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しかし、ブログというのはダイエットと一緒ですね。 一度、怠けてしまうと、続かなくなります。 かなり時間をあけてしまいましたが、昨年のブータンの続きです。 前回にも記事で触れましたが、 今回はマスターカードの社会貢献プロジェクトを視察するのが目的でした。 滞在2日目。 宿泊をするウマパロのスタッフと共に向かったのは、ネプと呼ばれる小さな僧院。 車でメインロードから脇道に入り、延々とゆるやかな丘陵を登っていきます。 やがて見えてきた僧院。 周囲には何もありません。 ここに暮らすのは、若い、というよりも幼い僧侶たち。 50人ほどでしょうか。 それに、教育をする男性僧たちがいます。 わたしたちが行った時は、祈りの際に使用する楽器を練習。 この日は天気がよく、柔らかな日差しが注いではいましたが、もちろん暖房はなく、 電気もありません。 その隣の部屋では、写経。 外からの光を頼りに板張りの部屋で、熱心に書き込んでいます。 修業とはいえ、大変です。 机があれば、もっとラクにできるのでしょうが、これが現実です。 そんな中、お願いして全員に集合してもらいました。 ここへ来る途中の村で、せっけん、飲料水を購入。 お布施代わりにそれを修業僧たちに渡すためです。 この日はせっけんでしたが、歯磨き粉など、きびしい生活環境で衛生面を保ってもらうための品物を選んで持っていきます。 支払いはウマパロの総支配人のポケットマネー。 ウマパロでは、定期的に僧院を訪問してはこのように生活必需品などを寄与しています。 ときにはゲストを連れてくることもあるそうです。 ひとりずつ、手渡すとペコリとおじぎをする修業僧たち。 まさに坊主頭の男の子たちが並ぶ姿は、微笑ましくてかわいいです。 最後、ふたりを残すところで、なんとせっけんが足りない! 私たちが、「どうしよう。。。」と顔を見合わせていたら、 手前の子が、さっと飲料水だけを手に取って足早に走り去ってしまった。 他者へわけ与えることをきちんと会得しているのですね。 施しをした後は、こちらの気持ちも軽やかです。 最後にみんなで記念写真。 はにかんだり、くすくす笑いをしたり、真面目な顔だったり、こんなところはまったく幼い。 ぜひ一生懸命、徳を積んでよき僧侶になってほしいものです。 標高2000メートル超えの僧院は、秋とはいえ太陽の輝きがまぶしい。 青い空とたなびく雲。 のどかな時間です。
by naoko_terada
| 2011-01-03 03:22
| トラベル
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
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