ガルボトップへ Exciteホーム | Woman.excite | Garboトップ | Womanサイトマップ
コルク or スクリュー?
コルク or スクリュー?_b0053082_1564069.jpg

そろそろ忘年会、そして、クリスマスパーティの季節。
おいしいワインを楽しむ機会が増えてきますね。

最近、よく見かけるのが、コルクではなくスクリューキャップのワイン。
主にオーストラリア、ニュージーランドなど新世界ワインに多いのですが、

どうですか、コレ?

実は日本ではまだ主流ではないですが、このスクリューキャップ。
ワイン業界では、かなりホットな話題なのです。

先日、オーストラリアワイン事務局が、このスクリューキャップのセミナーを行いました。
場所は、オーストラリア大使館。
ゲストスピーカーは、それはそれはエレガントで秀逸なワインを造る、
豪州トップクラスのワインメーカー、ジェフリー・グロセット氏、ワインライターのタイソン・ステルザー氏、そして日本からは田崎真也氏。

セミナーの主旨は、
スクリューキャップはコルクに代わる新時代のワインスタイルである、
ということの啓蒙。
本格的なワインテイスティング仕様で、コルクを使ったワインと、
スクリューキャップのワインの試飲を行いながら、
スクリューキャップの可能性を示唆します。

結論から言いますと、
今まで、ワインの熟成はコルクを通して空気に触れ、
息をしているため、と言われてきました。

でも、研究の結果、スクリューキャップでもワインは熟成するということが、判明。
熟成に必要なのは酸素だけではない、ということがわかってきたのです。
逆にコルクの腐敗による劣化がないスクリューキャップは、
ワインの品質を損ねることのない、実に合理的で経済的なスタイル、というわけです。

通過儀礼である、ソムリエによるコルクの抜栓。
合理性、経済性だけでは語れない、培ってきた伝統や醸造家のこだわりにこそ、
ワインの美学があると思う方も多いでしょう。
わたしも、そう。

でも、グロセット氏のコメントはとても印象的でした。

「大切に育てて造り上げたワインが、コルクの劣化によって誰にも楽しまれることなく、
捨て去られるのをずっと見てきました。もう、そんなことはしたくないんです。
使い勝手がいいとか、プライスが安いからという理由でスクリューキャップを
薦めているのではありません。選んでほしいから、それが一番の理由です」

グロセット氏は自分のワインに、コルクとスクリューキャップの2種類を使っています。

自分が手塩にかけて育てたワインを最高のポテンシャルで飲んでもらいたい。
職人なら当然、思うことです。
最近はブルゴーニュ、ボルドーなど本家フランスでも、このムーヴメントに追随、
スクリューキャップを使うワイナリーが出てきました。

