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神さまのいる暗闇は、こわくない

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先週末、熊本県の天草に行ってきました。
倉岳町という、小さな海辺の漁師町です。

到着した当日は、宮田の秋祭りと呼ばれる恒例行事の前夜。
御夜と呼ぶそうです。


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夕暮れ時になり、御夜がはじまります。

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男衆により、歴史ある十五社神社からみこしが担ぎ出されます。

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向かうのは、1キロほど離れた八幡神社。
倉岳の町を、宵闇の中、ゆらり、ゆらりとみこしは練り歩きます。
担ぎ手は、代々、世襲制とのこと。

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10月ともなると、天草でも夜のとばりの訪れは早く、
八幡神社に着くころには、あたりはすっかり暗くなってきました。
八幡さまの境内は、倉岳の海を望む、高台にあります。
男衆が、力を出して急な階段を一歩ずつ、のぼっていきます。
ふと、バリ島の祭りを思い出す。
祭りと溶けあう、夜の訪れはどこか、幻想的です。

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階段をのぼり終えて、十五社神社のみこしは無事、八幡神社の本殿へ。

八幡神社には、十五社神社よりも古く、ひとまわり大きなみこしが鎮座。
この御夜、ふたつのみこしが並びます。

町の古老の話では、十五社神社は天照大神(あまてらすおおみかみ)、つまり女性の神さまを祀ったもので、八幡神社は男性の神さまとのこと。
この夜、女性が男性の待つ神社へとおもむき、一夜を共にするというのです。
ひと仕事、終えた男衆もにこやかに。
お神酒をまわしながら、みこしを奉納。

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小さな神社のまわりは、漆黒の闇。
都会に暮らすわたしにとっては、少しひるむほどの深く、濃い暗闇です。

それでも、この夜、不思議とおだやかな気持ちでいたのは、
素朴ながら、敬虔さを感じる神事を拝見したからでしょうか。


明日は、祭りの本番。
人々がまだ残る神社を、ひと足お先に失礼する前に、
ふたつの神さまに手をあわせて、拝礼。
そして最後に、境内をふり返る。

いつだって、神さまのいる暗闇は、こわくない。


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by naoko_terada | 2012-10-25 13:30 | 日本 | Trackback | Comments(0)
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