この間も息子と話していて、いま東京ではソーラー発電システムがよく売れていて値段も安くなってきたとか、地球温暖化で将来はどうなるんだろうとか、そういうことが本気の議論でなくても軽く口に出てくるんだよね。
それだけ地球環境の変化が身近なところにも現れてきているということだろうし、また、無意識にエコとかモッタイナイを考えながら行動するようになっているんだと思う。
でも、石油を燃やして鉄を作ったり、木を切り倒して畑を広げたり、そういうあらゆる経済活動は人間のDNAがそうさせているんだと思う。とにかく発展を目指して行動するというDNAを持っているんだよ、きっと。
現代の人類は、楽な暮らしをするために経済を追求するDNAと、環境を守って維持していこうとするDNAがせめぎ合っている状態なんじゃないかな。
今の便利な生活を続けながら、どこまで環境ダメージを減らせるか。その便利な生活をどこまであきらめられるか、というせめぎ合いでもあるね。
日々、チラシの裏をメモ帳に使ったり、ペットボトルの飲み物は買わないようにしたり、自分は小さなことを少しずつ積み重ねていても、どこぞの国ではどんどん石油を燃やしていたりする。
だからといって世の中を変えるような大きな事ができるわけじゃないから、やっぱり自分の目の前にある、自分の手の届くところから片付けていくしかないんだよね。
将来のイメージは必ずしも明るくはないかもしれないけど、生きている以上、前を向いて良くしていこうとするしかない。それもきっとDNAに書き込まれた人間の本能だと思う。
ロケットを作って宇宙へ出て行こうとするのも、未開の地を目指すようにDNAにプログラムされているからに違いない。
それは何十年か何百年後かには実現するんだろうけど、どんな星へ行っても音楽だけは残っていてほしいね。空気がなくても別の手段で音を伝えられるようにしてさ。