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![]() いろいろシリーズものをお届けしていますが、新しく。 台湾で「食在有趣 Food for Fun」という体験ツアーに参加させていただきました。 これは、財団法人看見台湾基金会 iSee Taiwan FoundationというNPO団体が行った食文化プロジェクト。同基金会は台湾トップクラスの実業家である故・温世仁氏が創設したもので、台湾の観光の魅力をインタラクティブに伝え、ひいては観光によって地方経済をけん引し、雇用の機会を広げる、という目的を持っています。 iSee(アイシー)は、中国語で「いつくしむ」という意味の愛惜と似た発音になることから、「宝のように美しい台湾を大切に」というメッセージが込められています。 今回は、わたしと食ブロガーとして人気の西 理恵さんがツアーに参加。 ユニークなのは、わたしたちが各地で訪れて味わった料理をフェイスブックで公開。何の料理か答えた方70名をツアー最終日、辦桌(バンド)と呼ばれる伝統的な宴会スタイルの会食にご招待するということ。このあたりのSNSを駆使した情報発信が、基金会のユニークさ、 ![]() ![]() ということで、やってきました、台湾! 台北の松山空港は市内北というとーっても便利なロケーション。 観光名所である台北101あたりまでも、車が混んでいなければ10~15分。地下鉄とも直結しているので、ホント、利便性あり。 台北までは羽田からわずか4時間。この日は空港内でドラマの撮影があったみたいです。 ![]() ![]() 基金のスタッフで今回のわたしたちのアテンドをするマラットさんと、日本語通訳の日本大好き青年、セキくんとも無事、ミート。台湾での美食の旅がスタートです! おりしもこの日は満月。 台湾では、旧正月元旦あけの最初の満月を「元宵節(げんしょうせつ)」と呼び、台湾四大節句のひとつのランタンフェスティバルが開催されていました。見られるかな。 ![]() ![]() 夕方、到着したのでまずはホテルへ。 丹迪旅店Dandy Hotelは、古いホテルを改装したもので、最近、こういうホテルが台湾では増えています。日本人に大人気の小龍包のディンタイフォン(鼎泰豐)本店まで歩いて5分ほどのロケーション。 ![]() ![]() こじんまりとしていますが、スタッフは日本語を話す人もいて、とてもフレンドリー。ロビーには日本語新聞も含めた無料閲覧の新聞各種、無料インターネット、無料のコーヒーなどサービスも充実。 ちなみに、台北のホテルでは日本語が話せるスタッフはかなりいます。これも海外旅行とはいえ、安心感ある気持ちにさせてくれる台湾の魅力のひとつです。 ![]() ![]() ゲストルームはフロアによってテーマイメージがありますが、広さ、設備などは同じ。オンナの子好みのファンシーなお部屋もあります。ネット、スナック&ミネラルウォーターは無料。 ![]() コーナーのお部屋を頂戴しましたが、バスルームにはジャクジー付きバスタブ(使いませんでしたが。。。)。ヘアドライヤー、アメニティもそろっています。 ![]() ![]() 荷物を置いて、ちょっとブレイクしたあと、今回、最初のレストランへ取材を兼ねてディナーへと移動。 めざすは、寬巷子 Quanという火鍋専門店。夜市でおなじみの士林にあります。 開業は2012年8月とのことで、とってもおしゃれな空間。 副社長のエダンさんに出迎えてもらいます。 それにしても、平日なのににぎわってます。 ![]() ![]() ごあいさつをして、お話しをうかがっていると、さっそく登場。 ワオ! 思わずのぞきこむ、色も鮮やかな2色のスープの鍋。 寬巷子のコンセプトは、五感で堪能する火鍋。野菜を切って、肉を入れるだけという単純な鍋をもっと高級な料理にしたい、というのがこの店の思いです。それは、単純に高級食材を使い、値段を高くするのではなく、日本料理のように職人の技術力を活かした質の高さをもった料理文化に昇華させたいというもの。 