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ただいまロンドンです。
ロイヤルウェディングを4月に、オリンピックを2012年に控え、 活気あるムードのロンドン。 今は冬のセールのファイナル時でもあり、 観光客、ローカル共にショッピングに夢中です。 今回はアジアのメディアと一緒のプレスツアー。 わたしだけひと足、早くロンドン入りをしたので、みんなとジョイントする前に、 ひとりでロンドンを散策&視察。 ![]() で、向かったのが大英博物館。 ありがたいことにロンドンの主要な博物館の大半は入場無料。 大英博物館もそのひとつです。 ![]() ピラミッドの収蔵品や、古代ローマ、ギリシャ時代の遺品、 ロゼッタストーンにエジプトのミイラなど。 世界各地のナショナルトレジャー級の収蔵品が展示される世界最大の博物館のひとつ。 一日では時間が足りない、人類の軌跡の集大成です。 特別展は有料ですが、通常の展示室はすべて無料。 写真だって、一部を除き誰でも好きに撮影可能。 ガラスで囲われたり、ロープで仕切られたれしない展示品も多く、 紀元前の遺物でさえも、手に触れる近さで見学できます。 こういうところ、やっぱり英国はすごいなぁ、と思います。 アジア地区の展示コーナーもあり、二階の一番奥が「日本」の展示室。 久しぶりに行ってみました。 ![]() 青銅器、はにわ、鎧、国宝の仏像などがおごそかに鎮座し、 そのさらに奥には北斎の版画、浮世絵などが。 そして、さらにその奥に行くと。 ん? ![]() え? ええ? おお~っ! いやぁ、目を疑ってしまいました。 なんと、ブッダとキリストの初のコラボレーション、 偉大なる傑作、『聖☆おにいさん』が展示されているではないですか! 中村光、すげー。 ![]() 大英博物館ですから、きちんと解説付きです。 ご丁寧に立川の狭いアパートで共同生活をしている、と書かれています(笑)。 立川のみなさ~ん、 ブッダとキリストが「奇跡」を起こした世界で唯一の町として、 世界遺産登録するなら今ですよ~。 『聖☆おにいさん』を愛読するわたしとしては非常に嬉しいことではありますが、 かの偉大なる手塚治虫の『ブッダ』ではなく、なぜ、これが? と思う気も。笑 大英博物館。 おそるべし。
by naoko_terada
| 2011-01-15 09:28
| トラベル
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Comments(59)
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学芸員が相当なアニメおたくだとしか思えないんですけど(笑)
ここに自分の作品が飾られている,って 作者の人は知っているのかしら~.
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日本の展示室って、三菱商事がスポンサーみたいなのですが、他にも結構、不思議なものがチラホラと。
まあ、浮世絵も版画もかつての庶民の娯楽、マンガみたいなものですからね。「聖☆おにいさん」も500年くらいたてば立派な文化遺産になるのでしょう(笑)。 ![]()
直子さん
寒中お見舞い申し上げます。 新年のご挨拶が遅くなってしまいました。 日本は週末からとても寒い日が続いていますが、ロンドンはいかがですか? 大英博物館は行ったことないですが、今年はできるだけ多くの美術館へ行けたらいいなと思っています。 直子さんのお気に入りの美術館博物館はどこですか? それから、年始にお聞きしたいと思っていたことがあります。 今年、私は20代最後の年になるのですが、20代にしておいた方がいい旅はありますか?年を重ねるごとに旅のスタイルは変わっていくものだと思いますが、直子さんのご意見をちょうだいできれば、とてもうれしく思います。 お時間があればぜひ教えてください。 最後になりましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。 ![]() ![]()
聖☆おにいさん・・・ 笑えますね~
大英博物館の解説も素敵です。 ![]() ![]()
説明文が完全に間違っているのに驚きました。
大英博物館は、日本語が読めない人に日本の展示の作成をまかせているんでしょうか? ![]()
