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「聖☆おにいさん」がロンドンの大英博物館に展示されているブログ記事に多くの反響をいただきましたが、おまたせしました。 コンタクトを取っていた大英博物館から、アジア部門のジャパニーズセクションのチーフ直々にメールでの回答いただきました。 以下がその内容です。 Dear Ms. Terada Thank you for your email to our Press Office, which has been forwarded to me. We are delighted to hear that there has been such an enthusiastic reaction in Japan and on the web to the display of 'Saint Onii-san' in our Mitsubishi Corporation Japanese Galleries, which continues until 13 February 2011. Since the galleries reopened in October 2006, following a major renewal, we have always included a small corner relating to Manga in our modern displays. We feel that manga are an important aspect of modern Japan culture, continuing elements of Edo and Meiji period print culture and combining these with fascinating modern influences from around the world. We are steadily acquiring for the permanent collections of the British Museum examples of historic works that relate to manga and also modern artworks that relate to manga and anime. In addition, we are acquiring for the BM's Japanese reference library examples of contemporary manga with interesting themes: 'Saint Onii-san' is one of these. You will be aware that the British Museum was featured last year as the setting for a manga by Hoshino Yukinobu, 'Daieihakubutsukan no daiboken', part of his series 'Munakata kyoju ikoroku'. We have translated this adventure into English and it will be published by British Museum Press later this year, in cooperation with Shogakukan, inc. 'Saint Onii-san' by Nakamura Hikaru is a personal favourite manga of Nicole Rousmaniere, who is guest curator of Japanese ceramics in the Japanese Section. Nicole recommended the manga and so we have added several early volumes to our reference library. I have admired the witty and light-hearted way in which it treats religion in modern life and encourages tolerance. The timing of its display in the Japanese Galleries was chosen to coincide with a major special exhibition organised by the Dept. of Asia 'Images and Sacred Texts: Buddhism Across Asia', in Room 91, just below the Japanese Galleries (until 3 April 2011). Hoping that this will be of interest. Yours sincerely, 拙いですが要訳してみました。 Teradaさん メールをありがとうございます。プレスオフィスから私のところへ転送されてきました。 三菱商事のジャパンギャラリーでの「聖☆おにいさん」のディスプレイがそれほどまでに熱狂的な反響があったこととてもうれしく思います。今回の展示は2月13日までとなっています。 大規模な改装後に同ギャラリーが再開したのが2006年10月でした。以来、我々は「マンガ」に関する小さなコーナーを設けてきました。マンガは江戸時代、明治時代の浮世絵や版画などの印刷文化を継承しながら、そこに世界中のあらゆる新しい話題を融合させてきたということで、近代日本文化の中の重要な一面であると我々は位置づけています。大英博物館の常設展示のために歴史的な作品や、マンガやアニメに関連したモダンアートワークなども常時、収集しています。さらに、博物館の日本関連の参考図書として興味深いテーマを有した作品も集めています。「聖☆おにいさん」はその中のひとつです。 昨年、大英博物館は星野之宣氏のシリーズ「宗像教授異考録」の中で、「大英博物館の冒険」として登場しました。これを翻訳し、小学館と提携して今年、出版する予定です。 中村光による「聖☆おにいさん」は日本展示室の焼物のゲスト学芸員二コール・ルーマニエールのお気に入りのマンガです。彼女の推薦もあり、博物館の参考図書としてこのマンガの数巻を追加しました。宗教を扱っていながら、ウィットに富み、陽気に寛容さを奨励する内容には私も感心しました。また、このマンガを展示したのは、日本展示室のすぐ下にある91番ルームで開催中のアジア部門の特別展“'Images and Sacred Texts: Buddhism Across Asia”(2011年4月3日まで開催)との関連性を感じたのが理由です。 以上、お役にたてれば幸いです。 ということです。 ふ~む、なるほどね。 日本好き、マンガ好きのキュレーターさんのおかげですね。 でも、あのマンガのウィットやハートウォーミングな二人の関係などはちゃんと理解しているようです。なんか、嬉しいですね。 唯一、残念なのはなんと、明日2月13日までの展示ということ。 がっかり。。。。 お礼のメールには「とても残念に思うファンも多いので、ぜひ展示を継続してください」とはお願いしたのですが、まあ、主要な特別展との関連性もあるのでしょうね。 ということで、わたし的には回答をいただきスッキリ! みなさんはいかがでしょうか。 もし、今、ロンドンにいらっしゃる方で「おにいさん」好きならば、 ぜひ、本日と明日、大英博物館へ。 貴重なふたりの姿が見られるチャンスですよー。 そして最後に、この愛すべきマンガを展示した理解力と、 わたしの質問に丁寧に返答してくれた大英博物館のふところの深さに感謝! Thank you all !!
by naoko_terada
| 2011-02-12 15:14
| トラベル
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Comments(11)
寺田さん!すごいですね。このやり取りにびっくりしました。面白い記事をありがとうございます。
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ついにお返事が届いたのですね!
拝読できてとても嬉しいです。 聖☆お兄さんのグローバル性(聖)が確認できて思わず頷いてしまいました。 展示が明日までって……瞬間移動しないと間に合わないっ! 北斎漫画から脈々と続く日本の文化を再認識させていただきました。 どうもありがとうございます。 ![]()
初めてコメント致します。
なるほどー。聖☆~が選ばれたのはそういう経緯があったのですね。懐の広い西洋人がいたものだと(或いはキュレーターがJewish?)驚きました。 面白い記事ありがとうございました。
kitchen-kokoroサマ
なにごともやってみるものですねー。 何度かメールしたのですがレスポンスがなくって、それでもしつこく送っていたのでした(笑)。 英国政府観光庁もサポートしてくれていたのです。 ありがたいです。 感謝!
akikoサマ
展示に関してはホント、残念です。 ただ、13日って言ってましたが意外に残しているのじゃないかな、と思っているのです。あそこの展示はそれほど大幅にいじるようなものではないと思うので。 期待しましょう! ![]() ![]()
こごとサマ
こんにちは! ご訪問およびブログへのリンク、ありがとうございました! みなさんに続報をお伝えすることがでいて、わたしもホッとしています。 喜んでいただけて何よりです。 ありがとうございました!
How do you do. こんにちは
I am Japanese. My blog of the handle name is "dezire". I I wanted to be a friend of the world people. I am familiar with the Japanese culture and art. He is interested and knowledge in culture and art outside of Japan. I am writing in the blog of Japan and world music, painting, for entertainment. In my blog, there is also English description. If you is not an inconvenience, please read my blog. I want to be your friends through the blog with you. When you write a comment on my blog, the beginning of the line, please write the "HOW DO YOU DO." In capital letters. Please be then normally written in English. Best Regard.
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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