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カテゴリ:医療キャスターのおしごと( 161 )

知ってほしい「掌蹠膿疱症」

「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」のメディア向けセミナーで司会をし、
日本大学の照井正教授と患者さんとのトークセッションでファシリテーターをしました。

「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」は、
手のひらや足底に、小水泡が混じる“無菌性(=感染しません)”嚢胞が
くりかえしできる炎症性の病気。
重症になると大きなフケのように皮膚が剥がれ落ちます。
痒みや痛み、鎖骨などに関節の痛みが出たり、
頭やお尻、膝など全身に皮膚症状が広がる人もいます。
悪化の要因として、扁桃炎や歯科治療の材料、喫煙なども考えられるそうです。

日本に約15万人。
照井教授によれば、世界的に見ても多くはないため
これまでは研究するドクターも多くなく、
治療薬も開発が進みにくかった経緯があるそうです。

ご自身の経験を話してくださった患者さん(Sさん)は、34歳で発症。
30年以上、自分の顔や頭を自分の手で洗えない、
足の裏の症状で朝起きてベッドが立ち上がる時の痛みは、画びょうを5個くらい踏むような感覚、
湯船につかると剥がれ落ちた皮膚が浮かび上がってお湯が見えなくなるし、
痛みもあり、真冬も含めて30年湯船に浸かったことがない、、、。
重症化したSさんの日常生活は、
聞いても簡単には想像ができないくらい制限を受けているものでした。

皮膚症状のため人からの視線も気になり、
買い物は手袋をはずせない、
靴は自分の足よりかなり大きいサイズを履かないとならないため
特に冠婚葬祭のときにジロジロ見られるなど、
自分の症状による苦しみに加え、外からの視線の“二重の苦しみ”と向き合ってきたそうです。

照井教授は、
「ピアニスト、寿司職人、美容師…など、症状のせいで仕事を失う人もいる。
死活問題です」と、話します。

症状は“大波小波”、すこし落ち着いてもまた悪化していたというSさんが、
「“大波小波”がゼロになった」と話すのは、
「生物学的製剤」といわれる新しい薬の治験に参加したことがきっかけだそう。
私が今日お会いした鈴木さんは皮膚の症状も見える場所にはほとんどなく、
ハツラツとしていました。

「全ての人に合うかどうか私にはわからないから何とも言えないけれど、
私は症状が“ゼロ”になった。
30年ぶりに湯船で手足を伸ばしたのが嬉しかった。
素足になれたのが嬉しかった。
やっとやっと普通の人間に戻れた気がしました」

この現状をお伝えできたことは大きな意味があったと思います。

15万人が多いか少ないかはわかりません。
でも、原因がわからなかったり患者数が少ないことで治療技術が進まなかったり、
情報がなかったり、社会の理解が得られなかったり…と、
苦しんでいる人たちがいるということは事実です。

日進月歩の医療の力の大きさと、
私たちひとりひとりの認識、理解が患者さんの苦しみを減らすことができるということを、
今日また再確認しました。

生物学的製剤は高価です。
患者さんたちの負担も大変だし、国の医療費にも重くのしかかります。
様々な課題がありますが、「普通の人間に戻れた気がした」というSさんの言葉が、
強く胸に響きました。

まず、いますぐにでも私たちにできることは、偏見をなくすこと。
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」という病気があることをぜひ知ってください。

・「掌蹠膿疱症ネット」→ こちら

・日本皮膚科学会のホームページに
掌蹠膿疱症に関するQ&Aが掲載されています。→ こちら

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帰り道のクリスマスイルミネーション。


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いろんなテーマのお仕事の本番がずっと続いていて、
秋から冬への記憶がすっ飛んでいる気がしますが、、、
日々、情報を届ける責任とやりがいを感じながら、まもなく今年も終わります。
ブログでのレポートも、さかのぼって書かねば・・・( ̄▽ ̄;)

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掌蹠膿疱症メディアセミナー
「中重症患者の日常生活に深刻な影響を与える『掌蹠膿疱症』とは?
―患者さんが直面する実態および最新治療のご紹介ー」
主催:ヤンセンファーマ株式会社

by mori-mado | 2018-12-10 22:35 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

「ポリファーマシー」とは?

