|
本日、メキシコ政府観光局のセミナーに参加しました。 メキシコはわたしも大好きな国。 エキゾチックな街や村、鳥肌がたつほどの鮮やかなアクアブルーの海、 深淵なるマヤ文化、 ごきげんなマリアッチや、メキシカン料理の数々。 何度、訪れても飽きない奥深さがメキシコにはあります。 <資料によると> ・2011年度の観光客は2340万人と過去最高 ・観光産業はメキシコの国民総生産GNPの9%を占め、第3位の主要産業 ・世界の観光立国の第10位 昨年、メキシコは全国観光協定National Tourism Agreement を採択。 観光を国の優先的課題とし、 国家と民間の連携、さらに州、地方自治体との連携を強化することをうたいました。 ツーリズムが国の経済活性化につながるという認識です。 今回、紹介されたのがアメリカのPBC(Public Broadcasting Service)で、昨年9月から放映されているThe Royal Tour。 この番組は何と、世界中の国家元首、大統領らがみずからホストと一緒に自国の各地を旅し、アクティビティ体験をするというもの。番組にはヨルダン国王、ペルー大統領、ニュージーランド首相、ジャマイカ首相などが登場。その中の1人が、カルデロン・メキシコ前大統領です。 マヤのピラミッドに登り、セノーテと呼ばれる古代の泉に潜り、地下鍾乳洞へ。 インディ・ジョーンズさながらのアクティブさで、 メキシコを紹介する最もふさわしい存在として、その魅力を伝えています。 しかし、すごい番組です。 よく作ったな、と思いますが、各国の「観光が国家経済の主要産業である」 という国際的アジェンダの高まりとタイムリーにマッチングしたのでしょう。 そひて、今年はすでにニュースでもおなじみ。 マヤ暦が終焉する年です。 マヤ文化は紀元250~900年、南メキシコと中央アメリカの大部分を占めていた古代文明。 現存する遺跡、ピラミッドからは彼らの特異な生活習慣、宗教観が見え隠れします。 今年12月21日、マヤ暦は新しい時代を迎えます。 マヤ族は異なるふたつの暦を使用していたようです。 ひとつは、短期のもので52年周期。 もうひとつが、さらに大きな周期のロングカウントと呼ばれるものがあり、 それがバクトゥン。 今年、12月21日にそのバクトゥンが次のバクトゥンへと以降します。 (具体的には12バクトゥンから13バクトゥンへ) ただ、マスコミでいわれるような「世紀末」ではなく、 新しい年のはじまりであり、輝かしい次の時代の幕開けを意味しています。 メキシコでは、マヤの遺跡が点在し、マヤ文化を色濃く残す5つの州(カンペチェ、タバスコ、ユカタン、キンタナロー、チアパス)をムンド・マヤ(マヤの世界)と名付け、保存&保全、観光活性に活用しています。 わたしが個人的に好きなのは、ユカタン半島のパレンケ。 精緻な彫刻群、迷路のようなピラミッド内部など、 めくるめく神秘性をひめ、静かにたたずむ姿が印象的な世界遺産の遺跡です。 また、美しい海とのコントラストがみごとな、 トゥルムのエル・カスティージョも人気の高い遺跡です。 鉄道好きなら、こちら、峡谷をゆくチワワ鉄道もお薦め。 新しい年を迎える12月にはムンド・マヤでさまざまなイベントが行われます。 世紀の一瞬を体感しに、いかがですか。
by naoko_terada
| 2012-08-07 18:15
| トラベル
|
Trackback
|
Comments(0)
|
![]()
筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
最新のコメント
最新のトラックバック
以前の記事
カテゴリ
全体 東北応援! 福島 熊本 トラベル ホテル&リゾート エアライン ワイン&ダイン 掲載メディア 日本 TOKYO HOTEL マイ・フェイバリット 伊豆大島 その他 トラベルTIPS 新型コロナ わたしのこと Hav Cafe 島ぐらし タグ
ファン
ブログジャンル
|
![]() |
||
![]() |
||
|
ファン申請 |
||