1
NY観光にオススメ「Citi Bike」は、なぜ普及したのか
こんにちは。MOTTAINAIキャンペーン事務局のIです。
前回に引き続き、NYネタということで、今回はNYで普及している「Citi Bike」について書きたいと思います。
前回のブログ とあるニューヨークの風景

【写真】Citi Bikeのステーション マンハッタンを中心に330箇所存在する
NYには、Citi Bikeという自転車シェアリングプログラムがあります。
2013年5月にNY市の交通局の取り組みとしてサービスを開始し、現在マンハッタン(セントラルパークより南)を中心に、約6,000台の自転車が、330箇所のステーションに配置され、1日3万回以上利用されています。観光客から通勤者まで幅広く利用されています。
Citi Bikeは、税金が一切投入されていないことも特徴です。スポンサーのCiti Bankがネーミングライツと自転車のロゴ・カラー利用権に4,100万ドルを出資しており、運営は、グローバルに自転車シェアリングサービスを行うアルタ・バイシクルシェア社の子会社、NYCバイクシェア社が行っています。
昨年10月に、NY市の交通局は、2017年末までに、エステーション 700 箇所、自転車 12,000 台へ規模を拡充することも発表しています。
このブログでは、Citi Bikeが、どうしてここまで普及しているのか理由をいくつかご紹介します。
理由 その①:どこにでもステーションがある。
これは、実際のCiti BikeのスマホアプリのMapです。水色の○が、自転車を利用することができるステーションを表しています。(ちなみに、アプリの青色の○が1台も自転車が無い状態、赤色が満車のステーションを表しています。)

NYのマンハッタン島は、およそ山手線1周ぐらいの面積なので、山手線の下半分のエリアに300以上のステーションが配置されているということになります。つまり、とても狭いエリアに大量のステーションが存在します。
(感覚的にいうと、100mごとにステーションがあるような感じです。)
このように、Citi Bikeは、NYという大都市の狭いエリアで、いつでもどこでも自転車に乗れる環境を提供しています。
理由 その②:簡単決済&利用回転を速くする仕組み
Citi Bikeの利用方法はいたって簡単。各ステーションにある決済端末でクレジットカード決済をするだけです。料金も24時間利用で9.95ドル、年間パスも95ドルとたいへんお得です。

【写真】実際のCiti Bikeの決済端末
利用画面にしたがって、決済を終えると、以下のように5桁のワンタイムの暗証番号がもらえます。

この暗証番号を、利用する自転車の横にある入力機器に入力すれば、自転車のロックが外れる仕組みです。

また、Citi Bikeは、自転車の利用時間を30分に限定しています。30分以内に、ステーションに自転車を戻さないと、超過料金がクレジットカードにチャージされます。(一旦、ステーションに戻せば、何度でも借りられます。)この仕組みによって、客が乗りっぱなしになることを防ぎ、自転車利用の回転率を上げています。
ちなみに余談ですが、エリアや時間帯によって、ステーションの自転車が不足したり、満車になって駐車できなくなったりします。Citi Bikeは、専用のトラックが一日中、各ステーションの自転車の需給バランスを調整しています。

【写真】Citi Bikeの自転車供給風景
理由 その③:NYの状況にフィット
年間5,000万人の観光客が訪れるNYは、セントラルパークや、タイムズスクエア、グランドゼロ、ウォール街等、自転車で移動するにはちょうどよい距離に観光名所が多く存在します。そして自転車専用道路も多いです。

【写真】NYの自動車専用道路①

【写真】NYの自転車専用道路②(ハドソン川沿い)
こうした、NY特有の環境が、Citi Bikeのようなレンタサイクルの普及を促進していると思われます。
いかがでしたでしょうか?
NY旅行を検討中の方、Citi Bikeをぜひ利用してみてください♪
P.S.
MOTTAINAIキャンペーンのブログなのに、環境面について言及していませんでした笑。
Citi Bikeは、未だ環境負荷について、公表されていませんが、NY市交通局の元政策部長のジョン・オルコット氏は、CO2削減に確実にあるだろうと言っています。
日本でも、東京オリンピックを視野に、昨年第1回目の東京サイクリングサミットが開催されていたりと、徐々に自転車ベースの交通インフラに注目が集まってきています。
MOTTAINAIキャンペーンでも、どのように普及のお手伝いができるか考えていきたいと思います。(アイデア募集です笑)
お堅いブログになってしまったかもしれないので、次回はもう少しフランクなテーマにします汗
前回に引き続き、NYネタということで、今回はNYで普及している「Citi Bike」について書きたいと思います。
前回のブログ とあるニューヨークの風景

