大地溝帯の断層に水がたまった断層湖である。』
と、ガイドには書いてある。
「なんすか。大地溝帯って?」
ガイドのニャーモさんに聞いてみました。
「ケニアには2本の大チコー帯がありますネ?」
「大チコー帯から左右に大陸が分かれますネ?」
「毎年5センチずつ溝が広がりますネ?」
それは質問なの? 答えなの?
それはともかく、ケニアは平原ではなくて完全な山岳地帯。
なんだか、風景まで日本にそっくりです。
そういえば、日本は大陸が沈み込む場所だったなあ。
『大地の沈み込む場所、日本。
大地が生まれてくる場所、ケニア。
資源の少ない2つの国は、
お互いの鏡となって、
もう一つの未来を映し出すのだ。』
written by Bunpei Yorifuji
何だそりゃ?
俺はこんなポエムを考えにきたんじゃねえ!
灼熱のサバンナはどこ?
どこまでも広がる大平原はどこ?
こんな風景なら箱根で十分だよ!
そんな思いとは関係なく車は走り、
大地溝帯の底にナイバシャ湖の
ドス黒い湖面が見えてきたのでした。
(Episode:3へつづく)