今日の取材は、高齢者の「ポリファーマシー(多剤併用)」。

メディア向けのセミナーで、
秋下雅弘先生(東京大学医学部附属病院 老年病科)と、
池上あずさ先生(社会医療法人芳和会 くわずみ病院 院長)のお話を伺いました。

ポリファーマシーとは、多くの薬を同時に服用することで害をなすもののことを言います。
高齢になると多い脳血管の病気や糖尿病、高血圧、
脂質異常症(高コレステロール、高中性脂肪)、
胃の不調、便秘、不眠、痺れなど…、
これらで医療機関にかかり、それぞれの病気や症状に対する「薬」が積み上がっていくことで、
認知機能を低下させたり、転倒の原因となったり、、、
様々なリスク(害)が生じることをご存知ですか?

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厚生労働省の資料によれば、日常的に飲んでいる薬が6種類以上という人は75歳以上で4割以上。
ピークは80代後半で、10種類以上服用している人も15%近くになります。
秋下先生のお話では、
日常的に服用する薬が5、6種類を超えると明らかにハイリスクとなることが
日本老年医学会の調査でもわかっていて、
慢性の病気のコントロールについては症状や生活環境などを考慮しながら
“処方の見直し”をする必要があるというのが、これからの考え方とのこと。

とくに不眠症に対して処方される治療薬は慎重にする必要があり、
薬を減らす→止めることが治療のゴールであることを明確にし、
睡眠に関する生活習慣改善をしっかり実行していくことが重要だそう。

眠れない、夜中に起きる、早朝に起きるということに悩む高齢者のみなさん、
何時間眠れたかということは問題ではないそうです。
眠ることにこだわるのでなく、
昼間の生活に大きな支障がなければ
睡眠時間は何時間でも(例えば3時間でも4時間でも)良いということを知ってください。
寝付けないときは一旦起きることも有効。
眠れないからとベッドで何かするのではなく、
一旦起きて疲れをためて眠くなったらベッドに入るということを心がけるといいそうです。
本人と家族&医療者が不眠症治療のゴールを正しく認識することで、
現在高齢者の7%程度である不眠症治療薬の処方は半分くらいに減らせるのでは、、、と
池上先生は話していました。

不眠に限らず薬の処方の適正化に向けては、
医師はもちろんですが、薬剤師の専門性と経験がカギを握っています!
“チーム医療”の時代、地域の薬剤師さんがもっと専門性を発揮できる医薬連携を!
医師も薬剤師もどちらも意識を変えることが求められます。


今回のセミナーのベースとなったのは、
MSD株式会社が行った「シニア世代における服薬・不眠症治療に関する実態調査(2018年)」。
シニア世代の7割が「多剤併用(ポリファーマシー)」を「知らない」と答え、
「配偶者には睡眠薬に頼らず眠ってほしいが、眠るためには薬も仕方ない」と板挟みの状況が9割…など、
調査結果からは、高齢者の薬を巡る実態が見えてきます。

薬を創る製薬会社が健全な社会をめざして服薬の実態を調査し、
適正使用に向けて啓発していることに、大きな意義を感じました。

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メディアセミナー「高齢者の多剤併用に関する実態と不眠症治療の課題」
主催:MSD株式会社


by mori-mado | 2018-11-06 23:33 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

「ふれらなかったにんげんもよう展」レポート

「乾癬(かんせん)」という慢性の皮膚の病気について、

 ・ 感染しないことを知ってもらいたい
 ・ 患者さんが抱える“自身にも他人にも見える症状だからこその辛さ”を知ってもらいたい

という目的で開催されたアートイベント「ふれられなかったにんげんもよう展」、
私は司会でお手伝いさせていただきました。

ニース番組でも取り上げられ、大きな反響だったようです。
3日間で多くの方が足を運び、お花をつけるというアクションで
“乾癬について知った”“理解した”ことを意思表示するフラワーボードは、
明るく彩られ“満開”になりました♡

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オープニングレセプションのトークセッションでは、
私たちが何気なく過ごしている日常のシーンで、
乾癬患者さんたちは目に見えるご自身の症状のことを不安に思ったり、
苦しい思いをしているということも具体的に伺いました。


この思いは、アート作品でも展示。
電車、美容室、寝室、会議の4つのシーンを作り、フラッシュで写真撮影すると、
患者さんたちが気にしてしまう症状が浮かび上がってくるという仕掛けです。

たとえば電車の中・・・
右端に座っているのが患者さんだとすると・・・

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全身に出ている乾癬の症状を見られているのではないか・・・
だから隣の席に誰も座らないのではないか・・・
と、例えそうではなくても思い悩んでしまう、と言います。

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女性なら「どんなヘアスタイルにしよう」と楽しみにでかける美容室、
鏡の前の自分と向き合いながら、美容師さんの視線が気になって・・・

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感染すると思われているのではないか・・・
症状の出ている首や頭を見られたら何か言われるのではないか・・・
と不安な気持ちになるそうです。

