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![]() きっかけは滞在していたホテルの部屋に置いてあったフライヤーでした。 "Unique products handmade by parents so their children can go to school" 「両親手造りのユニークな商品で、子供たちが学校へ通うことができます」 シェムリアップにある恵まれない子供たちとその家庭をサポートする団体が運営するショップでした。アジアではこういう機関、施設を見かけることが多く、機会があれば利用するようにしています。内容を読むとレストランもあるとのこと。場所をグーグルでチェックしたら、ホテルからそれほど遠くない(だから部屋にフライヤーが置かれていたのでしょうね)。ちょうどディナーの時間も近い。行くことにしました。 ![]() ![]() トゥクトゥクで5分ほど。 レストラン、Marumに到着です。 川沿いのメイン通りから脇道に入ってすぐ。周辺は庶民的な雰囲気です。 ショップカードには、A Training resutaurant for marginalized youth と書かれています。 そう、学校に行けない地元の青少年に社会に出た際に役立つ能力を教育する施設なのです。おそろいのTシャツにはStudentの文字。先生たちの背中にはTeacherとあります。 冷房の効いた室内と、テラス席があり、迷わずテラス席へ。 ![]() まずは、おすすめのオリジナルカクテル「フローズンマンゴー・アンド・ココナッツ・ダイキリ」。これで3米ドル。うん、さっぱり冷えていておいしい。これで、クールダウン完了。 ![]() 飲みながらだらだらつまみたかったので、料理はアペタイザー的なものをチョイス。こちらは、見た通り生春巻き。中身はロメインレタスにヤギのチーズとローストしたパプリカ。甘酸っぱいタマリンドソースでさっぱりと。お値段は4ドル。 ![]() 気に入ったので翌日も行ったのですが、そのときにオーダーしたのは揚げた春雨のサラダ。豆腐とさつまいもが入った揚げ春巻きがのったボリュームたっぷりのひとさら。トレーニングの女性スタッフが「一番人気です!」と太鼓判。確かにクリスピーで美味しかった。これも4ドル。 途中、先生にちょっとお話しをうかがう。 「彼らに給料を払うことはありません。代わりにサービス業の実地訓練、加えて英語の学習などを行い、学校との両立を図りながら将来のためのスキルを身につけさせます」 トレーニングの一環なので、接客も英語力もただたどしい。わたしのテーブルに料理を持ってきた子の後ろから先生が、「お皿のどっちがお客様の前にくるか考えなさい!」ときびしくチェック。きっちりとしたプロの仕事ではもちろんありません。でも、少しずつ現場でトライアンドエラーを重ねていくことが大事。わたしたち観光客が楽しく、おいしく飲んだり食べたりして支払ったお金が彼らの支援につながるのであれば、うれしいわけです。 ![]() ![]() 店内はカラフルでかわいい。奥行きがあり、2階にもテラスが。グループ対応もばっちりです。 ![]() エントランスには支援企業、個人名が飾られていました。 ![]() トイレに入ったら、壁にこんなポスターが。 「貧しい子供たちにお金をあげる前に、もう一度考えてみてください」 フラジャイルは彼らの心を指すのでしょう。その前に行ったトンレサップ湖での顛末もあり、わたしも考えます。刹那的なお金で解決せずに、大人や社会が動くこと。それが真に子供たちの健全な暮らしと夢を支えるのだと思います。 ![]() テーブルには1ドル、お会計に加えることで子供たちが救われますとのメッセージ。よろこんで払いましょう。 ![]() レストランに隣接して、ショップがあります。 名前はFriennds'N'stuff。 ![]() ![]() メインドイン・カンボジアの手づくり雑貨、Tシャツ、トラベラーズグッズなど。貧しい家庭の雇用を生み、結果、子供たちが学校へ行くことができます。 ![]() わたしの目をひいたのが、これ。 不要になったスプーン、フォークなどをていねいに曲げて加工したアクセサリーです。 ![]() ![]() バングル、リングなどいろいろ。 ![]() わたしはあんまり大ぶりのアクセサリーはつけないのですが、意外性もあり、センスのある人がつけたらおしゃれかも。飲食関係者とかにも。 ![]() 驚くのは値段。 リングは2.50ドル。ロングネックレスでも6ドルです。 Tシャツやら旅行用のランドリーバッグ、そして上記のアクセサリーをあれこれ購入。いいお土産になりました。 シェムリアップに行かれたらぜひ、一度訪れてみてください。 スタッフの微笑ましい接客と、社会支援。どちらも体験できる貴重な場所です。
by naoko_terada
| 2016-08-03 23:57
| トラベル
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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