【写真】Citi Bikeのステーション マンハッタンを中心に330箇所存在する
NYには、Citi Bikeという自転車シェアリングプログラムがあります。
2013年5月にNY市の交通局の取り組みとしてサービスを開始し、現在マンハッタン(セントラルパークより南)を中心に、約6,000台の自転車が、330箇所のステーションに配置され、1日3万回以上利用されています。観光客から通勤者まで幅広く利用されています。
Citi Bikeは、税金が一切投入されていないことも特徴です。スポンサーのCiti Bankがネーミングライツと自転車のロゴ・カラー利用権に4,100万ドルを出資しており、運営は、グローバルに自転車シェアリングサービスを行うアルタ・バイシクルシェア社の子会社、NYCバイクシェア社が行っています。
昨年10月に、NY市の交通局は、2017年末までに、エステーション 700 箇所、自転車 12,000 台へ規模を拡充することも発表しています。
このブログでは、Citi Bikeが、どうしてここまで普及しているのか理由をいくつかご紹介します。
理由 その①:どこにでもステーションがある。
これは、実際のCiti BikeのスマホアプリのMapです。水色の○が、自転車を利用することができるステーションを表しています。(ちなみに、アプリの青色の○が1台も自転車が無い状態、赤色が満車のステーションを表しています。)

NYのマンハッタン島は、およそ山手線1周ぐらいの面積なので、山手線の下半分のエリアに300以上のステーションが配置されているということになります。つまり、とても狭いエリアに大量のステーションが存在します。
(感覚的にいうと、100mごとにステーションがあるような感じです。)
このように、Citi Bikeは、NYという大都市の狭いエリアで、いつでもどこでも自転車に乗れる環境を提供しています。
理由 その②:簡単決済&利用回転を速くする仕組み
Citi Bikeの利用方法はいたって簡単。各ステーションにある決済端末でクレジットカード決済をするだけです。料金も24時間利用で9.95ドル、年間パスも95ドルとたいへんお得です。

【写真】実際のCiti Bikeの決済端末
利用画面にしたがって、決済を終えると、以下のように5桁のワンタイムの暗証番号がもらえます。

この暗証番号を、利用する自転車の横にある入力機器に入力すれば、自転車のロックが外れる仕組みです。

また、Citi Bikeは、自転車の利用時間を30分に限定しています。30分以内に、ステーションに自転車を戻さないと、超過料金がクレジットカードにチャージされます。(一旦、ステーションに戻せば、何度でも借りられます。)この仕組みによって、客が乗りっぱなしになることを防ぎ、自転車利用の回転率を上げています。
ちなみに余談ですが、エリアや時間帯によって、ステーションの自転車が不足したり、満車になって駐車できなくなったりします。Citi Bikeは、専用のトラックが一日中、各ステーションの自転車の需給バランスを調整しています。

【写真】Citi Bikeの自転車供給風景
理由 その③:NYの状況にフィット
年間5,000万人の観光客が訪れるNYは、セントラルパークや、タイムズスクエア、グランドゼロ、ウォール街等、自転車で移動するにはちょうどよい距離に観光名所が多く存在します。そして自転車専用道路も多いです。

