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18年前の9月11日を想う
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2001年、9月11日にニューヨークで起こった同時多発テロ。
あれから18年経ったのですね。

このことについてはちゃんと書いたことがありませんでした。

この日、母が亡くなりました。
すでに3ヵ月ほど入院をしていて、もう長くないと言われているような状況でした。
私と姉、そして父が毎日病室に泊りがけで付き添っていましたが、この日は姉がその当番。11日、早朝に姉から電話があり心肺が止まった、今、人工呼吸をしてもらっているがどうしよう、と。
電話を受け取った父は、「もういいよ」と姉に告げました。ずっと苦しそうだった母の状態を知っていたので、もうラクにしてあげたいと願ったのでしょう。私と姉も同じ気持ちでした。
ただ、そうすると父が母との最期の別れができない。おそらく父は一瞬、考えたと思います。40年ほど一緒にいた母を看取りたい思いは強くあったはずです。それでも、自分の気持ちよりも母のやすらかな旅立ちを優先したのだと思います。

電話を切り、私と父は病院へ向かう準備をして自宅を出ました。
この日は台風が近づいていたと記憶しているのですが、非常に雨風が強く、タクシーを呼び出してもまったく空きがありませんでした。しかたなく駅まで歩いていき、駅前のタクシー乗り場で待つことにしましたがいつもなら数台、客待ちをしている車の姿が一台もない。私たちの前には同僚らしい背広姿の男性2名が待っていました。この時点で父はもう心ここにあらずでまったく無反応。

かなり待ってからやっと一台のタクシーがすうっと車寄せに入ってきました。
私はムリを承知で私たちの前にいた男性2名に、母が亡くなり隣駅の病院まで行きたいこと、もし可能であればゆずっていただけないか、とお願いしました。男性お二人は心よくタクシーを譲ってくれました。あの後、どれほど次の車を待ったのかを思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。お名前を聞くことも失念し、お顔さえも正直、思い出せませんがあのときのお二人には心からの感謝しかありません。

慌ただしく母の葬儀の準備をしている中、ニューヨークのテロ報道が飛び込んできました。ちょうど知り合いが取材で向かっているタイミングもあり、刻々と深刻になるツインタワーの現状にただ言葉なく映像を見ているしかできませんでした。

母の死ということに直面していたからなのか、正直このときの1両日はどこか記憶があいまいで、なんとなくボヤっとしています。ただ、漠然とこれで航空産業や観光産業は終わりかもしれないな、と考えたことをおぼえています。

18年が長いのか、短かかったかは人によるはずです。
私にとっては自分の人生の方向性を間違いなく変えた大きな悲劇でした。その後、アメリカはイラク戦争へと舵を切り、世界の混沌は今も続いています。

写真は2年前にニューヨーク取材の際、訪れたワールドトレードセンター跡地。

悲劇が起きた時刻までまもなく。
亡くなったすべての犠牲者とご家族のみなさまに心からの哀悼を。
そして、母へも。

心やすらかに。



by naoko_terada | 2019-09-11 17:49 | その他 | Trackback | Comments(0)
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