読み終わったマンガをリサイクル、それって本当に環境にいいの?

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Q 読み終わった週刊誌や週刊マンガ
毎週、毎週発行される週刊誌。読み終わったあと、取っておくわけにも行かず、モッタイナイと思いつつ、捨ててしまうことが多いです。何かよい活用方法はないでしょうか?(なつみさん)
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まずは皆さんのご意見を。

YES 88.2% NO 11.8%

マンガ雑誌なんかは分厚いものも多いので、特にモッタイナイ!と感じてしまいますよね。

私の大学時代の友人は、毎週買っているジャンプを部屋に敷き詰めて上に布団を敷いてベッドにしていましたが、あまり寝心地はよさそうではありませんでした(笑)。アメリカには電話帳で家を建ててしまった人なんていうのも!マンガ雑誌でも家が建つかもしれませんね。

そんな極端なものではありませんが、皆さんの意見の中にも、「かごを編む」(さこさん)や「油を吸わせて捨てる」(はぴさん)というようなそのままリユースするというものがあり、これはこれでいいと思うのですが、毎週でる分をカバーできるほどは処理できませんよね。

全体的な意見では、モッタイナイけど、資源回収や資源ごみの日に出せばいいというものが多かったです。確かに、そう思いますが、古紙のリサイクルというのは本当に有効な手段なのでしょうか?「リサイクルするのに石油がいっぱい必要だったりするんじゃないの?」なんてことを思ったことはありませんか?

そこで、ちょっと詳しく古紙のリサイクルについて解説してみましょう。

まず、昔からちり紙交換というシステムがあったように、古紙というのは回収してリサイクルにまわせば利益が出るくらい優秀な素材です。紙は木材を繊維化したものから作られ、紙になってもその繊維は残っているので、一度使っても溶かしてその繊維を取り出せばまた簡単に紙にできるというわけです。

具体的には、回収された紙から大きなごみを取り除き、それを溶かし、そこでさらに小さなごみを取り除き、薬品でインクを取り除いて再生パルプにします。そこから先は木材でできたパルプから紙を作るのと同じです。

ただ、木材からパルプを作る際には「黒液」という廃液が出るのですが、現在はこれを燃料として紙の製造工程に利用する技術が発達しているということなので、木材を原料とするよりも再生紙のほうが化石燃料を多く使う可能性があります。
さらには、再生紙に「白さ」を求めると、インクを取り除くための薬品が多く必要になり、その処理のために環境負荷が大きくなります。

そのようなことを考えると、古紙のリサイクルというのは木材の使用量を減らすのには役に立つけれど、化石燃料や環境負荷全体を考えると万能とはいえないということになります。

つまり、使ったものをリサイクルにまわすことは有効だけれど、そもそもの使用量を減らす努力も必要だということなのです。

いただいたご意見の中にもそんな事情を鑑みてか、「読まなければいい」というものもありました。
そう…ですね…読まなければいいんです。でも読みたいんです。読みたいのに読まないというのはストレスがたまってしまいます。モッタイナイ!みたいな日常的な運動というのは何よりもストレスをためないことが大事。だからやっぱり我慢して読まないというのはちょっと…

そんなときに思うのはこれが電子書籍だったらいいのに…ということ、Kindleなどの電子ブックリーダーが普及しているアメリカでは、雑誌類はもはや紙よりも電子書籍の売上のほうが多いものあるとか。毎週発売される雑誌は定期的に電子ブックリーダーにダウンロードできれば買う手間も省けるし、持ち運ばなくてもいいし、紙資源の節約にもなるし、いいですよね。

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電子書籍になるとまた電力のためのエネルギーが…なんていう別の問題も発生してくるわけですが、物流コストなどが削減されることを考えると、紙で流通するよりも環境負荷は小さくなるはずです。もちろん「紙で読みたい」という人も多いと思いますが、紙じゃなくてもいいやと思っている人の選択肢を増やすという意味でも、日本でも電子書籍がもう少し普及してくれればいいなぁと思います。

日本では著作権の問題だとか、いろいろと障壁があってなかなか電子書籍は普及しませんが、森林資源の保護という観点だけから問題を見た場合には、電子書籍はひとつの大きな解法になると思います。モッタイナイ!と思ったらちょっと電子書籍についても考えてみませんか?利用したいと思う人が増えれば、きっと出版社も対応するはずですから。


MOTTAINAIからはじめること
→ 本当にこれってもったいなくないの?という疑問を調べてみる。
→ 紙から電子書籍への移行を考えてみる

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   by mottainai-team | 2010-12-21 18:48 | コレってMOTTAINAI? | Comments(0)   

【JEN通信】2010年活動報告~アフガニスタン~

MOTTAINAIフリーマーケットの回収ステーションへ、古本やDVDを持ってきてくださったみなさま、いつもあたたかいご支援ありがとうございます。
国際協力NGO、JEN東京本部でアフガニスタンの活動を担当している成田俊介です。

JENでは、回収ステーションで集まった古本などの買い取り額をアフガニスタンの子どもたちへの教育支援(スクールサポートプログラム)に役立てています。今回は2010年の最後のご報告なので、アフガニスタンで今年行った教育支援をふりかえってみたいと思います。

「安心、きれいな水を学校に届ける」
2010年の活動の中心は、主に、学校の水衛生環境を改善するプロジェクトでした。
JENの活動地域は、首都カブールから北へ60kmほど離れたパルワン県というところです。2001年から活動を行っていますが、今年は、パルワン県の中心都市、チャリカ市の学校のなかでも、最もニーズの大きい7校を選びました。衛生環境の改善プロジェクトでは、井戸を掘り、貯水タンクを設置することで、きれいな水を学校で利用できるようにしました。トイレなど衛生施設の設置と、学校の先生と生徒に衛生教育を行うことで、子どもたちの衛生習慣の向上を支援しました。学校の先生と子どもたちが衛生知識を習慣にすると、親や親せき、友人などにも「衛生の大切さ」のウワサが広がるのです!

