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![]() 翌朝も快晴! 8:30に専用ボートに乗り込み、ブンガラヤ・アイランド・リゾートにさよなら。 本土から通勤するスタッフたちと入れ違い。 みんな、「また、来てね~!」と手をふってくれます。 ![]() トゥンク・アブドゥール・ラーマン海洋公園の海を疾走。 遠く、東南アジア最高峰のキナバル山が頭をのぞかせます。 高さ、4095m。 富士山よりも高いです。 ![]() で、水上移動すること15分ほど。 あっという間にコタキナバルの埠頭に到着。 さっきまでジャングルの中にいたのに。。。 この秘境との距離感、身近さがボルネオならではです。 ![]() 今回、市内観光ははしょって、一路、郊外へ。 バスの窓からチャイナタウン、美しいミナレット(尖塔)を持つモスクなどを眺めます。 マレーシアという国の多様性は、ほんの少し、街を見ただけで十分、伝わってきます。 30分ほど田舎道を走ったでしょうか。 着いたのは、マリマリ文化村。 はい、お約束の文化体験です。 ![]() マレーシアの多様性のひとつに、各エリアの先住民族の人々の存在があります。マリマリはボルネオに暮らすバジャウ、ムルッ、ドゥスンなど5つの先住民族の暮らしを再現したカルチャー施設で、伝統的な家屋が点在。民族衣装を身につけたスタッフが、ハンドクラフト製作、伝統料理やお酒、火起しなどを見せてくれます。 ![]() こんな甘いお菓子も。 揚げた手てを食べさせてくれます。 ![]() ![]() ![]() と、途中、何やら恐ろしい顔をした人たちが。 5つの部族のうち、ムルッ族はかつて首狩り族として知られた人たち。 レプリカとわかってはいるものの、おどろおどろしい頭蓋骨が村の入り口に。 村へ入るための儀式を我らがメディアチームのK嬢が代表して。 ムルッ族の人たちの表情が真剣なので、彼女も自然と真剣な態度でのぞみます。 ![]() 無事、入村許可をいただき、あとは自由に見学。 「ボレ・フォト(写真を撮ってもいいですか?)」と聞くと、うなずいてこんなポーズをとってくれます。 かっこいい。 ![]() その後、カルチャーショーを見せてもらい、観客一緒に舞台上でバンブーダンスをしてフィニッシュ。 マレー料理のランチバイキングをいただき、村を後にします。 ![]() いったん、コタキナバルのホテルに戻り、リフレッシュ。 そして、夕方。 コタキナバル市内からバスで2時間ほどかけて移動。 Klias Wetlandと呼ばれる場所からリバークルーズに乗り込みます。 ガイドは、日本語ペラペラのハジャイさん。本当にうまくて、話もおもしろく女子トークで盛り上がります。 ![]() 熱帯のジャングル、マングローブに囲まれた川をゆっくりと進みます。 あいにく、ポツリ、ポツリと雨が降りそうな気配。 実は来る途中はどしゃ降りの大雨。本来ならキャンセルしてホテルでのんびりしたいところですが、こんな天候でもハジャイさんがわたしたちを連れてきたのにはワケがあります。 それが、これ。 ![]() テングザルです。 もちろん野生。 これを見るために、みな、このリバークルーズに参加しているのです。 ![]() 日暮れ間近なので、写真が暗く、しかも木の上なのでこの程度の撮影が限度。 途中からは、カメラを放して、頭上で活発に動き回る群れを眺めます。 と~っても長いしっぽに、長い鼻。 ユーモラスで愛らしい。 ボルネオというと、オランウータンが有名ですが、彼らテングザルもこんなに間近で見ることができるのです。 しかし、彼らは絶滅危惧種のレッドデータアニマルです。 オランウータン同様、開発、伐採によるボルネオの森の減少が彼らの生活をおびやかします。 今回のような観光ツアーも、もっと自然環境に配慮し、野生動物に負荷をかけないものにしていく必要があるのかもしれません。 サンセット間近、これ以上、観察ができないというあたりでボートはいったん引き換えし、水上バンガロー上で参加者全員で簡単な夕食をいただきます。 来ているのはロシア、中国、シンガポールなどからの観光客。ファミリー連れの方もいらっしゃいます。 食事を終えて、熱い紅茶をいただいていると、すでに周囲は漆黒の闇。空気がすっと落ちていくのが感じられます。雨粒がポツリ、ぽつりと思い出したように落ちていく。 