倖田來未 50thシングル『4 TIMES』全曲解説 |
【倖田來未『4 TIMES』全曲解説】
デビュー11年目を迎える倖田來未の記念すべき50枚目の4曲入りシングル『4 TIMES』がついに発売された。エキサイトミュージックではニュー・アルバム『4 TIMES』のレビューと倖田來未 本人からの動画コメントを掲載中。レビュー内では掲載しきれなかった『4 TIMES』の各曲解説を紹介します。
1.Poppin’ love cocktail feat.TEEDA
2005年にGReeeeNを手がけたJINのプロデュースでメジャーデビューを果たした5人組のミクスチャーロックバンド、BACK-0Nのボーカル&ギターのKENJI03が手がけ、MCのTEEDAがラップで参加したコラボ曲。へヴィネスとポップネスが同居したロックナンバーとなっている。
倖田來未:倖田來未のロックというと「Can We Go Back」や「人魚姫」のようなダークカラーのロックが思い浮かぶと思うんですけど、この曲は、「BACK-ONが歌ってもカッコいい曲を歌いたい」ってお願いして書いていただいて。今までの倖田來未にはなかった、明るくてキャッチーだけど、カッコいいロックナンバーに仕上がったと思います。歌詞は、年下のTEEDAさんと恋に落ちたらどうなるかな?ってことを想像しながら書きました(笑)。騙されてしまいそうだけど、惚れてしまってもいいんだろうか……好きじゃないって突き放しながらも、本当は好き?みたいな(笑)。この曲の中にもちょっとエッチなワードをいくつか入れているんですけど、TEEDAさんと二人でフルCGで撮影したMVが、楽曲に負けないスピード感をもっているので、映像と合わせてぜひ観てほしいなと思いますね!
2.IN THE AIR
学校では教えてくれない愛の温もりや素晴らしさを教えてくれる“愛の伝道師”である倖田の歌声が、たおやかに優しく鳴り響く、ハートウォーミングなミドルナンバー。ハッピーで満ち足りたバイブレーションを感じる歌声を聴いていると、今すぐに、愛する彼氏や彼女、夫や妻が待つホームにすぐに帰りたくなるようなラブソングとなっている。
倖田來未:私、上京してから、好きな人と花火を観に行ったことが一度もないんですね。だから、この曲は勝手に、夏の花火大会の帰りをイメージして書いていて。人ごみのなかで、男の子が女の子の手を握って、ギュッと引っ張る。女の子は引っ込み思案なんだけれども、勇気を出して握り返したことで、二人の恋が始まっていくっていう。ミュージック・ビデオでは、28歳の女性らしく、ゆっくり動くことを意識していて。例えば、ニコっと笑うのではなく、ちょっとはにかんでるくらいの大人の雰囲気を出せたらいいなと思ったんですよね。そこには、辛い時こそ手を取り合って、笑顔でいたいし、いつか結婚した時に、彼が早くお家に帰りたいって思うような家庭を作りたいなっていう想いも込めていますね
3.V.I.P.
「Lollipop」「POP DIVA」の世界観を踏襲した、女性上位のエッジーなHIP HOPナンバー。深夜のクラブのVIPルームで繰り広げられる女の闘いが描かれていて、曲中にはセクシーとしか言いようのない吐息も収録。エレクトロの要素が満載のサウンドの上で、内側から艶やかな感情を噴出させるかのように歌い倒すヴォーカルとダンスはかなり刺激が強い。
倖田來未:男性に媚びない、上から目線の強い女性像を描きたかったんですね。彼のなかでいちばんV.I.P.になった人が恋人になれるっていう歌詞なんですけど、実は男性よりも女性のほうがしたたかなんですよっていうことを歌っていて。そういう意味では、男性はこういう女性に惹かれちゃダメですよ、近付いてたらケガしますよっていう裏テーマでもありますね(笑)。ミュージック・ビデオはセクシーというよりは、ちょっと汚れた、ビッチな女性のイメージ。撮影前にパンプアップして、筋肉の張りをよくして。男勝りで強い女っていう感じで踊ってますね。
4.KO-SO-KO-SO
サスペンスドラマ『ピースボート』の主題歌に起用されたアダルティーなシンセポップ。歌詞、歌声、映像、全ての面において、4曲入りシングルのなかで最も過激な1曲となっている。レコーディングを3度もやり直したほどのこだわりが随所に散りばめられているが、まずは、とにかく、「V.I.P.」と連作になっている映像を観てほしい。地上波オンエアNGという判断も納得の濃厚な絡みが……。
倖田來未:この曲はもう、最初に聴いた時から、エッチな曲にしたいなって思っていたんです。私的には、スキャンダラスなワンナイトラブっていうイメージ。プライベートではそういうことはできないけど、倖田來未にはあってほしいっていう願望も込めて書いてみて。要は、「私が感じるところば教えちゃる(笑)」っていう内容ですね(笑)。ミュージック・ビデオは、生まれた時から女性が女性しか愛せないことに対して、好きだっていう気持ちは隠さなくていいんだよっていうメッセージを込めています。撮影は、相手が女の子だからこそ、私も気持ちが入りやすかったですし、好きな人にしか見せない表情や淫らな姿が綺麗に描けたかなって思ってますね。
その他
◇この夏どう過ごす?
倖田來未:今年の夏はツアーは1回お休みして、a-nationだけになるので、どこかに遊びに行きたいですね。本当は花火大会にも行きたいんですけどね、花火大会はa-nationがある土日が多いので、難しいかも…。なので、ダンサーたちとみんなで海にバーベキューに行きたいですね!
◇男子には倖田來未のライヴDVDをどのように楽しんでほしいですか?
倖田來未:10周年目を迎える前日に行なった東京ドームのライヴでは「Selfish」や「Real Emotion」は昔の振り付けのまま踊ったので、自分的にも新鮮でしたし、改めて、妥協せずに、いい楽曲と出会えて歌ってこれてよかったなって思いました。10周年ということで、昔の曲もたくさん歌ったんですけど、全く古さを感じなかったですし、自分が今までやってきたことは間違いじゃなかったんだなってことも再確認できました。ドームではやりたいことが実現できたライヴでしたし、ドームという場所を生かした迫力ある映像を楽しんでいただけたらと思いますね!
◇最近お買い物したものは?
倖田來未:今回のツアー中で、60公演、会場入りする私服を実は、全部変えてるんです! 60体作らなきゃいけないので、今、すごい買い物をしていて(笑)。スニーカーでカジュアルな日もあれば、ワンピースでドレッシーな日もある。いろんな倖田來未を見てもらえたらなって想いから始めたんですけど、全部プライベートファッションなので、ツアーのメイキングを楽しみにしていてほしいですね!
◇今、プライベートで一番楽しいと思えることは?
倖田來未:ベランダで、お酒をたしなむことですかね。それと部屋には、アルバム『Kingdom』のジャケ写で使ったヒョウ柄のチェアーもあるので、そこに座って、みんなでガールズトークをすることが今の楽しみなんです。家の中が充実してきて、いまや“居酒屋來未”みたいになってます(笑)。
⇒倖田來未 ニュー・アルバム『4 TIMES』インタビューを読む
by music_editor
| 2011-08-25 13:18
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