水の確保からスタートした学校では、思いがけない試練も乗り越えました。なかなか水源に到達せず、400メートル近い深井戸を掘ることになったのです。事前の調査で、井戸を掘る場所を選定するのですが、それでも、実際は掘ってみないとわからないのです。ここでも、皆さまのご寄付が役立ちました。

もともと、チャリカ市内は、地表から60m程度の浅井戸では水が出ないことがよくありました。なので、井戸を掘ることをあきらめ、運河の水を使用している学校が多数ありました。運河には、生活排水も流れ込みます。そのため、この水を飲み下痢にかかる子どもがたくさんいます。

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運河の様子です。

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この水を飲み水などに使っています

パルワンは、ヒマラヤ山脈につながるヒンズークーシ山脈のふもとなので、冬には雪が降り積もり工事はストップします。井戸堀りの工事も雪がとけた春から始めました。JENで働くアフガニスタン人スタッフのマネージャーやエンジニアは、建設会社の人たちと日々調整をしながら、工事を進めていきます。

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学校の敷地内に井戸を掘っている様子。

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こんな大きな穴を掘ります。

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こちらはトイレを建設している様子です

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トイレがだんだん形になってきました。

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ついに井戸が完成しました!子どもたちがポンプから水を汲んでいます。

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貯水タンクの蛇口をひねる子どもたち。トイレの後にちゃんと手を洗えます。

治安が不安定なため、現地のスタッフの安全には、細心の注意を払います。移動中の事故なども、ないとはいえないからです。春に始めた工事では、毎日事務所と学校を往復しました。現地のスタッフの長年の経験とがんばりのお陰で、冬が始まる前に無事に井戸、貯水タンク、トイレの設置を終えることができました。


「子どもたちに衛生的な習慣を伝える」
学校の衛生環境を改善するために、学校の中にトイレを設置したり、貯水タンクを設置して手洗いができるようにすることは大切です。JENの活動は、これだけでは終わりません。学校の衛生環境をより良いものにするには、子どもたちが衛生知識を身につけ、それを習慣として実践できるようになることが大切です。

そこで、修復を行った7校で、衛生教育を行いました。
冬休みの間に衛生教育の専門家による3日間の研修を受けた先生たちは、春の新学期から子どもたちに衛生教育を行いました。

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ORS(下痢で脱水症状にならないように飲む、塩と砂糖を溶かした水溶液)の作り方を説明する様子。

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熱心に学ぶ女性の先生たち。

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衛生教育の内容を実践しながら学べるように、衛生用品セットを配りました。

この衛生教育は4月から11月まで、8カ月をかけて行いました。 6月には4週間の手洗い週間、7月には2週間の爪切り週間がありました。毎月末には学校の先生や地元の代表者とJENのスタッフが各学校を訪問し、衛生教育プログラムがうまくいっているかを確認します。まず、研修を受けた先生が習った知識を再度説明し、次に子どもたちが前に出て手洗いをして見せます。石鹸を使って指の間や爪の先までしっかりと洗います。4週間の手洗い週間を経て、みな手洗いがとても上手になりました。

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手を洗ったあとは、きれいなタオルで手をふきます。 


 一方、爪を切るのは、小さな子どもにはなかなか大変なようです。爪切りの使い方がなかなか上達しません。まずは、年長の子が年少の子の爪を切ってあげます。 そして、JENのスタッフが再度持ち方を手ほどきします。最後には年少の子も、とうとう一人で自分の爪を切れるようになりました!

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この子はまだ爪切りの使い方がよくわからないみたいです。

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先生と上級生が、爪切りの使い方を説明してあげます。


「より多くのアフガニスタンの子どもたちに支援を届けるために」

今年は7校が対象でしたが、2011年は活動を拡大し、パルワン県の別の地区の学校へも支援を届けていきます。14校での水衛生施設の改善と、42校での衛生教育です。

衛生環境の改善だけでなく、極寒の冬のテントの中や夏の炎天下の屋外で勉強をしなくてすむように教室の増築をするなど、学校の環境全体の整備・改善にさらに力を入れていきます。目下、活動スタートに向けて、スタッフを増員し、パワーアップしています。(こうして、雇用も創出しているのです)

たとえ時間と手間がかかったとしても、JENは人々の自立のための支援を続けます。復興の主役は、アフガニスタンの人々です。

そして、より多くの子どもたちに日本の皆さんのお気持ちを届けてゆきます。MOTTAINAIフリマの回収ステーションへ、是非、本やCD、DVDを持ってきてください!お待ちしています!

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JENのアフガニスタンでの活動概要
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☆わたしでも、JENの活動に参加できますか・・?
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☆ハイチ地震から1年、JENは、ハイチの人々を支援しています。
http://www.jen-npo.org/active/haiti.html

1月11日は、ハイチ報告会を開催します。会場は、JICA地球ひろばです。
くわしくは、こちら


JENでは ハイチ地震の緊急支援募金を受け付けています。
より迅速な支援を届けるために、皆さまのご支援が必要です。
ご協力よろしくお願いいたします。
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MOTTAINAIフリーマーケットで本や、DVD等を寄付する?
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   by mottainai-team | 2010-12-15 14:42 | JENの現地レポート | Comments(0)   

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「MOTTAINAI」はさまざまな活動を通してマータイさんの植林活動「グリーンベルト運動」を支援しています。

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