これは学校での授業の話ですが、AO入試で比較的早く合格が決まる生徒がいるんですけど、
その子たちが入学するまで遊ばないように課題を出したんです。
その課題というのは、あなたの身の周りにある「もったいない」ものを探して、
どうやったらそれが解決できるかを考えなさいと。
その中からいくつか上がってきたので紹介しましょう。
ちなみに、これを書いたのは入学前の高校生たちです。
○伊藤早紀さん
おいしさ最後の一粒まで
「コーンポタージュのコーン」がもったいない
多くの人はこんな経験をしたことはないでしょうか。寒い季節、自動販売機で買ったコーンポタージュ。飲み干したけど、コーンが缶から出てこない! 缶の底を見ると十数粒のコーンがくっついている。叩いても出てこない。そして結局は捨ててしまう。せっかく買ったコーンポタージュ。コーンの最後の一粒まで味わえてこそ、コーンポタージュの味を楽しんでもらったと言えるのではないでしょうか。
改善策(1)
「飲み口を改造」
飲み口のヘリにコーンがひっかかからないように、飲み口を缶のフチのギリギリまで広げる。さらにコーンの出やすいように大きくする。
改善策(2)
「底を改造」
底をデコボコにすることでコーンと底が接する面積を小さくし、底にくっつかないようにする。

○赤羽麻凜さん
「トイレの流す水」がもったいない
トイレでは、一度に流すのに数リットルの水を使用している。汚物を流すだけなのにきれいな水を使っている。
改善策(1)
「トイレのレバーの表示を変える」
トイレのレバーの表示(小)を普通の(普)に変えるだけで印象が違う。実際は小でも十分に流れるけど、なんとなく水量が少ない気がして(大)を選ぶ。表示を変えるだけで水の使用量は減る。
改善策(2)
「トイレのタンクを透明にする」
どれだけ水の量を使ったのかパッと見てわかるようにする。また、二重構造にして外側のガラス部分に雑貨などを入れてインテリアの一部にする。若い女性に向けにして水の量に関心を持ってもらうようにする。
改善策(3)
「排水サイクルを変える」
風呂→洗濯機→トイレといったように、排水サイクルを3段階にして利用できるように水をひく。ビデの場合だけ新しい水が出るようにする。

東北芸術工科大学
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