カチッ、と小気味いい音をたててワインを開ける。

コルクとともに長い年月を経てきた
最高級のビンテージワインを堪能するためへのステップとして、
まずは、気軽にスクリューキャップのワインを楽しむ。

そんなカジュアルさも、悪くないものです。
by naoko_terada | 2005-12-07 03:11 | ワイン&ダイン | Trackback(5) | Comments(19)
Tracked from 酒屋三代目「ひでやん」の.. at 2005-12-08 13:35
タイトル : ■最近、スクリューキャップのワインが多いです!!
最近、よくワインの口がコルクではなくて、スクリューキャップのワインを見かけませんか?? 結構、オーストラリア中心に、このスクリューキャップのワインが増えてきているんですが、昔からのコルクのワインではない、このようなワインどう思いますぅ〜?&...... more
Tracked from 草仏教ブログ at 2005-12-10 02:18
タイトル : 寺の境内で遊んだ偉大なソムリエ
新潟県ではけっこう重めの雪が降り出し、これは少し積もりそうな予感がする。雪が降るとすべての小さな騒音が消え、深夜の今はパソコンのうめき声みたいな細微な音しか聞こえない。さて、これはおそらく全国的な傾向に違いないと思っているが、寺で遊ぶ子どもが少なくなった。子どもの頃は、自分が大人になったら野球のボールで寺のガラスを割ったりする悪ガキを怒鳴りつけたりするのも仕事の一つになるのだろうかと思っていたら、そんな心配など全然なくなった。なんちゃってヤンキース のメンバーの多くは、平均年齢からすれば、寺の境内で三...... more
Tracked from 草仏教ブログ at 2005-12-11 02:36
タイトル : リンクについて(2)
マーヒーが30MBまでは無料で使わせていただいているこのエキサイトブログ(現在は3MBほどを消費しましたでしょうか)であります。エキサイトの山村社長、お会いしたことはありませんが、いつもお世話になっています。29MBまでは存分に使わせていただきます。その時は200枚綴じの大学ノートを使い切ったような気持ちになるでしょう。さて、エキサイトブログのなかで、二つのブログをご紹介させていただきたいと思います。事務的な表現をするとリンクのお知らせです。一つは、北イタリアはエミリア州モデナにご在住の、映画論評を中...... more
Tracked from 雨漏り書斎 at 2005-12-11 09:27
タイトル : こんな本getしました 5
1997.10 ブックマン社・刊  ¥1,470子供の頃から酒飲めませ~ん。なのに、こんな本getして、どーすんの?と家人Tに言われそうですが、いつも申し上げているように、知識は荷物になりません。それに、ワインの写真など眺めていると、その産地や作っている人達のことを連想して楽しくなるんです。本書は、日本ソムリエ協会名誉会長の浅田次郎、もとへっ、浅田勝美さんが書きました。この方は、1964年パレスホテル入社、日本初のソムリエとなりました。現在、ブライトンホテルズ顧問、国際ソムリエ連盟副会長等を務めておら...... more
Tracked from フランスのビンテージワイン at 2007-03-29 22:40
タイトル : フランスのビンテージワイン
フランスのビンテージワインに関する情報をご紹介しています。... more
Commented by carambola at 2005-12-07 10:44
確かに旅先などでワインを飲みたい時,
コルクだとオープナーがなかったりして困る時がありますよね.
あぁ,スクリューキャップだったら飲めるのに…とσ( ̄▽ ̄;)
ただ,雰囲気が…というのも事実,あるかな.
その場の状況に応じてチョイスできるようになるといいですねぇ.
Commented by angel-hokkaido at 2005-12-07 11:09
初めて見ました。スクリューキャップって。
コルクが腐敗して(もしくは開け方がヘタなのかもしれませんが)ワインがダメになっちゃった経験、ボクにもあります。
確かにもったいないと思います。
ゴルフのチタンドライバーにしろ野球の金属バットにしろ、新しいものが受け入れられるのには時間がかかりますよね。趣味のものだけにこだわりが強くなるのもわかります。
味が変わらないんだったら、ボクはスクリューキャップでいいかなぁ。
Commented by ツッチー at 2005-12-07 14:16
今はオープナーで綺麗にコルクを抜くことができますけれど、
昔はコルクが抜けなくなったり、コルクの破片が中に入ったり大変でした。(今でもたまに・・・)

私も初めて見ましたが、これは便利だと思います。
Commented by wavesounds at 2005-12-07 14:54
便利ですが何故かちょっと寂しい気もするのはわたしだけでしょうか?
でも抜くのが簡単なほうが間違いは無いんですよね。
10年経ったらどうなっているか楽しみですね。
Commented by naoko_terada at 2005-12-07 16:43
carambolaサマ

そうなんです。
飲み残してもそのまま冷蔵庫に立てて保管できるし、
アウトドアでBBQ、なんて際も便利。
TPOにあわせて楽しめるようになるのが嬉しいものですね。
Commented by naoko_terada at 2005-12-07 16:48
angel-hokkaidoサマ

せっかく楽しみに開けたのにコルクダメージによって、
ヒドイ味に。
そんなときはホント、がっかり。
味は、どちらも熟成するのですが、酸化するぶんコルクのほうが
熟成度は早いです。
どちらが美味しいかどうか。それはまた別の問題。
すばらしいビンテージでも飲み頃をはずせば、そのワインの最高の
味をひきだせないのと同じ。
これからどんどんスクリューものが出てくると思いますよ。
Commented by naoko_terada at 2005-12-07 16:49
ツッチーさま

普段飲みにはとても便利だと思います。
今はなだ、コルクよりもスクリューのほうが生産のお値段は若干、
高いそう。
リサイクルできるというのも、いい感じです。
Commented by naoko_terada at 2005-12-07 16:53
wavesoundsサマ

同感です。
やはりソムリエのあの抜栓のパフォーマンスは、ワインを楽しむ
高揚感をかきたててくれますよね。
スクリューワインはまだ誕生したばかり。あと10年、20年と時間を経て、
すばらしいワインを生み出してくれたとき、
本当の意味で新しいワインの歴史を変えるスタイルとなるのでしょう。
オーストラリアなどにいくと、すでにスクリューキャップをかっこよく開ける
パフォーマンスを見せるソムリエもいます。
Commented by ひでやん at 2005-12-08 13:30
寺田さん、お久しぶりです。ご無沙汰してます。
先日は、本当にありがとうございました。