【写真】NYの自動車専用道路①

【写真】NYの自転車専用道路②(ハドソン川沿い)
こうした、NY特有の環境が、Citi Bikeのようなレンタサイクルの普及を促進していると思われます。
いかがでしたでしょうか?
NY旅行を検討中の方、Citi Bikeをぜひ利用してみてください♪
P.S.
MOTTAINAIキャンペーンのブログなのに、環境面について言及していませんでした笑。
Citi Bikeは、未だ環境負荷について、公表されていませんが、NY市交通局の元政策部長のジョン・オルコット氏は、CO2削減に確実にあるだろうと言っています。
日本でも、東京オリンピックを視野に、昨年第1回目の東京サイクリングサミットが開催されていたりと、徐々に自転車ベースの交通インフラに注目が集まってきています。
MOTTAINAIキャンペーンでも、どのように普及のお手伝いができるか考えていきたいと思います。(アイデア募集です笑)
お堅いブログになってしまったかもしれないので、次回はもう少しフランクなテーマにします汗
▲
by mottainai-team
| 2015-02-26 10:15
| MOTTAINAI Lab スタッフpr
|
Comments(0)
|
“オヤカタ“体験談
こんにちは!MOTTAINAIスタッフのTです。
皆さん、最近話題になっている“オヤカタ”をご存知ですか?
新年会で久しぶりに会った同級生から「そろそろオヤカタする歳になったなぁ」と言われました。「親方?何のこと??」と聞いたところ、そっちのオヤカタではなく、“親の家を片付ける“ことが注目されているのだそうです。
略して“親(オ)・家(ヤ)・片(カタ)”。
親が老いたり、または亡くなったりする現実のなかで誰もが直面する問題と言えます。
日本人の平均寿命は女性が86.6才で世界一位、男性が80.2才で世界四位(2013年調べ)であり、男女合わせると日本は世界一の長寿国と言われています。一方で、 2000年頃から発表されている日本人の“健康寿命(介護等で自立した生活が出来なくなる迄の年齢)”は、女性が73.6才、男性が70.4才だそうです(2010年調べ)。平均寿命と健康寿命には10才程度の差があります。
出来れば親が元気なうちに”親家片(オヤカタ) “を済ませて快適な日常を過ごしてほしい、また改めて親子関係を見つめなおす機会になればと、”親家片“に取り組む人が増えているのだそうです。
「年末の大掃除は毎年やっているはずだけど、 自分は“親家片”を出来ているかな?」とふと思いたち、実家に立ち寄ってみました。
あまり開ける事が無い棚を見てみると、整理はされているものの同じ文房具が大量にあるのを発見。親世代は「MOTTAINAIからとっておく」と言うけれど、使い切れないことこそがMOTTAINAI!ので、家族で分けて持ち帰りました。


どこに片付けたかを忘れてしまい、ついつい新しい物を買ってしまった爪切り。なんと50年前の物まで引き出しの奥に隠れていました。片付けようとすると、「全部使っている」と一旦は反対されましたが、引き出しで眠っていた爪切りなので、使っていない事を改めて認識してもらいました。
年老いていくと管理できる物の量も若いころとは変わってきます。単に捨てるのでは無く、使いやすいものは?どこにあったら探しやすい?など、どんな小さなものでも話し合い妥協点をみつけていきます。こういう相談も“親家片”の大切なプロセスの様です。
“断捨離”では、要・不要の基準は自分が決めますから楽です。しかし“親家片”は、親子で話し合いの上、納得しながら物の場所や適正量を考えていくことに難しさがあるのではないでしょうか。

物を多く持つことが豊かさの象徴だった時代があります。使う、使わないではなく“持つ”ことに意味がある世代。コレクションとして「もったいなくて使えない」と棚に飾ったままの食器が大量にありました。
話し合いで、「使うのがもったいない」ではなく、「使わないとMOTTAINAI」となりました。好きな食器を使って毎日気分よく過ごさないとMOTTAINAIよ、と繰り返しながら第一回親家片を終了しました。

