震災で被害にあわれた皆さんが、安心して暮らせる日が一日も早く戻ってきますように、心から願っています。
「自分さえよければと思わず、分け合う気持ちがあれば、平和な世界がかならずできる。できることをやらないなんて、もっ たいない」というのは、もったいないばあさんのワールドレポート展でお伝えしてきた大事なメッセージのひとつですが、震災以降、「自分にできることをしたい」と思っている人が、日本だけでなく、世界中にたくさんいらっしゃることがわかりました。
ささえあって、分けあって、いっしょに生きて行こうという思いやりのある人たちがたくさんいると、そこは、あったかくて住み心地のいい場所になります。
子どもたちが安心して笑顔で暮らせるようなところ。
日本は、これからもっといい国に変わることができるし、世界ももっとあったかい世界に、地球は、子どもたちの笑顔がもっとあふれる星になれると思います。できるのにやらないなんて、もったいない。
どうしたらみんなで幸せに平和に暮らしていけるかを考えて、いっしょに生きていきましょう。
私も、もったいないばあさんの絵本を通して、愛と思いやりの心、もったいないのメッセージを伝える活動をこれからも続けていきたいと思います。
この春、『もったいないばあさんといっしょにあそぼう!』という新しいシリーズの絵本が2冊できました。
この2冊を含むもったいないばあさんの絵本は、絵本を送る活動を しているさまざまな団体を通じて、被災地にもたくさん届けていただいています。
また、収益の一部を義援金とさせていただいています。
大変な状況の中にいる子どもたちが、絵本を読んだりお話をきいたりすることで、気分をかえたり、ほっとしたりできる時間を、少しでももってくれたらいいなと思います。
そして、いま、この時代に、もったいないばあさんだからこそ伝えられる メッセージをと思いたち、ツイッターを始めました。どうぞよろしくお願いいたします。
http://twitter.com/#!/mottainaibaasan
*それでは最後に、新しい絵本2冊をご紹介させていただきます。
よかったら読んでみてくださいね。*

「もったいないばあさん もりへいく」
真珠まりこ/作・絵 講談社
春の森にやってきたもったいないばあさん。野原でいっぱいあそばないのはもったいない。
草花で、かみかざりや笹舟を作ったり、おままごとをしたり、音遊びをしたり…
もったいないばあさんが、昔ながらの野あそびの仕方をおしえてくれます。
秋の森には、おちばがいっぱい。あそばないのはもったいない。
どんぐりや色とりどりの葉っぱでも、いっしょにあそんでみましょう。

「もったいないばあさん まほうのくにへ」
真珠まりこ/作・絵 大友剛/マジック監修 講談社
もったいないばあさんは、いろいろなところにあそびに行きますが、今度は、まほうのくにへやってきました。
ここではじゅもんをとなえると、何でもパッと、あっという間に早変わり。
捨てられるものがなくて、もったいないこともないみたい。
私たちの世界でも、ちゃんと分けて出しさえすれば、再利用されたり、新しいものに生まれ変わったり、また生かすことができるものがあります。
それがごみとしてただ捨てられてしまうのは、もったいない。
後半では、まほうのくにで出会った、魔法使い修行中のマジシャン、マジマジさんがみんなにマジックをおしえてくれます。
分別マジックができるように、空き缶、ペットボトル、紙、プラの絵が描いてあるオリジナルトランプもついています。
ものを最後まで生かしきること、3Rのことも、楽しく遊びながら伝えられたらいいなと思って作りました。
「まほうのくにへ」ではマジックで、「もりへいく」では野あそびで、もったいないばあさんといっしょにあそびましょう。