「旅行どこに行くの?」
「うん、アフリカ。」
これがケニアに出発する前の会話。
日本の1.5倍はあるケニアを、
さらに巨大なアフリカで一括処理です。
僕は実際のケニアについて、
ほとんど何も知りませんでした。
そういう人がケニアに行ったらどうなるか?
誤解と思い込みの、内容の無いケニア旅行記。
とりあえず10回ぐらいにわけて
アップしていこうと思います。
Episode:1「365倍速のケニア」
まず、ナイロビ空港についた時から妙でした。
「なんか、涼しいっす。」
首都ナイロビの標高は1800m。
ケニア全体でも平均標高が1000mを超えます。
つまり、ケニアは赤道直下の高原国家なのです。
赤道直下の高原。
それがどういう状態かと言うと、
ちょっと乾燥した日本と似たような気候になる。
ただし、日本の一年がケニアでは一日。
日が昇ると沖縄。日が沈むと北海道。
朝が春、昼が夏、夕方雨が降って秋、そして夜は冬。
「365倍速した日本」。
それがケニアなのでした。
灼熱のサバンナをイメージしていたのに、
日本と同じような気候なので、
さっぱり「異国感」が感じられません。
異国感の無いケニアの風景は、
広大な大地というより、殺伐とした荒地・・・。
もしかして俺は、20時間もかけて、
殺風景な日本に来ちまったのか。
そんな、認めたくないガッカリ感と共に、
最初の宿泊地、ナイバシャ湖へと向かったのでした。
(Episode:2へつづく)