「人生65年時代」から「人生90年時代」へ突入しつつある日本にとって、 超高齢化社会に対する課題が山積していると言われています。
家族に老化に伴う変化がやってきた時、惑わず対応できるように、また残された親の時間を楽に、そして楽しく過ごしてもらう為にも“親家片”は早めに済ませておいた方がいいなと感じた一日でした。
皆さんの“オヤカタ”体験、教えて下さい!
皆さん、最近話題になっている“オヤカタ”をご存知ですか?
新年会で久しぶりに会った同級生から「そろそろオヤカタする歳になったなぁ」と言われました。「親方?何のこと??」と聞いたところ、そっちのオヤカタではなく、“親の家を片付ける“ことが注目されているのだそうです。
略して“親(オ)・家(ヤ)・片(カタ)”。
親が老いたり、または亡くなったりする現実のなかで誰もが直面する問題と言えます。
日本人の平均寿命は女性が86.6才で世界一位、男性が80.2才で世界四位(2013年調べ)であり、男女合わせると日本は世界一の長寿国と言われています。一方で、 2000年頃から発表されている日本人の“健康寿命(介護等で自立した生活が出来なくなる迄の年齢)”は、女性が73.6才、男性が70.4才だそうです(2010年調べ)。平均寿命と健康寿命には10才程度の差があります。
出来れば親が元気なうちに”親家片(オヤカタ) “を済ませて快適な日常を過ごしてほしい、また改めて親子関係を見つめなおす機会になればと、”親家片“に取り組む人が増えているのだそうです。
「年末の大掃除は毎年やっているはずだけど、 自分は“親家片”を出来ているかな?」とふと思いたち、実家に立ち寄ってみました。
あまり開ける事が無い棚を見てみると、整理はされているものの同じ文房具が大量にあるのを発見。親世代は「MOTTAINAIからとっておく」と言うけれど、使い切れないことこそがMOTTAINAI!ので、家族で分けて持ち帰りました。


どこに片付けたかを忘れてしまい、ついつい新しい物を買ってしまった爪切り。なんと50年前の物まで引き出しの奥に隠れていました。片付けようとすると、「全部使っている」と一旦は反対されましたが、引き出しで眠っていた爪切りなので、使っていない事を改めて認識してもらいました。
年老いていくと管理できる物の量も若いころとは変わってきます。単に捨てるのでは無く、使いやすいものは?どこにあったら探しやすい?など、どんな小さなものでも話し合い妥協点をみつけていきます。こういう相談も“親家片”の大切なプロセスの様です。
“断捨離”では、要・不要の基準は自分が決めますから楽です。しかし“親家片”は、親子で話し合いの上、納得しながら物の場所や適正量を考えていくことに難しさがあるのではないでしょうか。

物を多く持つことが豊かさの象徴だった時代があります。使う、使わないではなく“持つ”ことに意味がある世代。コレクションとして「もったいなくて使えない」と棚に飾ったままの食器が大量にありました。
話し合いで、「使うのがもったいない」ではなく、「使わないとMOTTAINAI」となりました。好きな食器を使って毎日気分よく過ごさないとMOTTAINAIよ、と繰り返しながら第一回親家片を終了しました。

「人生65年時代」から「人生90年時代」へ突入しつつある日本にとって、 超高齢化社会に対する課題が山積していると言われています。
家族に老化に伴う変化がやってきた時、惑わず対応できるように、また残された親の時間を楽に、そして楽しく過ごしてもらう為にも“親家片”は早めに済ませておいた方がいいなと感じた一日でした。
皆さんの“オヤカタ”体験、教えて下さい!
▲
by mottainai-team
| 2015-02-17 10:27
| MOTTAINAI Lab スタッフpr
|
Comments(0)
|
物の始まりを知る
こんにちは、MOTTAINAI キャンペーン事務局の安保です。
先日、MOTTAINAIでキッチンマットなどを展開いただいている、オカ㈱の和歌山本社にお邪魔してきました。大阪から特急くろしおに乗って、1時間ちょっとの「海南」という駅が最寄り駅です。
オカさんの「MOTTAINAIリーフキッチンマット」は、ペットボトルから再生されたポリエステルを使用していますが、先端技術によりその風合いは“ふかふか”の肌触りです。

他にも、製造工程で出た“余り糸”などを活用したMOTTAINAI商品を展開いただいています。地球にやさしい商品たちですね。
このオカさんの主力商品は、「乾度良好」ブランドのバスマットです。すぐ乾くので濡れた感じが無く、お洗濯もラクラク。その使い勝手の良さは、一度使ったらやめられないと、スタッフも愛用中。