ブッダとイエスが同居しているという話がマンガで成り立つところが日本らしいので展示しているのでしょうね。
浮世絵などと同じく庶民文化の中での芸術、メディアとしてこのマンガが選ばれても不思議ではないですね。 なぜなら、クリスマス祝って大晦日にお寺に行くなんて日本人だけでしょうから。 欧米なんかではあり得ないことですからね。 宗教に対して無頓着な現代の日本文化を象徴したものとして最適なものであると思います。 彼等からすれば日本は奇妙に見えていると思います。 イエスとブッダが一緒なんてあり得ないですから。 このマンガに対する日本人の読者的な感覚(おたく的なもの含む)で選ばれたものではないと思います。 そんなに誇らしいことではないと思いますよ。 ![]()
Kobaさんはこの作品をお読みになったことがないのでは、と思うのですが、この紹介文にはかなりの誤解があります。
この作品の中で、イエスとブッダはお互いの教義や理想を理解し合い、とても尊重しあっているのです。お互いの違いを大切にして、それで仲良くしている、という作品です。 宗教について無頓着なのも一つの文化ですし、頓着しすぎるのも一つの文化ですし、そこに優劣があるとは私は思いません。無頓着であることを揶揄したり見下したりする態度があるとすれば、それも一つの文化なんだろうと思いますが、それ以上でもそれ以下でもないと思います。 これはギャグマンガですけど、素敵な作品だと私は思います、これを知った諸国の方がもし、この作品を読んで下さったら、それも素敵なことだと思います。
otenba kikiサマ
ロンドンから戻ってきました。 こちらこそいつもご訪問ありがとうございます。 好きな美術館・博物館。 そうですねー、そのときの気分にもよるかなぁ。 あまり人が多くないところを時間をかけてゆっくりと見てまわるのが好みですが、オランダ・ハーグのマウリッツハウス美術館は好きですね。建物自体がすばらしい。 上野の国立科学博物館は、好奇心を持つことの楽しさを教えてくれた原点です。 20代の旅スタイルは、とにかく貧乏旅行で世界中を旅する機会を持つこと。かな。 お金をかけた旅はもっと大人になってからいくらでもできますが、貧乏旅行でも心から「楽しい」と思えるのはやっぱり若さがある時期だからこそ、と思います。 そして、一生つきあっていける同じような価値観を持つ友人を世界中で見つけてください。 ぜひ、いい旅をしてください!
銀猫
「『ブッダ』がないのは、イエスが出てこないからだと思います。」 私もそうかな、と思いました。 ただ、人類の文化を保存することをこころざす大英博物館なので、さすがにブラックジョークではなく、本気で展示していると思いますよ。笑
名無しんぼ@お腹いっぱい サマ
確かにこのページの解説、ブッダがキリストの茨の王冠をちょんぎったワケじゃないので訳は違いますね。 GSP搭載でマジックテープでとめてあるって、説明できなかった?笑
Koba サマ
この日本の展示室には他にもマンガが数点、展示されているのですが、なかなか不思議なチョイスなのですよ。一貫して誰かひとりのキュレーターが選んでいるのか。 それにしても、「聖☆おにいさん」に目をつけるところが素早いですし、新鮮でした。このマンガが展示してあるあたりは、日本人のカルチャーを紹介しているようなところなので、宗教観を深く掘り下げるというよりは、「こんなマンガがブーム」になるんですよ、的な展示だと解釈しました。 なにしろ「マンガ」文化の本家本元ですからね、日本は。 私は個人的にこの作品がとても好きなので、展示されていて大笑いし、かつ、嬉しく思いました。
こまりサマ
「イエスとブッダはお互いの教義や理想を理解し合い、とても尊重しあっているのです。お互いの違いを大切にして、それで仲良くしている、という作品です。」 そうですよねー。 ホント、仲好し。たまにケンカするけど、それも仲がいい証拠。 この二人が周囲の人から愛されるのは、行動・発言が純粋であり、自分の損得で動いていないからだと思います(あ、いや、たまに黒い心になってますが。笑)。 この作品の面白さ、笑いのツボが外国人にわかるのか。また、この展示を選んだキュレーターはどういう視点でチョイスしたのか。ちょっと調べてみたいと思っています。 ![]()
B級芸人のコントでしかないギャグマンガを、外人が理解できるのか?
