
最近めっきり寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は11月末に風邪をひいて、38度以上の高熱で数日寝込んでしまいました。
やっと回復した後はマスクと手洗い、うがいを徹底して気をつけていたのですが、二度、三度と風邪がぶりかえし、12月下旬の現在でもまだ鼻水がとまらず、たびたび咳き込んでいます。
みかねた友人が栄養価の高いプルーン(液体タイプ)やサプリメントをプレゼントしてくれ、それらを少しずつ摂取しながら過ごす毎日です。
この原稿を書いている日の翌日(12月21日)からフィリピンのセブ島へ英語留学(!)に2週間行ってきますので、常夏の島で太陽を浴びて回復させたいと思っています。
さて、12月3日、4日は福岡へ行ってきました。専任を務める多摩大学の「安藤ゼミ(お仕事、業界研究を行うゼミ)」の合宿のためです。
19歳、20歳の男子学生(安藤ゼミは、学生12名全員が男子なのです!)を引率して、福岡市内と博多(太宰府天満宮)、そして今若い人たちの間で人気急上昇中の糸島というエリアまで足をのばして、地元の起業家の話を聞いたり、広告代理店を見学したり、太宰府天満宮で活躍する女性神職さんに祈祷してもらったりと、様々な活動を無事に終えることができました。
中でも、「糸島シェアハウス」でのひとときが強く印象に残りました。
写真にうつっている若い女性は、畠山千春さんといいます。横浜出身で会社員だった彼女ですが、3.11を経験し、強いショックを受けたといいます。これまで当たり前のように買っていた食べものや水がスーパーから姿を消し、都市部が地方にある原発にエネルギー依存していた現実を目の当たりにし、そこで務めていた会社が福岡に移転することになったタイミングで自身も移住。その会社を退職後、福岡の糸島地域にある小さな集落に住みながら、田んぼや畑を耕し、「糸島シェアハウス」に集う若者たちと生活をしながら、「食べもの、仕事、エネルギー」を自分たちの手でつくりだす自給自足の生活を行っています。
このシェアハウスのリビングで彼女の話を聞いたのですが、築年数のある木造建築のため、とにかく寒いのです。ここに住んで1年目の時は暖房費がかなりかさんだこともあって、先日なんと韓国式床暖房システム(オンドル)を、手作りしたそうです!しかも、韓国から宮大工さんらを呼んで、インターネットで参加者を募集。「オンドルを手作りしよう!」というワークショップ形式にすることで、韓国から呼ぶ費用やオンドルにかかる作成代もゼロを実現。ワークショップに参加した人たちも学びが深まるということでとても好評だったそうです。
このオンドル、とっても温かい。地下には薪をくべる暖炉があって、数時間かけて蒸気の力でじわじわと床を暖めていきます。暖まるのに時間がかかりすぎるのは難点なのですが、その代わりに一度暖まったらなかなか冷えないという利点があります。焼き芋もできるし、なにせとってもエコなのです。
暖房を手作りする、というオンドルは一般家庭ではなかなか真似できませんが、こうして「食べもの、仕事、エネルギー」を自給自足で行う、という彼女の取り組みには共感するポイントがいくつもありました。これぞ、無駄のない、地球に優しい「MOTTAINAI」精神に溢れたライフスタイルだと思います。
早速、自分にできることは何だろうと、田んぼの共同購入や家庭菜園を検討しています。