このバスマットがすぐ乾く理由は、使用されている「糸」にあり、繊維の1本1本に無数の細かな穴を設けていて、この穴が濡れた足元の水分を素早く吸い取るのだそうです。
「乾度良好」についてはこちらをご覧ください
さて、そのオカさんの本社にお邪魔した際に、近くにあるサンプル工場を見学させていただきました。バスマットを作る過程は想像したことが無かったのですが、工場に入るとまず目に飛び込んできたのは、沢山のミシンと糸!

ミシンの針1本に対して、2本の糸が入っています。

これでバスマットのサンプルを縫っていきます。手動で自在に動かして(しかも早い!)色々な柄を表現できるそうなのですが、驚いたのはこのミシン、縫いながらループになる先端部分をカットしているのです。

縫い上がりの毛先はこんな感じに。

先端をカットしないミシンもあって、そちらの縫い上がりはこんな感じにループのままです。

企画された商品によって、様々なミシン、様々な糸が使い分けられています。サンプル工場で試作することで、色の具合を見たり、柄の出方を見たり、効率の良い生産方法を製造工場に伝えることが出来るそうです。
またこのサンプル工場には、大型の縫製機械もありました。とにかく縫う部分が大きくて、糸が絡まったりしたら大変そう。担当者の方が細かい部分もチェックしながら丁寧に作業を進めていました。


糸はこちら。すごい量で、ちょっとどこに居るのか分からない近未来の様な世界観でした。
ひと巻きの糸が無くなったらどうなるの?と心配になりましたが、ちゃんと次の糸に繋げていけるとのことで安心。余った糸はMOTTAINAIの商品になるかも?

この機械で作られたものがこちら。当たり前ですが同じ柄で縫われたものがどんどん出てきます。ここから製品になるために、協力工場で縫製されるそうです。


今回サンプル工場を見学させていただいて、当たり前の様に手にしている日常品には、企画から製造まで、多くの方が携わっていること、またその製造に関しては、メーカーさんの努力が詰まっていることを改めて知りました。
MOTTAINAIのコンセプトである環境の3R+Rの最後の“R”はRespect(尊敬の念)。
この様に物の始まりを知ることはRespectになり、そして物を大切に使うことに繋がるのだと感じています。
オカ株式会社のHPはコチラ
先日、MOTTAINAIでキッチンマットなどを展開いただいている、オカ㈱の和歌山本社にお邪魔してきました。大阪から特急くろしおに乗って、1時間ちょっとの「海南」という駅が最寄り駅です。
オカさんの「MOTTAINAIリーフキッチンマット」は、ペットボトルから再生されたポリエステルを使用していますが、先端技術によりその風合いは“ふかふか”の肌触りです。

他にも、製造工程で出た“余り糸”などを活用したMOTTAINAI商品を展開いただいています。地球にやさしい商品たちですね。
このオカさんの主力商品は、「乾度良好」ブランドのバスマットです。すぐ乾くので濡れた感じが無く、お洗濯もラクラク。その使い勝手の良さは、一度使ったらやめられないと、スタッフも愛用中。

このバスマットがすぐ乾く理由は、使用されている「糸」にあり、繊維の1本1本に無数の細かな穴を設けていて、この穴が濡れた足元の水分を素早く吸い取るのだそうです。
「乾度良好」についてはこちらをご覧ください
さて、そのオカさんの本社にお邪魔した際に、近くにあるサンプル工場を見学させていただきました。バスマットを作る過程は想像したことが無かったのですが、工場に入るとまず目に飛び込んできたのは、沢山のミシンと糸!