最近のテレビを見まくって、昔の芸人の面白さを知らない日本人なら大喜びで読みそうだけど。 どちらにせよ、宗教意識の薄い日本ならではの展開で、どちらの宗教も深掘りすることなく、表面上のくだらなさでギャグに仕立て上げてるから、そのうち出版社と書店の大プッシュが無くなったら、記憶からすぐに消え去りそうなマンガではある。 日本は読者の質がどんどん落ちるなぁ……
名無しサマ
日本のギャグマンガを外人が理解できるかどうか。もちろん人によるでしょうね。まさに名無しさんがくだらないと思い、私がおもしろいと思うように。何かを好きか嫌いか。その判断は人それぞれでいいと思います。昔の芸人の芸もくだらないと思う当時の人はいたでしょうし。ただ、判断するためには多くのものに興味を持つことが必要だと思います。この展示エリアにはこれ以外にもマンガが展示されていましたが、あえてこの作品を選び、ブログ記事にアップしたのは私がこれを読んで知っていたから。「なぜ、この作品が大英博物館に!」との正直な驚きがあったわけです。知らなければスルーしていたでしょう。テレビであれ、マンガや本であれ、まずは観て、読むことが大事だと思います。その中で自分の価値基準が養われていくのではないでしょうか。 くだらないものも知っているからこそ、素晴らしいものの価値がわかるというもの。 あ、これは「聖☆おにいさん」がくだらないという意味ではないですよ。私にとっては神レベルのマンガですから。笑 マンガは娯楽です。 かつて江戸時代の浮世絵が大衆の娯楽だったように。 それでいいんじゃないですか。
なんか、いっぱい書きすぎましたね。↑の記事。。。鬱陶しいですね。すみません。
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2つの美術館、どちらもまだ行ったことがありませんが、さっそく訪れたい場所リストに入れました。ご丁寧なお返事をありがとうございました。とても嬉しかったです。
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「人の神も神」という日本人特有の宗教観を表すのにぴったりだったからではないですかねぇ。
それにしても大英博物館で『聖☆お兄さん』ですか。こうなったらローマの美術館でも『テルマエ・ロマエ』の展示とかやってくれませんかねぇ。 ![]()
大好きなマンガです。クリスマスを祝って、お寺で除夜の鐘を聞いて、神社へ初詣に行く現代日本人にとっては、ブッダもヨシュアも八百万の神のひとりなのかな?と。この展示でますますJapan is cool!!と、斜め上へとんがった評価がされそう(笑)
びっくりしました。僕がロンドンに滞在していて足繁く大英博物館に通ったのは2003年、まだこの漫画はありませんでした。これは常設展示ですか?物議を醸したりしてませんか?さらなるレポートも期待です。
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初めまして、こんばんは。
海外の方の反応をさらっと紹介されているサイトを見つけましたので 貼っておきますね。 ttp://gyanko.seesaa.net/article/151836965.html ![]()
こまりさま
あくまでも私が述べたことは、この作品についての善し悪し、宗教観の優劣ではなく、 「何故、この作品が展示されたのか?」ということに関してです。 この展示によって日本人が宗教に対してどう思っているのかを端的に読み取ることができるのは明白ですし、それが博物館を訪れる多くのキリスト教圏の人々の目には奇妙に映るのではないでしょうか。また、拓さんのコメントにあるように何か物議が醸されないか興味深く思います。 肝心な点は、ページの見開きと、二人の同居の設定の情報だけでは、多くの観覧者は、ファンの皆さまが期待するような受け止められ方はしないような可能性が高いと指摘したつもりです。 それ故に前回のようなコメントをしたわけです。 ちなみに、私はこのマンガの1、2巻のは読んだことがあります。 このマンガの面白さやギャグを「理解」はできますよ、好みは別問題ですが。 ![]()
寺田さま