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トークゲストとして登壇されたモデルの道端アンジェリカさんも、
長袖のセーターで手元を隠したり、
「加圧トレーニングで痣みたいになっちゃって・・・」とか
「急に肌が荒れちゃってどうしたのかなぁ?」とか、
ヘアメイクさんや近しいスタッフの人たちにも言えずにごまかしていたと、話してくれました。


“乾癬は感染しない”

病名による誤解や皮膚症状への思い込みを減らすことができたら、
患者さんたちはもっと穏やかな気持ちで暮らすことができ、
もっと穏やかな気持ちで治療と向き合うことができるはずです。


3日目の日曜には、「人からの視線は、良くも悪くも強い力になる」をテーマに
スペシャルトークセッションも開催。
「見た目が9割」とも言われる現代社会で、
乾癬以外にも、さまざまな病気や治療の影響が“見た目”に現れ、
積極的になれずに悩んだり苦しんだりしている人は少なくありません。

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人からの視線を“強い力”にした9人を取材した「顔ニモマケズ」の著者である水野敬也さん
「見た目問題」に取り組んでいるNPO代表の外川浩子さん、
思春期に乾癬を発症し治療、現在は乾癬の啓発に力を注ぐ大蔵由美さん、
乾癬治療の第一人者である医師の佐野栄紀さんと、
この日も道端アンジェリカさんをお迎えし、
立ち見が大勢出るほどいらしてくださった観覧の皆さんと一緒に、
見た目の悩みを持つ病気や障害の人たちが生きづらいと思わない社会について考えました。


実は、、、登壇者の大蔵由美さんは、なんと母校の素敵な先輩!
10年ほど前に恩師がつないでくれたご縁なのですが、
まさかの共演する日が来るとは、感激でもあり、心強くもあり・・・♡

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由美さん、お世話になりありがとうございました!


難しい医療の展示ではなく、「アートイベント」。
スタイリッシュなミッドタウン東京にマッチする、素敵なイベント。
そんな雰囲気で「乾癬(かんせん)」について発信したというのは、
画期的なことだと私は思います。

このイベントは「HIKANSEN Project(ヒカンセン プロジェクト)」のキックオフ。
「乾癬」が、“非・感染(ヒカンセン)”ということを伝え、
患者さんたちが“悲観せん(ひかんせん)”社会を実現するための、取り組みです。
昨年SNSで自身が乾癬であることを告白した道端アンジェリカさんをアンバサダーとして、
今後も病気の認知度を上げるさまざまな活動を行っていくそうです。

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私も“認知度の低い病気を経験した一人”として、このご縁をたいせつに、
乾癬について学び、今後も発信できたら・・・と思っています!

10月29日は「世界乾癬デー」。
東京タワーでイベントもあります。まずは“知ること”から、はじめてみませんか?


by mori-mado | 2018-10-15 20:02 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

明日から、「ふれられなかったにんげんもよう展」

「乾癬(かんせん)」を知っていますか?
“生物学的製剤”という新しい薬によって、
症状を抑え、コントロールできるようになりましたが、
原因や、完全なる治療法がまだわかっていない“皮膚の疾患”です。

患者さんは、“かんせん”という名前から
「感染するのでは?(※しません!)」という誤解を受けたり、
症状が見えるがゆえの苦しさを抱えながら、長く治療と生活と向き合っています。
★ 過去のブログ → 「乾癬(かんせん)をしっていますか?


この「乾癬」について理解を深めてほしいという願いから、
アートイベント「ふれられなかったにんげんもよう展」が、
明日から東京ミッドタウンで開催されます。入場無料。

道端アンジェリカさん、乾癬の啓発活動をされている患者さん、
診療にあたっているドクターらをお迎えしての、
オープニングセレモニーと日曜にはトークセッションもあり、どなたでもご覧いただけます。

多くの人に「乾癬」を知ってほしい、
その思いを込めて司会を務めさせていただきます。

私ももう13年前になりますが、
なかなか診断がつかなかった珍しい病気をした時期がありました。
その時、情報がなくて苦しんだり誤解を受けたこともあり、
医療情報が意外と届いていないことの課題や、
社会に発信していくことの大切さを強く感じました。
キャスターとして医療に関わりながら、
知られていない病気への理解を広げていきたいと、いつも思っています。


ミッドタウンのガレリアでお待ちしています!





by mori-mado | 2018-10-04 12:17 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

「Heart safe city構想」記者発表会

年間約7万6千人が亡くなる“心臓突然死”。
交通事故死の約19倍。
もっとわかりやすく言うと、
“健康そうに見えた人の予期せぬ急死が、毎日200人にある”ということです。