ミシンの針1本に対して、2本の糸が入っています。

これでバスマットのサンプルを縫っていきます。手動で自在に動かして(しかも早い!)色々な柄を表現できるそうなのですが、驚いたのはこのミシン、縫いながらループになる先端部分をカットしているのです。

縫い上がりの毛先はこんな感じに。

先端をカットしないミシンもあって、そちらの縫い上がりはこんな感じにループのままです。

企画された商品によって、様々なミシン、様々な糸が使い分けられています。サンプル工場で試作することで、色の具合を見たり、柄の出方を見たり、効率の良い生産方法を製造工場に伝えることが出来るそうです。
またこのサンプル工場には、大型の縫製機械もありました。とにかく縫う部分が大きくて、糸が絡まったりしたら大変そう。担当者の方が細かい部分もチェックしながら丁寧に作業を進めていました。


糸はこちら。すごい量で、ちょっとどこに居るのか分からない近未来の様な世界観でした。
ひと巻きの糸が無くなったらどうなるの?と心配になりましたが、ちゃんと次の糸に繋げていけるとのことで安心。余った糸はMOTTAINAIの商品になるかも?

この機械で作られたものがこちら。当たり前ですが同じ柄で縫われたものがどんどん出てきます。ここから製品になるために、協力工場で縫製されるそうです。


今回サンプル工場を見学させていただいて、当たり前の様に手にしている日常品には、企画から製造まで、多くの方が携わっていること、またその製造に関しては、メーカーさんの努力が詰まっていることを改めて知りました。
MOTTAINAIのコンセプトである環境の3R+Rの最後の“R”はRespect(尊敬の念)。
この様に物の始まりを知ることはRespectになり、そして物を大切に使うことに繋がるのだと感じています。
オカ株式会社のHPはコチラ
▲
by mottainai-team
| 2015-02-13 10:46
| MOTTAINAI Lab スタッフpr
|
Comments(0)
|
「ブラインド・サッカーを見る、やってみる」
キャンペーン事務局の山口です。
先月のある日曜日、新宿の大久保公園で開かれたブラインドサッカー・全盲クラスの試合を見てきました。

全盲クラスはアイマスクを付けて行い、パラリンピックの種目にもなっています。
フィールドプレーヤー4人はアイマスクを着用しますが、キーパーは目が見える人が務めます。ボールの中には鈴が入っており、選手は「シャカシャカ」と鳴る鈴の音でボールの位置を把握します。ゴール裏には、コーラーと呼ばれるガイド役がいて、ゴールの位置や体の向きをアドバイスしてくれます。

(世界選手権から)
危険を防ぐため、守備側は「ボイ!(スペイン語で“行く”の意味)」いう声を出して、ボールを持っている選手に自分の位置を知らせます。声を出さないで、ボールを奪いに行くと、ファウルになります。
ブラインドサッカーを見たのは今回が2回目。昨年の11月、ブラジルなど12カ国が参加して国立代々木競技場フットサルコートで開かれた世界選手権を見たのが最初でした。

驚いたのは、そのスピードと激しいぶつかり合いです。サイドラインにはフェンスがあるのですが、「ドスンドスン」という鈍い音がこだまします。「ぶつかり合うといっても、見えないからぶつかってしまうのではなく、相手に触れることによって、相手の位置や体格、体の向きまで確認している」(日本ブラインドサッカー協会のチラシから)のだそうです。
視覚に恵まれなくても、聴覚や触覚を研ぎ澄まし、身体のバランス感覚を高めているのでしょう。危険な転倒シーンはめったにありません。
何よりも躍動感あふれるドリブルからは、彼らが心の底からサッカーができることを喜んでいる様子が伝わってきます。

試合に入るとスタッフが、腰をかがめながら「プレー中はお静かに」のプラカードをかかげて観客席を回ります。音が頼りですから、当然ですね。その代わりナイスシュートや選手交代の際には、暖かい拍手が送られます。

