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前回のように、ほとんど寝るだけ、 そんな時とは別に。 ゆっくり自分と向き合う時間が欲しいとき。 思いっきり贅沢な空間に身をゆだねてしまいます。 今回はグランド ハイアット 東京へ。 わずか1日だけの極上の逃避行です。 午後3時過ぎ。 チェックインしたのは、本当に贅沢にもグランド エグゼクティブ スイート。 最後の夏の日差しが降り注ぐ室内は、 ホテルの部屋というよりは、レジデンスのよう。 斜光に包まれたベッドルームやリビングエリアは、 神々しいほどの透明感。 部屋に入った瞬間、気持ちの奥がスッとおだやかになるのがわかる。 これこそが、ホテルの非日常。 翌朝、チェックアウトをしていつもの生活に戻るまでの、 幸せな孤独感をかみしめます。 同じハイアット・ブランドですが、 新宿のパーク ハイアットと、ここグランド ハイアットはまったく表情が異なります。 もちろん、箱根とも、京都とも違う。 グランド ハイアットが最もレジデンシャル性が強いように思います。 でも、ディテールから感じるのは、まさしく同じDNA。 つまり、洗練とアーティスティックさ。 どちらもハイアットの美学です。 この日は結局、チェックイン後、一歩も外に出ることなく翌朝まで部屋に。 日が傾き、薄暮の淡い闇からきらめく夜景になるまで。 リビングで心地よい音楽を聴きながら、午睡をむさぼり、 たっぷりのお湯をはったバスタブでくつろぎ、 ルームサービスを頼み、ワインを開けて、ただただ自分を甘やかしてしまう。 ときおりチクリと、 仕事をさぼっていることへの罪悪感が胸を刺しますが、 まあ、たまにはいいでしょう。 明日からがんばるからね、と言い含める。 撮影もインタビューもない、ホテルステイは至福のひととき。 夜が明けないことを願わずにはいられません。
by naoko_terada
| 2009-09-22 01:42
| TOKYO HOTEL
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Comments(6)
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pandemic at 2009-09-23 14:30
羨ましいの一言です。
大隅です。 この度はコメントありがとうございました。 僕自身の密かな野望?夢は、将来ホテル住まいをすることです。 僕自身建築家ですし、現在も自分のデザインしたアパートメントに住んでいますが、最後に行き着くところは「ホテル」です。 自らがデザインしたホテルに住むことが出来ればこの上ない喜びですが、やはり死ぬまで仕事に集中していたいのです。 それをかなえられる空間は「自宅」ではなく「ホテル」だと感じています。 スタッフの方たちとの非日常的な日常。 いつか僕もそんな空間と出会って、身を委ねてみたいと思っています。
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carambola at 2009-09-24 19:08
うわ~い,これはまた素敵な☆
鯔が今いるビジネスホテルとは大違いです(笑) 遠くに行かなくても,いつもと違う場所に身を置くだけで 非日常は味わえますもんね. そういう意味で出張大好きなんですけど(笑) 早めに仕事を切り上げて,お気に入りの【酒ぇ】を抱えて 出来るだけ職場近くで(笑)泊まってみたいなぁ~.
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naoko_terada at 2009-09-25 00:41
大隈サン
ごぶさたしてます。 大隈イズムたっぷりのホテルができましたら、 ぜひ、まっさきに訪問させていただきます。 ホテルにいるときの刹那的な気分が物を書く上での貴重な「何か」を与えてくれるように思っています。 あ、軽井沢はいかがでしょたか?
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naoko_terada at 2009-09-25 00:52
鯔サン
ビジネスホテルはわたしもかなり制覇しています。 地方では何度か間違えてラブホテルチックなところにも一人で泊まってしまったことも。 日本のビジネスホテル、レベル高いですよ。 清潔、安全、便利。 そして安い。 でも仕事じゃなくのんびりがいいです。 今回は本当に久しくないリラックス気分を満喫しました。
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pandemic at 2009-09-25 07:23
おはようございます。
>ホテルにいるときの刹那的な気分が物を書く上での貴重な「何か」を与えてくれるように思っています。 僕はものをつくる、書く、など何かを生み出す人はある意味孤独を愛することが出来る人、もしくは孤独な人なのではないかと感じています。 孤独だからこそ、隣人に優しく出来る。 誰かへの思いを託す小説なり文章なり、そして空間なり。 人は皆、誰かをイメージしてものを作り出していくと信じたい。 そうすれば、誰かを傷つけたり、誰かの健康を害するものなどこの世から無くなるはずです。 >軽井沢 あ〜〜〜〜っ! お話ししたいこといっぱいあります。 最後に・・・ >大隈サン ちなみに大" 隅 "ですん。(苦笑)
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naoko_terada at 2009-09-25 11:23
大”隅”サン
すみません(反省)。。。。 上のコメント。 そうかもしれませんね。 「孤独」は決して嫌いじゃないです。 意味のない会話を誰かとするのなら、ひとりのほうがいい。 でも最近は意味のない会話でも、 自分がそこに意味があることを示唆すれば、 何か生まれていくことがあるとも思っています。 軽井沢。 聞きたいなぁ。
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
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