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食在有趣 台湾、美食めぐり⑥ タイヤル族のユートピア、不老部落を訪問
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今日はこの、とっても仲睦まじいお二人が主人公。
台湾の先住民、タイヤル族のスローライフが体験できる不老部落を作った潘さんご夫妻。
アバクロのTシャツがおしゃれですね。
※サイトは音が出ます。

舞台は台北から北東の位置にある宜蘭(ぎらん)県。
東は海に面し、残り三方は緑豊かな山々に囲まれた場所です。

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山を貫くトンネルとハイウェイが整備され、30~40分ほどで宜蘭。

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でも、我々はさらに幹線道路を離れ、のどかな田舎道を進みます。
小学校や、小さな教会などが。
車をおりて少し歩くと、河川敷に長くのびる吊り橋。


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グーグルマップで調べたら寒渓吊橋となっていました。
伝統的な模様がデザインされ、近くで見るとなかなか迫力があります。

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学校帰りの子供たちが行き交う生活の橋。
ギシギシ揺れてもお構いなし、かっとんでいきます。


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橋をわたった先で再び車に乗り込みます。
しばらく走ると一気に山道に。ちょっとワイルドな急な坂を4WDで駆けあがったりスリル満点。


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この日は、わたしたちのほかに数組の観光客のグループやファミリーも同行。
彼らと一緒に山の中で車を乗り捨て、歩きだします。
それにしてもスタッフはみな、裸足でたくましい。
使いこまれたカゴがとてもステキだわ。


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途中、ワナが仕掛けてあるところを見せてくれます。
不老部落は自給自足が基本。
この森や山は彼らにとって欠かせない食糧を供給するありがたい存在なのです。


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もちろん自生するものを捕獲・収穫するだけではなく、畑で農作物なども作っています。
こちらはシイタケの栽培。

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天然木をくりぬき、そこにおがくずとシイタケ菌を植え込む原木栽培方。
やや小ぶりですが生のまま食べさせてもらったシイタケは驚くほどの弾力とみずみずしさ!シイタケ特有の滋味が口いっぱいに広がりうなるほどの新鮮さ。これが、あとですばらしいご馳走として登場することに。

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おしゃべりしたり、歌を唄ったり。
カメラに流し目をくれたおばちゃんは、微笑んだ口元が真っ赤。
そう、台湾ではよく知られたビンロウを噛んでいたのですね。

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その後、さらにゆっくりと山道を歩いていくと。
森の奥から、呼び声が聞こえてきました。

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目の前が突然、開け、やわらかなクローバーのじゅうたんとぽっかり白い雲が浮かぶ青空。
素朴な作りの家からは湯気が立ち上がっているのも見えます。

それは、まるで桃源郷のようなおだやかさ。
ここが、不老部落です。
先ほどの呼び声は、わたしたちへの歓迎のこだま。
タイヤルの言葉で、「ロカス」と言うそうです。
我々も、「ロカス~」と大きな声で応えてようやく中へ入れてもらいます。
いわば通過儀礼(のマネ)。


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ヤギや、イノシシ親子のオブジェなどに出迎えられながら、まずはスタッフに家の中へと招かれます。

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中心になって接客をしてくれたのがこのガテンな感じの彼。
名前、聞かなかったのですが、ちょっとDASH村ぽかったので心の中で「達也」と呼ばせていただきました。笑

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で、まず「達也」から渡されたのが串に刺した肉。

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これをセルフで囲炉裏であぶります。お伴は自家製の粟酒。

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串に刺したのは豚肉で、粟酒に漬けこんであります。
やや酸味のある粟酒で適度に柔らかくなった肉質は炭火で焼くことで香ばしさが増し、とてもおいしい。これと、粟酒でみんな一気にくつろいでしまいました。

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でも、酔っ払う前に体験することがあります。
まずは、不老部落の見学ツアー。
これが実にステキなのです。

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実はオーナーの潘さんは、建築家。
奥様がタイヤルご出身ということで、本来、行われていた暮らしを伝承したいと願い10年前に土地を手に入れ、8年前に一からすべてを作ってきました。

「ここで大地と共に暮らす大切を学びました。
山はわたしたちにとって冷蔵庫のように食べるものを与えてくれる場所です。
自然を大切にせず農薬を使えば3年で山はダメになります。
自分たちで収穫をすることではじめて先祖の教えが理解できました。
また、家族のきずなも。
ここで24時間一緒に暮らしていますがケンカなどしません」

潘さんはこう、語ってくれました。
彼のさわやかな表情と、彼を長として信頼する奥様や家族、不老部落のみなさんを見ているとその言葉が確かなものだということがわかります。

現在、息子さんはハワイで観光ビジネスを学んでいるとのこと。
この場所がさらに魅力あるサスティナブルな観光素材になるといいと思いました。


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木工品を作る方も。

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女性陣は機織り。
天然の麻を使ったストラップ、ジャケットなどカラフルな伝統パターンのテキスタイルはお土産としても人気。

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おばあちゃんは器用に自分のもものところでこよりを作っていきます。
手慣れたものです。
お帽子がかわいい。


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わたしが一番、気に入ったのがこの半オープンエアの台所!
竹などの素材を使った中央のステーションで、手際よくこの日のランチを作っています。

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オーガニックな野菜や、先ほど見かけたシイタケなどが台所脇に並んでいます。


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ということでお昼です。
本日のゲストたちがテーブルに座ります。

まず登場したのが、台湾ではよく食べる過猫菜と呼ばれるシダのあえものと、手前には「カタツムリ」と言われましたがおそらくタニシ。臭みを消すためにショウガ、ハーブでくるりと巻いてあります。

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ふかしたサツマイモは素朴な甘さ、上に乗っているのはショウガ。
鮎は焼かずに蒸しあげた風。

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野菜の煮物は醤油ベース。

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そしてスタッフにどんどん飲まされるのが粟酒。
ゲストだけじゃなく献杯ということでスタッフも一緒に飲み始めます。

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地鶏の炭火焼き、さらにヤギの煮込みなど。
もう、このあたりでおなかいっぱい。。
お酒も効いてきます。

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〆は、こちら。
さっきからぐつぐつと煮込まれていたスープ。
これはさすがにはずせません。

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そのまま食べてもおいしいシイタケを汁の上にのせて熱々をすすります。
これは、もう最高にしびれる美味しさ!
まさに山の実りをすべていただくようなありがたい味です。
これを最後に持ってくるところが心憎い。


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この後、おなかいっぱいで、多少、酔っ払いの満足気なゲストたちはゲームや、粟餅付きに興じてこの日の体験は終了。最後に感謝の気持ちをこめてスタッフの記念写真。


この1日ツアーは、水~土曜の週4日催行され、毎回限定30名。
料金はすべて含んでひとり2200台湾ドル(約7200円)。※2013年2月取材時点

現地まで自分たちで行かなければなりませんが、台湾で少し変わった体験、あるいはタイヤル族の習慣・文化などを知りたいのならお薦めです。
かなり人気の体験ツアーだということなので、予約するのであれば早めがいいと思います。



不老部落のみなさんとさよならしたのがすでに16時半過ぎ。
あー、楽しかった。
お腹もいっぱい。

とつぶやくと、我らが通訳、ジャニーズ系イケメン石クンが、
「さあ、次は夕ご飯を食べに行きますよ!」


じぇじぇじぇっ?
by naoko_terada | 2013-08-20 02:00 | トラベル | Trackback | Comments(0)
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