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![]() 不老部落から再び、車に乗っておよそ1時間弱。 この日のディナーをいただくレストラン掌上明珠に着いたときは、ちょうど夜のとばりが降りる頃。 1200坪の敷地にレジデンシャルな邸宅と端正な庭園がライトアップにきらめきます。 周辺は水田。 道路に面していますが、カエルかな。 鳴き声が聞こえてくるような長閑なロケーションです。 ![]() エントランスは、古い屋敷の扉を移築。 でも、これが自動ドアなのです。 ![]() 店内も凝っています。 広い空間に、アンティークな家具やアートが配され、その間をスタッフが忙しげに動き回ります。 ![]() 2階はお茶室。 透け感のあるすだれなどで分かれた座敷は、人数によって選べます。 こちらも骨董や、厳選された茶器が並び優雅。 この、掌上明珠は、宜蘭ご出身の実業家・呉英賢さんが2008年に創業。 精密機器の貿易ビジネスで成功されたあと、出身のこの土地で台湾の伝統と豊かな食材を紹介できるような場所を作りたいという思いから生まれたもの。 レストラン名の掌上明珠とは、「手のひらの上の宝石」つまり、「とても大切なもの」という意味があります。 ウワサでは総工費2億元(約6億5000万円)を投じたとも。絵画や置物などのアートやアンティークを見ていると、なるほどと思えます。 ![]() さて、食事がスタート。 おまかせのコースは会席仕立て。 最初にタラバガニ。 ![]() 刺身は、マグロ、ウマズラ、サザエ、カンパチ、甘エビなど。 この旅では何度か、こういった日本のような刺身の盛り合わせが登場しましたが、台湾ではとても人気なのだと実感。会席や居酒屋スタイルのメニューが評判です。 ![]() 焼き物はブリ。 少々、身は薄いものの、ユズ皮を使ったタレにつけて焼いているためほんのり香ばしい。 お口なおしには甘く煮たナツメを。 ![]() 時期的に登場したのが、旬のタケノコ。 ※取材時は2月末。 ![]() メインはラムと、空輸されたボストンロブスター。 ロブスターはカツオだしで味付けされていました。 ![]() というところで、料理人がご登場。 ワゴンを持ってきて炭火で、くるり、はらりと海苔を焼き始めました。 ![]() そして、ノリに何やら白いものをたっぷりと盛り付けて。 ![]() ![]() はい、どうぞ、とニッコリと差し出す。 中身は、台湾名物のカラスミ。 白いのはサックリと素揚げしたビーフン! それにスライスしたリンゴ。 まさに手巻きスタイルで、台湾伝統の味を表現。 面白い! メニュー構成は、会席とはいっても美味しいもの、地元で人気の素材をたっぷりと盛り込んだといったところでしょうか。いい食材を使う観点から地元の素材だけでなく世界各地からの取り寄せにもこだわりません。 味付けは薄味。料理は創作的ですが、食材本来の味わいを引き出そうとする料理人の思いが見えます。 ゲストの8割は台北の富裕層や外国人の方とか。 コース料理のみで、季節や食材の仕入れによって変わりますが、ランチ、ディナー共に1500台湾ドル(約5000円)と、3000台湾ドル(約1万円)の2つのコースが選べます。 要予約なのでお忘れなく。 もし、宜蘭の海岸沿いに遊びに来ることがあれば、寄ってみるのもおすすめです。 あるいは、2階で台湾茶をいただくのもいいですね。 ごちそうさまでした。 感謝
by naoko_terada
| 2013-08-22 01:17
| トラベル
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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