2色のスープは、およそ8時間煮込んだもの。 白濁したいるのは豚骨ベースに、烏骨鶏(うこっけい)、朝鮮人参、竜眼、なつめ、草果というビタミンCたっぷりの漢方の一種などが。赤いほうにはもちろん、たっぷりの唐辛子。 そして、真ん中にあるのが30種類の漢方などをミックスしたこの店、オリジナルの香辛料。四川料理でおなじみの花椒(ホアジャオ)がたっぷりと加わり、赤い唐辛子スープのほうだけに溶け出すようになっています。花椒は辛いというよりはしびれる味わい。山椒に近い感覚です。 ![]() スタッフが持ってきたのが、思わず、歓声をあげた美しすぎるオーガニック野菜の盛り合わせ。 フランス人フラワーアレンジャーから学んだという、名付けて花芸。 ![]() ![]() スープが沸騰し、香辛料がじんわりと広がっていくのを待ちます。 朝鮮人参もじっくり煮込みます。 ![]() そして、続々と出てきたのが、手の込んだ食材。 一番人気というゴマソースを加えた湯葉をほうれん草で巻いたもの。食べやすいように細長くされたワンタン、スライスしたアーモンドを花の形にしたものは、エビのすり身をナスで巻いた一品。ひとつごとに手で作るというから芸が細かい。 ![]() エダンさん、自ら鍋奉行。 この鍋もアーティストに頼んで作ってもらった特注品。開いた穴から見える炎が鍋のシズル感を演出し、みんなで一緒に味わう楽しみを表現しているそうです。 ![]() ![]() ぐつぐつ。 煮えてきました。 お椀によそってもらった野菜、料理をはふはふさせながらひとくち。 豚骨ベースのスープはコクがあり、野菜の甘みと共に美味しい!赤いスープはさわやかな辛さと、花椒のしびれる刺激的な味がじんわり染み入り、こちらもおいしい。野菜や肉、海鮮のすり身などが組み合わさった料理は食感も楽しく、ああ、シアワセ。 ![]() 黒いのはタコの切り身を墨汁で固めたもの。この形は台湾のお菓子をまねたもので、そのギャップが地元の人に受けているよう。右はタコにチーズを乗せたもの。 ![]() 取材なので、写真を撮るのも仕事。 食べながら撮るのは、大変です。でも、楽しい! ![]() ![]() フラワーアレンジメントのテクニックは野菜だけではありませんでした。 なんと、ヤリイカもこんな姿に。 鍋に浮かべていると、身が白くなってくるのが美しい。 ![]() そして、出ました! みごとなバラの花に演出されたブランド豚、松坂豚です。 やっぱり、肉は気分があがります。 美味しそう! ![]() 一輪ごとに、おごそかに投入。 ![]() さらに、エダンさんが教えてくれた、もうひとつの食べ方。 一緒に出てきた卵白に肉をさっとくぐらせてから、鍋に入れるとのこと。 ![]() これが、肉のうまみを閉じこめ、肉質も柔らかくめちゃくちゃ美味しい! ほんのりピンク色の松坂肉を白スープと赤スープの両方で堪能します。 店名の寬巷子とは、中国語で路地という意味だそう。 「美味しいものは路地にある」との願いから。 台湾というと、小龍包、スイーツ、夜市など庶民派グルメが日本人には人気ですが、斬新なスタイルの味わう楽しみもある、ということをこの夜、教えていただきました。 ちなみに、日本語は通じませんが、日本語表記・写真入りのわかりやすいメニューがあるので迷うことはないと思います。 ちょっと、おしゃれで新しい感覚の火鍋を、という方はぜひ行ってみてください。私も次回、取材抜きで行こうと思ってます。 <寬巷子> 住所:台北市士林区中山北路5段505巷22号 電話:(02) 2883-1599 ![]() ![]() おまけ。 ホテルに帰る途中、士林夜市を抜け、台北市内のランタンフェスティバルの横を通ってもらいました。 ゆっくり見られませんでしたが、あでやかでした。
by naoko_terada
| 2013-03-13 09:00
| トラベル
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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