正直に言います。
もったいないこと
いつもたくさんしてます。
環境問題についても
ほんとは全然わかっていないと思う。
そんな自分が、
MOTTAINAI Labの研究員になりました。
かなりダメな研究員です。
だけど今回、Lab研究員のひとりとして
自分のそばにある「もったいない」を探し始めてみると、
おもしろいことに気がつきました。
「もったいない」というひとつのきっかけが、
常識に囚われない自由な発想や発明を産む入り口になっている。
そういえばこんなことも「もったいない」よね、
次々に意外な発見があってあらためてドキッとしたり。
「もったいない」を解決改善しようともがいてみるプロセスから
思いもよらないクリエイションにたどり着いたり。
"MOTTAINAI イズ クリエイティブ”
そう思ったのです。
MOTTAINAIは、
優等生でもお説教でも
おしつけでもおばあちゃんの小言でもなくて、
それを考えること自体が
まず埃の積もった僕たちの先入観をやさしく振り払ってくれる
凝り固まった硬いアタマに
どんどん斬新な視点と刺激をくれる
とてもクリエイティブなヒントであり思考であり行為なんじゃないかと。
僕はこれからこの場所で
いろんなMOTTAINAIを
気楽に見つけていけたらと思っています。
MOTTAINAIを
時にまじめに時にふまじめに楽しんでいこうと思ってます。
たとえば
なんにでもむやみやたらに
「もったいない」をつけてみる実験。
怒るなんてもったいない。
怒らないなんてもったいない。
帰るなんてもったいない。
帰らないなんてもったいない。
やさしくするなんてもったいない。
やさしくしないなんてもったいない。
本当のこと言うなんてもったいない。
本当のこと言わなきゃもったいない。
愛するなんてもったいない。
愛さないなんてもったいない。
一体どっちがもったいないんだろう?
「もったいない」を考えてみることは、
自分の人生というか、身の回りを、いまを
再認識再確認してみることでもあるんじゃないかなあ。
自分にとっていま
何がもったいなくなくて
何がもったいないのか?
人間はせこいです。
それはきっと、それぞれの生命に限りがあるからだと思う。
「せこい」はいつも
なんとなく悪者にされてしまうけど、
それは残りの一生を少しでも最大限に生きてゆくために
必要で大切な機能なのです。
だからきっと人間誰しもがせこいんです。
だから人は「もったいない」って感じ続けるんだと思う。
いつ急に終わるとも知れぬ
一度きりの人生は、
いつもドキドキしてなきゃもったいない。
そう考えると、なんだか勇気が沸いてきます。
もったいないこと
今日もたくさんしでかしてしまいながら、
やっぱりあれもこれも
もったいなく思えてくる。
ああしたい、
こうしてみよう、
もっと
こうすればよかった。
どうしていいかわからないこともまだまだたくさんありながら。
そんな一日を僕は
きっと明日もせこく生きています。
風とロック
箭内道彦