でも、わたしたちはまだ帰りません。 このリバークルーズの真骨頂は、実はこれから。 おもむろに、ライフジャケットを身につけて、再びボートに乗り込みます。 真っ暗な川を静かに進むボート。 先ほどまでテングザルを見上げていた風景はもう、ありません。 しばらく行くと、川幅が細くなる。 その瞬間、船頭がつけていたランプを消しました。 「おおっ」とざわめく乗客。 ボートはエンジンも止めて、惰性で水面をゆっくりと動いていく。 少しして、闇に眼が慣れてきたとき、 川の両側に、驚くほど無数のホタルが1本の木にきらめいているのが一気に視界に飛び込んできました。 日本のホタルの淡い輝きと異なり、うわんうわんと互いが同調しながら、光を発する小さな生物。 その数、規模は今まで見たホタルの中でも圧倒的に大きく、まるで木そのものが発光し、ふくれあがっているかのよう。よく見ると、同じような木が川沿いにいくつもあることに気づきます。 「今日は結構、すごいね」 と、ガイドのハジャイさん。 本当にすごい。 残念ながら、ボート上で揺れるため、デジカメでもホタルの撮影はムリでした。 ですので、ここでは掲載できません。 それに、もし、撮れたとしても、この日、わたしたちが目の前で見つめた光景を再現することは不可能です。 このときの感動は今も、わたしの心の中で息づいています。 写真に撮れないからこそ、感性に記憶し、心に焼きつけておくことでかけがえのない旅の思い出。 また、あの感動に浸るために再訪したい、 見てみたいと思える本当に貴重な体験となって残っています。 ボルネオは遠いようで、とても身近なアジア。 そこには思っていたよりもはるかに豊かな大自然が身近に広がり、心を癒すリゾートがあります。 ぜひ、一度、みなさんの眼で、このドラマを体験してもらいたいと思います。 わたしが感動したように。 <おまけ> ![]() テングザルにホタルという感動ネイチャー体験を満喫。 22時過ぎに、長い一日を終えてコタキナバルに戻ってきた我々。 クルーズからの帰りのバスではみな、爆睡。 明日は早朝に出発して日本に帰ります。 でも、コタキナバルに到着して、ふと見ると、ホテルの前の市場がまだ少し、開いている。 ということで、急きょ、ショッピングタイム~! 実はボルネオは淡水パールの養殖の産地。 とーってもお安くパールが手に入ります。 コタキナバルの港近くには問屋マーケットがあり、観光客も数にかかわらず買うことができます。 上の写真、10mmほどの粒のそろったパールネックレスをわたしは、6000円ほどでゲット。ちょこっとだけ負けてもらいましたが、疲れてたのであまり交渉せず、このプライス。粘ればさらに安くなったと思います。クラプスも好みのものをその場で付け替えてくれました。 ![]() リングは400円ほどから! さっきまで、ぐったりしていたチーム女子たちも急に瞳を輝かせてお買いもの。 ネイチャーもいいけれど、やっぱり海外旅行中のショッピングは気分があがります。シンプルなパールリングや、ブレスレットはバラマキみやげにもいいですし、もちろん自分用にも。 ということで、満喫したボルネオ・コタキナバル。 今回はエアアジアXを利用しましたが、LCCはやっぱりお得。 浮いた分でワンランク上のリゾートに泊まったり、パールを手に入れたりと、予算を有効に活用できるはず。 LCCでプチプラ・バカンス。 お薦めです! ![]()
by naoko_terada
| 2013-04-27 01:12
| ホテル&リゾート
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Comments(2)
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ガイドのハジャイさん懐かしい!
私もボルネオ島旅行の際、ハジャイさんに案内してもらいました! とても気さくな方で面向かったです!
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おお、そうなんですね!
さすがハジャイさん。日本語ペラペラだし。^^
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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