自分には関係ない…とは言えない数字ですよね。

この“心臓突然死”を減らす取り組みとして、
AEDのメーカーでもあるヘルステックカンパニー
「株式会社フィリップス・ジャパン」が「Heart safe city 構想」を立ち上げ、
今日行なわれた記者発表会を取材してきました。

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右上: 株式会社フィリップス・ジャパン 堤 浩幸 代表取締役社長
右中: 国士舘大学 大学院救急システム研究科 田中 秀治教授


“心臓突然死”は、原因のほとんどが「心室細動」という不整脈。
心臓が震えて血液を送り出せなくなり心肺停止状態になります。
脳に酸素がいかなくなるため意識を失い、
大げさでなく1分1秒でもはやい救命処置が必要です。

この状態を救えるのは、3分以内、遅くとも5分以内の「AED」による電気ショック。
3分以内に「AED」による処置ができた場合の社会復帰率は約70%。

タレントの松村邦洋さんがマラソンレース中に倒れ心肺停止状態になったものの
13日後には会見を開けるほどの状態を取り戻せたのは、
直後からの心臓マッサージとAEDによって、脳の低酸素状態を回避できたからだそうです。

プロスポーツ選手の突然死もあり、
「AED」設置の重要性は日本でも理解が広がり、
現在、公共施設を中心に全国各地に約60万台の「AED」が設置されています。
これは世界的にも高くアメリカに次ぐ数だとか。

アメリカや北欧の街中で人が突然倒れた場合、
この「AED」が使われる割合は60〜70%。
街行く人が当たり前のように心肺蘇生を行なっています。

日本ではどうでしょう?

なんと、4%!

設置数は多くとも、“どこにあるかわからない”“使い方がわからない”という理由で、
ほとんど使われていないのが実情です。

助かる命を助けるために「一歩を踏み出そう!」と、
フィリップス・ジャパンの掛け声でスタートした「Heart safe city 構想」は、
地域全体で救命に取り組むシステム作り。
自治体や消防、医療機関との連携とともに、
「ファースト・レスポンダー」と呼ばれる
救命への積極的協力者を育成し活用します。

市民へ「AED」の正しい使用方法を広める、
どこにあるかすぐにわかる統一サイン(標示)を作る、
アプリで検索できる「AED」設置マップを作る、
アプリを使っていざという時に近くにいる「ファースト・レスポンダー」への連絡
および救急要請…など、、、
地域全体で「心肺停止からの社会復帰率“世界一”をめざす」という目標を掲げています。

現在日本では救急車が到着するまでの平均が8.6分(平成27年)、
電話要請から家の中に入っての処置開始までは平均13.6分だとか。
一方、心室細動で倒れてからの救命率は、
3分以内で70%、5分以内で50%、10分で0%といわれています。

脳に酸素がいかなくなる5分がリミット!

家族が倒れたら、同僚が倒れたら、道行く誰かが倒れたら、あなたはどうしますか?
私たちにできることがあるということを、
多くの人に知ってほしいと思います。

ちなみに、「AED」は必要な場合しか電気ショックは作動しませんし、
市民の救命行為の結果や、それによって肋骨骨折などが生じても、
「社会的相当行為」として違法性は問われないそうです。
なので躊躇しなくてよいのです。


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主催: 株式会社フィリップス・ジャパン

「心肺停止からの社会復帰率“世界一”の実現を目指す
『Heart safe city 構想』記者発表会」


by mori-mado | 2018-09-18 20:51 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

慢性便秘症の最新治療

慢性便秘症に関するプレスセミナーで、
横浜市立大学大学院医学研究科の中島淳教授(肝胆膵消化器病学教室)に
お話を伺いました。

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「便秘は病気ではない」と、患者は病院で相談すべきでないと思っているし、
医師も診断治療を軽く考えがちとのこと。

それ故に合理的な治療にたどり着かず、
自己流で健康食品や市販薬、摘便を続けているうちに
頑固な便秘になって治療が長期化したり、
思春期の頃から刺激性下剤を使用し、30歳になる頃には60錠とか、
中には100錠飲んでも反応しなくなるという末路を辿ったり(←大げさでなく)、
“便秘の罠”にハマる人がとても多いそうです。

また、便秘がパーキンソン病のリスクを上げたり、
レビー小体型認知症の初期の症状として出ることもわかってきました。
ほかの病気と便秘を併発するケースも多く、
心臓や糖尿病、呼吸器疾患などを持つ人は注意が必要だそうです。