会場では、障害がある方への介助ボランティアスタッフも活躍します。目が見えるキーパーやコーラーの存在もあり、ブラインドサッカーが障害のあるなし、国籍も関係なく一緒に楽しむダイバーシティ(多様性)と共生社会を象徴するスポーツだな、と感じました。
大久保公園で見た関東リーグのエキシビション試合では、男性に混じって目の見える女性も出場していました。その場にいたスタッフに話しをうかがうと、「関東リーグクラスになると、全盲の選手だけでは、チームの人数が足りないこともあり、このようなケースもある」とのこと。逆にアイマスクを付けて、全盲の選手の気持ちになってプレーするのもいい体験かもしれませんね。
もっとも、「言うは易く行うは難し」。会場では体験会も開かれ、かくいう私もアイマスクを付けてボールに触れてみたのですが、ドリブルもままならなず、四苦八苦。ボールがどこにあるのか、相手と衝突しないか、不安で情けない気分になりました。
そして選手たちを見ながら、感じたことがもう一つあります。便利な機器に囲まれて生きている中で十分に生かされていないかもしれない能力、聴覚・触覚…。もしあるならばそれを生かさないのは「MOTTAINAI」。そんな思いが湧いてきました。
先月のある日曜日、新宿の大久保公園で開かれたブラインドサッカー・全盲クラスの試合を見てきました。

全盲クラスはアイマスクを付けて行い、パラリンピックの種目にもなっています。
フィールドプレーヤー4人はアイマスクを着用しますが、キーパーは目が見える人が務めます。ボールの中には鈴が入っており、選手は「シャカシャカ」と鳴る鈴の音でボールの位置を把握します。ゴール裏には、コーラーと呼ばれるガイド役がいて、ゴールの位置や体の向きをアドバイスしてくれます。

(世界選手権から)
危険を防ぐため、守備側は「ボイ!(スペイン語で“行く”の意味)」いう声を出して、ボールを持っている選手に自分の位置を知らせます。声を出さないで、ボールを奪いに行くと、ファウルになります。
ブラインドサッカーを見たのは今回が2回目。昨年の11月、ブラジルなど12カ国が参加して国立代々木競技場フットサルコートで開かれた世界選手権を見たのが最初でした。

驚いたのは、そのスピードと激しいぶつかり合いです。サイドラインにはフェンスがあるのですが、「ドスンドスン」という鈍い音がこだまします。「ぶつかり合うといっても、見えないからぶつかってしまうのではなく、相手に触れることによって、相手の位置や体格、体の向きまで確認している」(日本ブラインドサッカー協会のチラシから)のだそうです。
視覚に恵まれなくても、聴覚や触覚を研ぎ澄まし、身体のバランス感覚を高めているのでしょう。危険な転倒シーンはめったにありません。
何よりも躍動感あふれるドリブルからは、彼らが心の底からサッカーができることを喜んでいる様子が伝わってきます。

試合に入るとスタッフが、腰をかがめながら「プレー中はお静かに」のプラカードをかかげて観客席を回ります。音が頼りですから、当然ですね。その代わりナイスシュートや選手交代の際には、暖かい拍手が送られます。

会場では、障害がある方への介助ボランティアスタッフも活躍します。目が見えるキーパーやコーラーの存在もあり、ブラインドサッカーが障害のあるなし、国籍も関係なく一緒に楽しむダイバーシティ(多様性)と共生社会を象徴するスポーツだな、と感じました。
大久保公園で見た関東リーグのエキシビション試合では、男性に混じって目の見える女性も出場していました。その場にいたスタッフに話しをうかがうと、「関東リーグクラスになると、全盲の選手だけでは、チームの人数が足りないこともあり、このようなケースもある」とのこと。逆にアイマスクを付けて、全盲の選手の気持ちになってプレーするのもいい体験かもしれませんね。
もっとも、「言うは易く行うは難し」。会場では体験会も開かれ、かくいう私もアイマスクを付けてボールに触れてみたのですが、ドリブルもままならなず、四苦八苦。ボールがどこにあるのか、相手と衝突しないか、不安で情けない気分になりました。
そして選手たちを見ながら、感じたことがもう一つあります。便利な機器に囲まれて生きている中で十分に生かされていないかもしれない能力、聴覚・触覚…。もしあるならばそれを生かさないのは「MOTTAINAI」。そんな思いが湧いてきました。
▲
by mottainai-team
| 2015-02-02 15:56
| MOTTAINAI Lab スタッフpr
|
Comments(0)
|
1