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マンダリン オリエンタル バルセロナが、最先端のラグジュアリー・ホテルならば、 こちらは、お手頃なバジェット・プライスの1軒。 プラクティク・ランブラです。 ランブラ・デ・カタルーニャ通りの、100年ほどの古い建物をそのまま活かした、ブティック・ホテルです。 わたしが予約したのは、シングル・ルーム。 部屋はとっても狭いです。 入るとビックリしますよ(笑)。 たぶん、12、13㎡程度じゃないでしょうか。 長方形の室内は、大きなスーツケースを広げるスペースは、正直、ありません。 でも、インテリアはとてもセンスよく、テレビ、エアコンを備え、無料のワイヤレス・インターネット接続もできます。鍵はカードキーでオートロックです。 シングル・ルームのシャワー&トイレはこんなにコンパクト。 おもしろいのは、床のタイルが建物のオリジナルのままということ。 歴史を刻んできた古びたタイルが、小さなゲストルームに個性を与えています。 シャワーのお湯もたっぷり。シャンプー、コンディショナーも常備。 でも、ここもしっかり狭いです。 建物は優雅な吹き抜けの空間を持ち、100年近いオリジナルの装飾が、随所に残されています。 階下を見下ろすと、小さなレセプションが見える。 スタッフも非常に親切です。 目の前のランブラ・デ・カタルーニャ通りにはカフェ、レストランがあり、人通りも多い。 メインストリートのグラシア通りはワンブロック先。 ロケーションも悪くありません。 これで、わたしが予約した際の料金が100ユーロ。 客室は狭いですが、清潔感、ロケーション、雰囲気などを考えれば、ホテル料金の高いヨーロッパでは、合格点です。 ちなみに、レストランはありません。 このホテル、ブログ「Pica★Pica Barcelona」の浅倉協子さんからのレコメンド。 今回のバルセロナ行きの目的のひとつが、浅倉さんとお会いすること。 ずっと、ブログとメールを通じてやりとりをしていたのですが、お会いするのは初めて。 ご主人のJaumeさん共に、おだやかさと知性を持ったすてきなお二人。 短い時間でしたが、楽しいひとときを共有させていただきました。 実は、浅倉さんが薦めてくれたのは、このプラクティクの姉妹ホテルのザ・プラクティクのほうでした。こちらもオシャレで、もうちょっとカジュアルなタイプ。ゲストも若い人たちが多いようです。 間違って、ランブラのほうを予約していたにもかかわらず、わたしは空港からタクシーで、ザ・プラクティクのほうに行ってしまいました。 レセプションで、予約のフォームを見せると、 「名前がないんだけれど」とスタッフに言われる。 「また、トラブル。。。」 と思っていると、彼はどこかに電話をする。 そして、「ミス・テラダ、あなたが予約をしたのはもうひとつのほうだよ」と言う。 彼が示す地図を見ると、ランブラまでは4ブロックほど。 時間は夜の8時頃だけれど、クリスマス前なので人通りも多く、にぎわっている。 ということで、小さなキャリーケースをころがして歩き出す。 いつもよりもスーツケースが重いのは、浅倉さんへのサプライズ・クリスマスギフトとして、 週刊誌、雑誌、新書、それにお菓子、佃煮、お茶などが入っていたから。 さらに、極めつけは元アシスタントの実家から送られてきた精米したての新米。 かつて、海外で暮らしていたこともあり、外国にいるとどんなものが食べたくなるかよくわかるので、「美味しい新米、食べてもらわなきゃ!」とばかりに、大事にスーツケースに入れて持参したもの。 それが、4ブロック歩いているうちに重みを増してきた(笑)。 でも、無事にホテルに到着。 新米も抹茶チョコも浅倉さんに喜んでもらえたようで、こちらも無事、目的達成。 次回は米10キロほどかついでいきますから(ウソ)。 至れり尽くせりの5つ星ホテルも大好きですが、 街の中に溶け込んだ、こういう小さなホテルも悪くありません。 旅ごとに、どこに泊まろうか。 そう、考える時はとってもシアワセなひとときなのです。
by naoko_terada
| 2010-01-18 00:38
| ホテル&リゾート
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Comments(4)
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pretty-bacchus at 2010-01-18 04:21
<週刊誌、雑誌、新書、それにお菓子、佃煮、お茶そして、お米>
わかりますわかります、、、、・ 直子さんの優しさに乾杯です!
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naoko_terada at 2010-01-18 13:41
pretty-bacchusサマ
どこで暮らしても、やっぱり日本人ですよね。 あと、活字・日本語に飢える。 わたしが海外生活していたときはインターネットも携帯もありませんでしたから。最後は日本から持参してきたシャンプーの裏の説明書きとかを読んでいました。
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nas-asa at 2010-01-19 17:46
こんにちわ!
おみやげをいただいた浅倉です(照笑) ほんとに、あのときは、 寺田さんがパパノエル(スペイン語のサンタ)にみえましたよ! 新米は、久しく食べてなくて味はもちろん、舌触りがちがうーと感動。まだ、堪能させていただいてます(涙) ちりめんとつくだにも美味しかった。 京都にいつかいったら、ぜったい和久傳にいきたいです。 でも、次回、いらっしゃるときは、そんなお気遣いなく!
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naoko_terada at 2010-01-20 18:40
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
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