【JEN通信】パキスタンの大洪水

MOTTAINAIフリーマーケットの回収ステーションへ、古本やDVDを持ってきてくださったみなさま、いつもあたたかいご支援ありがとうございます。国際協力NGO、JEN東京本部でパキスタンのプロジェクトを担当している鎌田信也です。


JEN では、回収ステーションで集まった古本などの買い取り額をアフガニスタン、イラクそしてスーダンの子どもたちへの教育支援(スクールサポートプログラム)に役立てています。


東北で大震災が発生して、まだ数日しかたっていません。今回は、昨年秋にパキスタンで発生した大洪水への緊急支援について、JENがどんな活動を現地で行っているかをご紹介します。


2010年7月25日から8月2日のあいだに降り続いた雨により、パキスタンで大洪水が発生しました。この洪水は過去80年間でもっとも大きいものと言われています。どのくらい大きいかというと、北海道2個分の面積が水にのみこまれたことをご想像してください。


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大洪水により被害をうけた村のようす。(コハート県)


日本の東北でおきた大地震による津波のとても悲しいニュースの映像をご覧になっていると思います。パキスタンでも同じく、村中の建物がすべてがれきになってしまったのです。多くの人たちがかけがえのない家族や友人、家だけではなく、収入を得るための手段もなくしてしまいました。


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大洪水のつめあとです。洪水は屋根の高さまでのぼりました。(コハート県)

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家がくずれてしまい、そのがれきが道をふさいでいます。(コハート県)


洪水が発生したすぐあとの8月11日に、JENの国際スタッフ1名が東京からパキスタンに出動しました。被災地域は治安の問題があるため、外国人が立ち入ることが非常に危険です。ですが、現地のスタッフは、2005年のパキスタン大地震以来、数々の緊急支援を行っていますので、今回の洪水支援でも、現地のスタッフがチームを編成し、すぐに現地入りしました。足で歩いて被災者と話し、行政機関や支援関係者と打ち合わせを重ねました。その結果、もっとも被害が大きかった地域は、パキスタンの北西に位置するハイバル・パフトゥンハー州コハート県とチャルサダ県であることがわかり、被害をうけた人たちの支援をすることを決めました。


「今すぐに必要な、住む場所と生活用品」をサポート
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家族みんながこのテントの中で、くらすことができます。

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テントの中。カーペットやベッドも提供しました。


JENは、まずはじめに、一時的に避難ができるテントと生活用品を、コハート県の600の家族に提供しました。生活用品は、衛生用品やキッチンセット、マット、ガスボンベなどを提供しました。いずれも、生活する上でかかせないものです。


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衛生用品です。歯ブラシや石けん、トイレットペーパー、つめきりなどが含まれています。

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キッチンセットです。お皿やコップ、なべやフォークなどです。

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家族のためにあたたかい飲み物をつくっています。


「自分の家に戻りたい。元の生活を取り戻したい」という気持ちが、被災後落ち着きを取り戻すや、次第に村の人たちにめばえはじめました。そこで、洪水の被害の状況が落ち着くまで、一時的にテントに避難をして、ようやく安全が確認されはじめた1ヶ月後の9月半ばには、新しい支援をはじめました。それは、冬の寒さが訪れる12月までに、元もと住んでいた家に戻れるようにあとおしをするサポートをしました。


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住居の資材となるトタン板と竹をトラックから積み下ろしています。

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ハンマー、グローブ、釘、ロープなどの工具。

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ジェンの物資配布チーム。


家をなおすための資材と工具を配布している中で、ラザ・カーンさんというおじいさんと出会いました。元の家はカチャ(土でつくられた家)でしたので、洪水はラザさんの家をまるで溶かしたようでした。


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8人の子供の親である、ラザ・カーンさん。ジェンのスタッフが訪れたときは、裸足でした。

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お気に入りの家に、飾り物をつけてくれました。

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新しい家が一目りょうぜんです。元の家は周りの土の中に消えてしまったのです。


JENが配布させていただいた資材や工具を使い新しい人生の一歩を踏み出せたラザさんは、「この家は私にとって、とても大切なモノです。寝室であり、客間であり、台所であり、全てであります。とても意味のある支援に感激しています」と言ってくれました。


このような、元の家に移りするためのサポートを、チャルサダ県の2,670の家族に行いました。12月の冬が到来するまでに、寒さや雨に守られることはもちろん、元の思い出のある家に戻れるようになったのです。


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半壊した家とJENが提供した資材をうまくコラボレーションしました。


元の家に移り住むことができるようになった村の人たちは、次に生活をしていくための収入源を取り戻す必要があります。


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これは農地です。緑でいっぱいであった農地は、洪水後に変わり果てました。

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農地に入ったひびは、スタッフのひじの深さにもなります。


洪水の前、この地域に住む多くの人たちが農業で生計をたてていました。しかし農地はご覧のとおり、とても農業ができる状態ではありません。土砂や泥が堆積して使えなくなった農地の整備をサポートし、農具や野菜の種を提供することがとても重要なのです。そこでJENは、12月の半ばより、農家の人たちを農業に復帰するためのサポートしていくことにしました。


農業の支援はまだ始まったばかりです。長い時間がかかるかもしれませんが、被災して一度はすべてを失った人々が、再び元気をとりもどし、自分たちの力で自立した生活を取り戻せるように、できるかぎりのサポートをしていきます。


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   by mottainai-team | 2011-04-11 18:19 | JENの現地レポート | Comments(0)
  
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