
ふと思い立って、家系図をつくることにしました。最近、私の周囲で家系図を作成したり、蔵から発見したりというエピソードが相次いでいて、自分の先祖やルーツを知ることに興味を持ったからです。
自分で戸籍謄本を取り寄せていくのはかなり手間がかかるため、「家系図作成専門」の司法書士さんを友人から紹介してもらい、父方、母方に加えて父方の祖母、母方の祖母の合計4家系の家系図作成を依頼したところです。遡れるだけ遡っていくため、作成には一ヶ月半ほどを要します。私が知っているのは、せいぜい両親の実家がある山形で暮らしていた、3・4代くらい前です。以前母方の先祖には上杉鷹山の家老であった吉田大八(食えない武士のために、将棋の駒の内職をつくった。現在天童市の名産品として知られる)がいたと聞いた時は、嬉しくなったものです。コミュニティのために仕事をつくっていくという考え方が、このご先祖様から自分に遺伝したのかなと思うことがあります。
先日、「家系図を作成中!」とFacebookに投稿したところ、思わぬ反響がありました。「実はうちも、実家のお寺から家系図が見つかって…」「どんな人がご先祖にいるのか私も知りたい」「司法書士に依頼って、いくらかかるの?」数々のコメントやメッセージを読むにつれ、多くの人が興味を持っていることを知りました。現在、数代前まで遡れているのですが、この中のひとりでも欠けていたら今の私は存在していなかったのだと思うと、今ここに自分が生きていることが奇跡なのだという実感が湧いてきます。
自分のルーツを辿る旅のはじまりです。