9月上旬マラ・コンサーバンシーのパーティーに出席して来ました♪呼ばれた時は、「密猟者1000人逮捕のお祝い」(コンサーバンシーでは密猟者100人逮捕するとレンジャーのモチベーションを上げる為にパーティーが開かれる)と聞いていたのだけど、行ってみたら違った。ボスのスピーチが始まると、びっくり!なんと私と日本からレンジャー基金に寄付してくれた方たちに対する、感謝祭だったの!


ボスからレンジャーたちに向けてのスピーチは、以下のような内容でした。
「選挙後の暴動のせいで、私達マラコンサーバンシーは活動資金、および、レンジャーの給料が支払えない状況に陥りました。通常ならコンサーバンシーの活動費は、すべて観光客からの公園費によって賄われていました。私達は、今まで政府のサポートやドナーのお金に頼り続けることなく、観光業からの利益だけで野生動物保護区を守っていけていたことに誇りを持っていました。でも、今年の始めからは、私達の活動はすべて世界中のいろいろな人の助けによって支えられて来たのです。ネットやメディアを通しての呼びかけに答えてくれた海外の人のサポートには、本当に感謝しています。彼らのサポートがなければ、今日まで密猟対策を続けてくることも出来なかったし、今日ここにいる全員が働き続けることも出来なかったでしょう。
観光業にたずさっている会社や団体の中で、この波乱の半年間の中で解雇や無給休暇で家に帰された人は星の数ほどいます。そんな中、レンジャー基金が始まってからは、私達は正規スタッフを一人も解雇することなく運営を続けて来る事が出来ました。君たちが今日まで仕事を続けられているのは、ここに座っている明日香と、彼女を通してサポートしてくれた日本の方たちのおかげなのを絶対に忘れてはいけません。私達が今出来ることは、マラトライアングルを密猟者から守り続けることです。2ヶ月間ほど戻って来た観光客も、残念ながら10月に入ったらまたいなくなってしまうとロッジなどのブッキングからは予想されます。今年いっぱいは、まだまだ私達にとって大変な日々が続くでしょう。でも、密猟者1100人逮捕まで、後3人。また明日から気合いを入れて、マラトライアングルを守っていきましょう!」
今日のお祝いには、レンジャーのジェーンとレシンゴも同行していたんだけど、二人ともボスの言葉にかなり感動していたようです。なんか、帰りの車の中で二人で熱く語ってました。
マラコンサーバンシーのHPにも、この日のことが載ってました!
レンジャーをサポートし続けてくれている日本の大勢の方たちへ、マサイマラのレンジャー、そして、私、滝田明日香から感謝の言葉を送りたいと思います。
アサンテ・サーナ!!
そんな中観光客がまた9月末から少なくなり、レンジャーたちの資金もまた少なくなって来てしまっています。10月からはまた観光客からの収入には見込みが出来そうもない状態。彼らの活動をサポートする為、日本から6回目の送金が出来ることを願っています。私がワクチン打ちで保護区に顔を出せない間にも、レンジャーたちが昼も夜もパトロールを続けていけるよう、より多くの人が彼らをサポートし続けてくれると、私もとっても嬉しいです!!
レンジャーたちの活動は、マラコンサーバンシーのHPに毎日アップされています。レンジャーたちによるブログ以外にも、マラトライアングルの歴史、公園の規則、公園費、キャンプサイトのブッキングなど、いろいろな情報が載っていますので、ぜひぜひHPに遊びに来てくださいね!