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![]() 男性誌「UOMO」連載中の「わがままコンシェルジュ」内の「話題の旅トピック」。 発売中の8月号で、宮城県の観光応援記事を執筆いたしました。 表紙は、ワオ! 「JIN-仁」で、豪快な龍馬役が話題になった内野聖陽さんじゃないですか。 作務衣かと思ったらデニム。 (ドルチェ&ガッバーナのジャケットでした。。。失礼!) 仙台取材は5月末。 震災後、再開を果たした東北初のインターナショナルなラグジュアリーホテルブランド、 ウェスティンホテル仙台を拠点に、仙台、松島、塩竈を取材。 初日は雨の降る天候でしたが、 新緑の生命力あふれる仙台の街並みは美しく、心洗われる思いでした。 偶然にも取材時、ミシュラン観光ガイドで星をもらう観光名所、 松島を含む東塩釜~高城町間の仙石線運行が再開。 観光再開への第一歩となるべく、我々も乗車。 ![]() これは、松島の隠れた名刹、円通院の庭園。 東北の遅い春をおもわせる、芽吹いたばかりの萌黄色から、常緑の深い緑のグラデーションの美しいこと。はじっこでのけぞるように写真を撮っているのは、友人でもある写真家の山口規子さん。 彼女もこの作庭のみごとさに感心しまくり。 ![]() 円通院には不思議がいっぱいあります。 庭園の奥には西洋風のバラ園。 境内の奥にある、国指定重要文化財の三慧殿(さんけいでん)は、伊達正宗公の孫にあたる光宗をまつる霊廟で、厨子にはこれもバラの絵のほかに、水仙、ハート柄などの西洋風のモチーフの意匠が。 バラの花はローマを、水仙はフィレンツェを表すとされ、伊達正宗の家臣で慶長遣欧使節団をひきいてヨーロッパへわたった支倉常長(はせくらつねなが)が彼の地を訪れた証とされています。 松島は、ミシュランのグリーンガイドで堂々の三つ星。 この円通院は、二つ星に。 境内ではパワーストーンの数珠作りもあり、わたしたちは時間がなかったのであきらめましたが、次回はぜひ、体験したいと思いました。 副住職は、地元では有名なとってもキュートな美貌の持ち主。 彼女は、松島の観光にも尽力する次世代ツーリズムを支える若手でもあります。 そして、取材先のひとつ、松島佐勘 松庵さんへ。 こちらも、本当にすばらしいお宿でした。 取材当日は、京都県警のみなさんが復旧作業に従事するため宿泊されていましたが、その方たちもこの日、京都に戻られるとのこと。 松庵さんだけでなく、被災地周辺の多くの旅館、ホテルが災害支援組織、避難の方などを受け入れていられます。 そういった状況も、震災から三ヶ月が過ぎて、いつものように観光でいらっしゃる方をお迎えする動きが出てきています。 ![]() 松庵では、撮影後、大変おいしい昼食をごちそうになりました。 あいにくの曇り空ではありましたが、松島の水平線を借景に味わう、心のこもった食事。 何もしないでゆっくりとくつろぎたい、と思わせる静謐さある空間が印象的でした。 また、「寿司の町」塩竈では地元でも知られる人気店へ。 いやぁ、ここも本当に美味しかった! 詳細はUOMO本誌で見ていただくとして、味は人、ということをしみじみと感じさせる職人のみなさん。店やご自宅が浸水した中で、GW前には営業再開をしたところも多く、その心意気に心打たれます。「こんなときに来ていただき、ありがとうございます」と快活に笑うご主人の笑顔に救われる我々、取材班。 こちらこそ、本当にお世話になりました。 最後に、感謝したいのはこの取材を敢行したUOMO編集部の英断。 企画の話が出たのが5月中旬。 まだまだ混沌とした状態で、はたしてこういう観光情報を掲載してもいいのかどうか。 センシティブな問題も含めているため、難しい判断だったかと思います。 進めてくださった、T副編集長、S編集者。 また、仙台在住で今回の取材に尽力してくださった、Aさん。 地元の隠れ家スポットなど情報提供をしてくださった、M氏。 ありがとうございます。 取材時、震災被害の大きかった地区も訪れました。 でも、その写真はここでは掲載しません。 わたしの心の中に刻んでおきます。 7月16日、17日には仙台で東北を代表する祭りが集結した東北六魂祭が開催されます。 この両日、青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、 仙台七夕まつり、福島わらじまつりの東北6大祭りが一挙に花開きます。 余震、放射能。 観光に行くことを心配する問題はあります。 行くか、行かないか。 決めるのはひとりひとり。 その中で、わたしは、観光を通じて一歩を踏みだそうとする人、場所を応援していきます。 可能なかぎり、観光復興を始めたところへ旅をしようと思っています。 観光で日本を元気にするための情報を提供していきます。 そんな思いを記事に込めました。 ぜひ、UOMOの記事をお読みいただきたいと願います。
by naoko_terada
| 2011-06-24 22:59
| 東北応援!
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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