同じ時期のブームとなったマンガは他にもあるかと思いますし、 キュレーターが選んだキッカケとして、この作品の設定が大きく起因しているように私は思えました。 現代の日本人のカルチャーを伝える上での展示物としてはベストチョイスではありますね。 さらに、それを通して来場者の人々に意図の有無を問わず、宗教観の違いなど改めて考えさせられる影響力はあるかと思われます。そのインパクトは日本人が受けるそれより大きいように私は思います。 ちなみに他に展示されている日本のマンガがなんであるのか気になりますね。 ![]()
1年前には土偶の横に土偶ファミリーが並んでいましたよ。
今はどうだか知りませんが。 ![]()
土偶の横に土偶ファミリー・・・大英博物館にはマニアがいますね
間違いなく一過性のブームとかでやってるとは思えない
kobaサマ
他に展示されていたマンガの件、ブログで更新しましたのでご覧ください。「物議」を醸しているか、ですが。私が訪れた際は、このマンガの展示を見ている外国人の方の反応は特に何も感じられませんでした。ただ、「日本」の展示の収蔵品は中国、タイなどの収蔵品と比べてもアジア圏の中では圧倒的に数が少なく、目立たない存在なのです。ですから、正直、それほど注目されていないようにも感じました。 いずれにせよ、博物館に聞いてみたいと思っています。 気がついたら凄いことになるかも、ですが。笑 ![]()
ニュース検索からきました。
大英博物館の展示おもしろいですね。 ほんの10年ほど前にロンドンへ行ったときに 立ち寄ったときにもすごい展示がありました。 たしか、地球館だったけな。 地震についての展示で、淡路大震災の様子を展示していたのですが その展示内容が、抱腹絶倒wwww 展示の内容はまじめに丁寧に『勘違い』していたんですよ。 いま、その展示はどうなっているのでしょうか。 いま、再び渡英したくなりました。 ![]()
まあ大英博物館は適当によそから略奪してきた物置いてるだけだしな。
そんなもんだろう ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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週刊文春で貴方の記事を拝見しました^^。
ちょうど、聖☆おにいさんの記事をブログで紹介したので タイムリーでした。池田きょうこ先生のふぁんでもあります。 こちらの記事、ブログで紹介させてください^^ ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
こういった文化交流がまた新たな文化を花咲かせるもんです。
大いにワクワクします。 ![]()
「このブログ記事が紹介されたネットニュース」で知り、先日「聖おにいさん」全巻読んで、改めて本家にご報告に参りました。
浄土が天国とお隣さんで一緒にあるというよくある一般解釈は、物語設定上避けられない事としてあるのを除けば、非常にウマクそれぞれの宗教のエピソードを取り入れて作品に仕上げていると思いました。決して宗教を貶してはいないものの、手法としては手の込んだブラックジョーク的といいましょうか。 うちの宗旨だと、釈迦如来ではなく阿弥陀如来の極楽浄土ですが、浄土教の経典自体は、釈迦の覚りにより語られたものではなく500年ほど遅れて、仏教経由地ガンダーラのそのまた西の方から伝わった救世主を崇める宗教の思想が、混入して生まれた新説と言う見方もあります。 ああ、阿弥陀如来ってキリストだったのね!?(笑)
法名 釈裕信サマ
本家へのお参り、ありがとうございます(笑)。 そんな新説があるのですね。根拠、と言いますか証拠が残されているのでしょうか。 阿弥陀如来=キリスト! ということは聖おにいさんは兄弟に?
はじめまして。アメリカ在住なのですが、手塚作品は英語版も売られています。ブッダは子どものころから大好きだったので、こないだ英語版を全巻そろえました。レビューを書きましたのでよろしければ。
http://adansonian.blogspot.com/2011/06/buddha.html こちらの人も「面白い」と数日で読み終えていました。偉大です。ちなみにブラックジャックも買いました。 ![]()
映画化決定しましたよw きっと、こちらも賑わうことでせうw ノシ
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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