんの名前があって嬉しくなってしまいました^^ これを頼りに、ロンドン拠点でいろいろまわろうかと思っています!
Commented
by
naoko_terada at 2008-05-06 19:53
ibayima-maサマ
お返事遅くなってしまいすみません。 コメントありがとうございます。 もう旅立たれたのでしょうか。 「イギリス庭園紀行」、お役にたてば嬉しいです。 イギリスですばらしい体験を重ねられることでしょう。 楽しんできてくださいね。 Good Luck !!
|
筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
最新のコメント
最新のトラックバック
以前の記事
カテゴリ
全体 東北応援! 福島 熊本 トラベル ホテル&リゾート エアライン ワイン&ダイン 掲載メディア 日本 TOKYO HOTEL マイ・フェイバリット 伊豆大島 その他 トラベルTIPS 新型コロナ わたしのこと Hav Cafe 島ぐらし タグ
ファン
ブログジャンル
|
|
ファン申請 |
||