|
10年ほど前は年に2回取材に訪れたこともあったドバイ。 当然、この世界一の高さを誇るバージュ・カリファもありませんでした。 久しぶりのドバイはさて。 と思ったのですが、当時よりも観光向けサービスが洗練され、とても質が高くなったと実感。ホテルやレストラン、アクティビティのスタッフの接客ぶりもとても優秀。これには感心しました。 まずはドバイに来た観光客の多くが向かうこちらへ。 はい、上記で登場したバージュ・カリファ。高さ828メートル、160階。その124階部分にある展望フロア「アット・ザ・トップ」に行きますよ。なお、入場チケットはオンライン購入できるので時間の節約として事前に買っておいたほうがいいです。 案内にそって移動、高速エレベータに乗って到着!うっわー、と思わず声に出してしまいました。これは確かにすごい眺望。もう飛行機から見るのに近いレベル。しかも屋外に出られるポイントも。それにしてもここが砂漠の国とは思えないですよね。眼下にはまだまだ工事まっただ中の開発エリアがいくつも見えます。 新しいだけではちょっとつまらないものですが、歴史・文化的な表情もドバイの魅力。ガイドブックにはあまり紹介されませんが、ぜひ見ておきたいのがムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首長が暮らす王宮。近くまでは行けませんが壮大かつ端正なたたずまいが圧巻。周辺には華麗なクジャクたちが放し飼いにされ、彼らだけ警備にとがめられることもなく自由きままに動きまわっています。 もうひとつがモスク。ドバイにはいくつもの大小のモスクがあります。その中でも観光客に人気が高いのがジュメイラ・モスク。アラビア語で「美しいモスク」の名前のとおり厳かなたたずまいが印象的。金曜以外の毎日、10時から見学ツアーを行っています。 また、開発とは無縁な昔ながらの風情を残す旧市街に迷いこむのも楽しいもの。スパイス、ゴールドなどに特化した市場(オールドスーク)は観光客向けの商品も多いですが地元の人たちのショッピングスポット。サフラン、デーツ、香辛料、ナッツ類などはお土産としても人気です。 スークが集まるのはドバイクリークの両岸。ローカルの足であるアブラと呼ばれる渡し船は乗船料・片道1ディルハム(約30円)と安いのでぜひ、トライを。楽しいですよ。 オールドスークとはまったく正反対。最先端のショッピングゾーンもその規模に驚かされます。世界最大級と豪語するドバイ・モールを筆頭にモール・オブ・ジ・エミレーツ、最も新しいシティ・ウォークといったショッピングモールには高級ブランド品からダイソーまでなんでもそろっています。わたしはもっぱら空調が効いたモール内に涼みに行くのとトイレタイムに活用。カフェやレストランなどもあるので食事にも使えます。でも、とにかく広いので迷子にならないように! 戒律が厳しいイスラムの国の中で最もオープンなのがドバイといってもいいでしょう。ビーチに行けば水着姿の男女が実に開放的にサンベイジング。また、ノースリーブやミニスカートの欧米人観光客も見かけます。宗教観へのリスペクトと節度さえ持てばリゾートバカンスもしっかり満喫できるのもドバイならでは。 ホテルやリゾート以外ではお酒の販売はもちろん、提供することもNGなのですが、これもゆるやかに解釈が変わってきていました。「ホテルに隣接した商業施設もホテルの施設である」ということで、うれしいことにバーやお酒を出すレストランが!!アルコールの値段が高いドバイなのですが夕方になるとこういった場所がハッピーアワーをやっていて1杯の値段で2杯、つまり半額に。10数年前にはありえなかったありがたいサービスに感謝、感謝です。笑 そしてドバイ観光にはずせないデザートサファリもやっぱり楽しかった!わたしは3回めなのですが今回が最もウェルオーガナイズされた内容になっていました。 ドバイにはいくつもデザートサファリを催行するツアー会社があり、わたしたちが今回体験したのはデザート・サファリ・ドバイ社のツアー。夕暮れの中、4WDで砂漠のオフロードを疾走。その後、各ツアー会社が運営する砂漠のキャンプサイトへ。そこでキャメルライド、サンドスキー、シーシャ(水パイプ)、ヘナ体験などを楽しむ趣向。すべてツアー料金に含まれています。同行の初ドバイの女子たちはラクダに乗って歓声をあげ、ヘナやシーシャに大興奮。やはりこのツアーはドバイでやりたいことがすべて入っているのでテンション上がります。 その後、BBQディナーを食べながら民族ダンスやベリーダンスを鑑賞。ここでもビールやワインなどお酒が飲めると聞いて感動!もちろん有料ですがそれまで参加したサファリツアーでは一切飲めなかったのでもう、うれしい。苦笑 乾燥した砂漠で味わう冷えたビールは最高すぎました!料理もつくりたてでお味も上々。 確実に観光デスティネーションとして実力をつけたことを実感したドバイ・トリップ。このエキゾチックさとスケール感ある空間&アクティビティは他では味わえないもの。好きか嫌いかは別にして一度は体験しておいて損はしません。こういう世界もあるんだなぁ、としみじみ感じることでしょう。 ということで次回は滞在ホテル編!
by naoko_terada
| 2017-07-10 01:23
| トラベル
|
Trackback
|
Comments(0)
|
筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
最新のコメント
最新のトラックバック
以前の記事
カテゴリ
全体 東北応援! 福島 熊本 トラベル ホテル&リゾート エアライン ワイン&ダイン 掲載メディア 日本 TOKYO HOTEL マイ・フェイバリット 伊豆大島 その他 トラベルTIPS 新型コロナ わたしのこと Hav Cafe 島ぐらし タグ
ファン
ブログジャンル
|
|
ファン申請 |
||