スクリューキャップのこと、僕も以前にブログにてとりあげたことがあり、
すごく分かります。
やはり、これからの時代、スクリューキャップは避けて通れないのかな
と思います。コルクだと熟成した際に、なんら問題がでてくることを考えると
同じように熟成するのなら、スクリューキャップにするべきかなとも思います。
コルクがなくなっていくのは、少し残念な気はしますが、、
Commented by hana at 2005-12-09 00:40
コルクの材質が減ってきた為、スクリューキャップにするという話しを私は聞きましたがどうなんでしょうか?私的にはワインの味がおいしければスクリューキャップでも全然OKだと思います。
Commented by こはるびより at 2005-12-09 14:51
こんにちは、寺田さん。
スクリューキャップ、なんだか新鮮。
確かにコルク、開けたとき、あらら・・・って時あるね。
うちはオットがときどきワインを飲むけど、
たまにそんな感じです。  
だんだん、こうなっていくんでしょうかね?

Commented by naoko_terada at 2005-12-10 17:14
ひでやんサマ

こんにちは。
お元気そうで嬉しいです。
コルクもスクリューキャップも、すべては美味しくワインを味わう
ためのもの。
カジュアルに、あるいはエレガントに。
状況によってワインのスタイルを選べるようになるのは、大歓迎です。
Commented by naoko_terada at 2005-12-10 17:18
hanaサマ

コルクの生産量が減っているとは聞いています。
もともと天然資源ですし、非常に厳しい管理下で生産されていますし。
でも、スクリューの普及は、必ずしもそれだけが理由ではない
と思います。
「自分のワインを美味しく飲んでほしい」という生産者の思いが
大きいのでは、と思っています。
Commented by naoko_terada at 2005-12-10 17:20
こはるびよりサマ

ワインを飲むのはダンナさまだけなのかしら。
これからの時期、赤ワインを温めたホットワインなどぬくぬく楽しめてお薦めですよ。オレンジの輪切りなどちょっと加えてサングリア風にしてもいいですし。
Commented by さくら餅 at 2005-12-10 23:21
はじめまして。
ひでやんサンのブログからこちらに辿り着きました。ワインと旅行が大好きな私にはすごく素敵なページを見つけた感じです♪スクリューキャップには賛否両論あるのかもしれませんが、コルクがうまく抜けなかったりする私にはうれしいです。(練習中です)それから一人で飲みたい時、全部飲めないから・・・とワインを躊躇してしまいますがそんな時スクリューキャップはありがたいかもしれません。。。また遊びにきます!
Commented by kaneniwa at 2005-12-11 02:41
寺田さん先日は私のブログにコメントをいただき、たいへん光栄です。
以前から私は寺田さんの文章、ブログを拝見しており、ファンで
ありました。たいへん僭越でもあり、また今さらという感じですが、
改めてハッピー・デイズをブログでご紹介させていただきましたので
どうかご笑覧いただければ幸甚です。BYマーヒー
Commented by naoko_terada at 2005-12-11 23:15
さくら餅サマ

はじめまして。
ワインつながりで、ようこそ!

スクリューキャップだと飲み残したボトルをそのまま冷蔵庫のラックに
ストン、と入れておけるのでとてもラク。
ワインをとっても身近に感じさせてくれるのが、いい感じなのです。
ワインと旅行。
これはわたしの得意なネタ。
どうぞ、またお寄りくださいませ。
Commented by naoko_terada at 2005-12-11 23:18
kaneniwaサマ

温かいコメントありがとうございます。
最初は宗教関係のアブナイTBかと、思ってしまいました。
ゴメンなさい(笑)。
これからそちらのブログにお邪魔します。

どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。
Commented by kaneniwa at 2005-12-12 00:28
コメントありがとうございました。
そうなんです、アブナイTBと思われてTB先で削除されていて
傷つくことも多かったのです。プロ野球に対する草野球が
あるように、プロ仏教(という言葉は本当はありませんが)に
対する草仏教を掲げたいと始めました。今まで、ヨーロッパや
アフリカ大陸に足を踏み入れたことはありませんが、ブラジルを
中心に南米、それからロサンゼルスを拠点として北米に滞在して
いたことがあります。(僧侶として)それからインド、中国には
行ったことがあります。BYマーヒー
<< 美味!幻の、メキシコ・ワイン ロンドン美食、へのいざない >>





woman.excite TOP Copyright © Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - 会社概要 - ヘルプ | BB.excite | Woman.excite | エキサイトホーム