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![]() 空港には、マーシャラーという職業があります。 日本語では、誘導員。 写真のように、着陸した機体を所定の位置に誘導するのが仕事。 最近は、機内スクリーンで着陸風景が映し出されることも多いので、 お気づきの人もいるでしょう。 これが、最高にカッコいい! 大きな機体を、手信号だけで、みごとに操り、ピタリと定位置におさめる。 窓から彼らの作業が見えるときは、もう凝視しちゃいます。 ![]() そして、何よりもわたしがしびれるのが、日本人のマーシャラー。 彼らは、所定の位置に機体が収まり、 指示を解除したあと、頭を下げて機体にむかって丁寧にお辞儀をするのです。 これが、ビジネスライクにさっと去ってしまう、海外のマーシャラーと違い、 日本人の誠実さを表現するようで、私の心に響くのです。 それは、日本に戻ってきた日本人に対しての、「おかえりなさい」であり、 海外から来られた方々への、「ようこそ、日本へ」という歓迎の仕草だと思えるのです。 外国人機長の中には、 彼らのこの最後のお辞儀を見ると、 「ああ、日本に来たな」と実感するという方もいらっしゃいます。 飛行機が着陸して、外に出る前から。 日本のおもてなしは、現場のマーシャラーによって始まっている。 それが、とてもうれしいのです。 ![]() ちなみに、今回の写真は先日の伊豆大島の空港でのもの。 羽田~伊豆大島をつなぐのは、プロペラ機のDHC-8。 飛行時間、わずか30分ほど(笑)。 ドリームライナーも、プロペラ機も、 どんなにハイテクになろうとも、マーシャラーなしでは、ダメ。 そんな、彼らに惜しみないエールを(密かに)送ってます!
by naoko_terada
| 2012-05-24 00:31
| エアライン
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Comments(2)
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マーシャラーが主人公の漫画もスタートしましたね~。ほんと感謝感謝の職業です。
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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