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![]() 眼下の海の色がひと際、鮮やかなターコイズブルーになっていく。目的地までもう少し。 ![]() 一瞬、窓の外に見えたのはホワイトヘブンンビーチ。一生に一度は訪れたい世界の絶景のひとつ。そう、ここはグレートバリアリーフ。母なる地球が造りあげた世界遺産に登録される大サンゴ環礁です。 ![]() 昨年、11月にオーストラリア政府観光局が立ち上げた観光キャンペーン「美食大陸オーストラリア」の取材の一環で訪れたのは、グレートバリアリーフのウィットサンデー諸島にあるワン&オンリー・ヘイマンアイランド。モルディブ、バハマ、モーリシャスなど世界屈指のビーチエリアに最高級ラグジュアリーリゾートを手がけるワン&オンリーがついに豪州デビュー。ということでぜひ、取材をしたいと願ったのでした。 ![]() ヘイマン島は古くからリゾートとし有名でした。イギリス王室御用達でもあったことから、「ロイヤル・ヘイマン」の称号を得たりと、常に高級リゾートとして君臨。そのヘイマンがワン&オンリーとして昨年7月にリブランドされたのです。開業にあたり8000万ドルをかけて一大改装を施し、客室もダイニングもアップグレードしたとのこと。それでも、以前と変わらない独特の形をした真っ青なプールを見ると、何度も取材で訪れたことのあるわたしには懐かしさがこみあげます。 ![]() ![]() グレートバリアリーフに浮かぶ島なので、もちろん美しいビーチと海があるのは当然、でもヘイマン島は驚くほどに熱帯雨林の緑濃い島でもあります。ワン&オンリーとしては生まれたてですが、歴史あるリゾートだけに敷地内のヤシの木やトロピカルな植物はたわわに繁茂し、涼しげな木陰と印象的な陰影を落とします。真っ赤な火炎樹の大木も見覚えがあります。 ![]() ![]() チェックインをすませ、取材担当者と挨拶をしたあと、部屋へと連れていってもらいます。ヘイマンアイランドはプールを囲むようにホテル棟が広がります。このあたりはまったく変わっていない。 そんなわたしも客室のドアを開けて、思わず「おおっ!」と声をあげてしまいました。以前とは比べものにならない広さと高級感じゃあないですか。さすがワン&オンリーとうならされます。聞けば、既存の部屋ふたつを一室に広げたとか。わたしが頂戴したのはプールウイングのワンベッドルーム・ダイレクトプールアクセス・スイート。贅沢です。 ![]() ![]() ダイニングスペースにリビングエリア、さらに分かれたベッドルームがあり、その奥にはこんなグラマラスなバスルームが!わたしは一人での滞在ですが、これはもうカップル向きですよね。透け感のあるデザイン性とあわせてなんともロマンチック。オーストラリアへのハネムーンをお考えなら、絶対、お薦めです。 ![]() ![]() そして名前のとおり、圧巻は部屋から直接プールにアクセスできること。目の前には広々としたブルーラグーンのようなプールが、「早く水着になって遊びにおいで」と誘うよう。くー、これから撮影じゃなければすぐにでも飛び込みたいところです。 このほか、やや奥まった位置にあるヘイマンウイング、さらにケリー・ヒルがデザインしたビーチウイングなどがあり、ヘイマンウイングの最上階には最高級のペントハウスも整っています。 ![]() ![]() まずは「ランチを」というプレス担当の女性に誘われて、プールサイドの「オンザロックス」へ。撮影も兼ねてお薦めというグリルドフィッシュタコス、そしてビックリするような巨大な地元産ロブスターを!どれだけ大きいかを伝えるため、i-phone5を横に置いてみましたがどうでしょう。でも、新鮮なロブスターはプリッとした弾力とジューシーさで美味しすぎます。目の前には桃源郷のようなリゾートの風景と、そこでバカンスを満喫する世界中からのゲストたち。ただ、ただため息の美しさです。 ![]() 静謐ささえ漂う、リゾートの奥深さ。まさにここだけの唯一の存在。 ![]() ヘイマンアイランドではスパにも力を入れています。アマラという100%天然成分のスパプロダクトを使用したトリートメントは、「レスト」、「リバランス」、「リニュー」の3つのRをキーコンセプトにするもの。その中でシグネチャーのメニューのひとつが、レインフォレスト・マッサージ。熱帯雨林の中に設けられたオープンエアのカバナでオリジナルなストロークでボディ&マインドに働きかけるオイルマッサージを受けます。これが最高にまどろみの心地よさ。あえて環境BGMを止めてもらい、ヤシの葉擦れ、鳥たちの鳴き声に包まれての至福のトリートメントです。 ![]() ![]() ヘイマンアイランドの大きな魅力のひとつがダイニング。リゾートというとレストランの数が限られますが、ヘイマンアイランドには7つのレストラン&バーがあります(一部、曜日によって定休あり)。そのひとつ、シグネチャーダイニングがファイアー。地元クイーンズランド州産をはじめ、シーフード、ビーフ、ラムなどオーストラリア有数のハイクオリティの食材を使ったガストロノミー料理が味わえます。 ![]() キッチンにお邪魔したら、フレッシュなハーブや野菜などはこうやって育てているんだよ、とシェフが見せてくれました。島という隔離された環境で新鮮な食材を使って一流の料理を作るための手間ひまを惜しまない姿勢に感心します。 ![]() また、日本人にとってはアジアンフレーバーのメニューが楽しめるバンブーもお薦め。写真はToothfishって、アイナメの一種でしたっけ?それの四川風チリソースがけ。バターリッチな白身にピリッとスパイシーなソースは思った以上に完成度が高く、とても美味しかったです。 ダイニングシーンが充実するのはアイランドリゾートとしてとても貴重。もちろんこれ以外にも24時間のルームサービスや星空の下でのロマンチックディナーなどもリクエストできるので、二人だけのロマンチックな時間を満喫することだってできます。 ![]() 翌朝も完璧すぎるほどのブルースカイ。雲ひとつありません。朝の光にきらめくリゾートは本当におだやかで心を癒します。 ![]() 朝食は海辺のダイニング、パシフィック。ここは朝食のみにオープンするという贅沢さ。すでに多くのゲストでにぎわっていました。 ![]() ![]() ![]() 一流のリゾートではゲストの写真はNG。なので朝食風景の写真も控えめに。さすがはワン&オンリー。冷やされたマムを常備。また、気に入ったのはホームメイドのミューズリー。ヘルシーで美味しい。フレッシュなフルーツもたっぷり。それにしてもリゾートにこれだけゲストがいたのかと、朝食時のにぎわいをみて驚きます。敷地内を歩いていてもあまりゲストとすれ違うこともなかったのですが、わたしたちが滞在していたときは完全に満室。しかも、誰でも知っているセレブもお泊りだったとか。それほどにプライベート感があるのだとあらためて実感しました。 ![]() おいしい朝食を狙うのはコカトゥー。オーストラリアではおなじみのオウム。ちょっとテーブルを離れたすきにあっという間に焼きたてのトーストやクロワッサンをかすめ取っていきます。 オーストラリアらしいリラックス感と、一流のラグジュアリーを備えたワン&オンリー・ヘイマンアイランド。ステキな誰かと一緒にぜひ、訪れてほしいリゾートです。
by naoko_terada
| 2015-02-25 02:00
| ホテル&リゾート
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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