まさに、“たかが便秘、されど便秘”です。

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排便回数(週3回未満)の問題だけでなく、
毎日排便があったとしても排便困難があれば、便秘症。

健康だと感じる幸福感を失うだけでなく、
生活の質を著しく低下させ、重症の場合は大腸全摘の手術ということもあり得ます。

そんな中、排便を促すホルモン(胆汁酸)が不足すると便秘になるというメカニズムが解明され、
近年それを補う薬が次々に登場。
慢性便秘症の診療ガイドラインも発刊されました。

女性は年齢を問わず、男性も40代から急増し、
男女ともに65歳以上の4人に1人といわれている、便秘。
根本的に治せる人は1割か2割とのことですが、
8割の人が、依存性のない薬でコントロールできるようになるそうです。
薬の選択が、便秘症治療の“きも”。
一般的に知られている薬と、最近登場した薬は、排便を起こすメカニズムが違います。

ヨーグルトや食物繊維を多く摂ったり、運動したりという
生活習慣の改善だけではなかなか難しい便秘症。
自覚があるようであれば、恥ずかしいという気持ちを乗り越えて、
消化器内科で詳しく症状を相談してみてください。

もちろん、なんでも薬に頼るのがよいとは思いませんが、
我慢したり自己流でどうにもならなくなるよりは、
“足りないものを補う薬”でコントロールするほうがよいと、
私は(自分の経験も踏まえ)そう考えます。

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主催: EAファーマ株式会社

国内初の治療ガイドライン制定と新薬登場を受け
変革期を迎える「慢性便秘症」の病態と最新治療戦略
~みんな知らない便秘大国日本の現状~



by mori-mado | 2018-08-21 22:19 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

心臓にやさしい「ハートレシピ」

8月最初にご一緒したのは、
ファッションデザイナーのドン小西さんと、
循環器内科医の渡辺弘之先生

公益財団法人 日本心臓財団エドワーズライフサイエンスが主催する、
心臓にやさしい ハートレシピ」の発表会が、
講演&トークショー、お料理教室の2部構成で開催され、
司会を務めてまいりました。

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ゲストのドン小西さんは、
2012年にテレビ番組の企画で心臓弁膜症がわかり、その後手術をされています。
本番では、渡辺弘之先生も驚いたり深く頷いたりするほどの
“ドン小西さん流”の患者経験を、たくさんお話しくださいました。

お仕事柄、日に5、6件(多い時は7、8件とか!)のパーティーに顔を出すことは
めずらしくないという、ドン小西さん。
顔を出さなくなると「あれ、そういえばあの人最近見かけないね、、、」となる業界につき、
手術後もそういうライフスタイルは大きくは変わっていないそうですが、
大きく変わったのが、“意識”。

「まだまだ元気でやりたいことたくさんあるから、
欲望のまま飲んだり食べたりしなくなったよ。
目的と優先順位をつけて、コントロールするようになったね」と。

結びでは、いまだから伝えたいこととして
心臓を車のエンジンにたとえ、こんな話を。

「車に乗るときに今日エンジンかかるかな?と思って乗らないのと同じで、
毎朝 今日は心臓が動くかな?と思って人は生きてないないじゃない?
僕も心臓の状態なんて意識したこともなかった。

当時は、少し息があがっても、
年齢のせいかな、疲れてるかなくらいにしか思っていなかった。

だから、まずは“意識する”ことが大切。
検査に行こうかなと思うのも、食生活を変えてみようと思うのも、
まずはここからだと思う。

僕は変わりました」

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息切れが主な症状で、どんなときに息切れするかで重症度をはかる、心臓弁膜症
一般的にはあまり知られていません。
活動量が減る高齢者では進行してから気付く人が多いといいます。

日々、心臓の病気の診療にあたる渡辺先生も、
「心配なときは迷わず“かかりつけ医”へ相談してほしい」と話していました。

ならないために必須なのは禁煙と減塩!
減塩でも味のメリハリがあって美味しい「ハートレシピ」で、
いま心当たりのない人も、ぜひお気をつけください♡
スパイスやお出汁を工夫しているところが、“なるほど~”なポイント。
作り置きができるので、いろんなアレンジを簡単に楽しめそうです。

by mori-mado | 2018-08-01 23:29 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

医療セミナー

理事を務める医療系のNPOが主催する、
「Medi +セミナー」の司会をしてきました。

“働き方改革”“危機管理”という、いままさに注目を集めるテーマ。

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1つ目は「誰でもわかる『働き方改革』のツボ」と題し、
AIP経営労務コンサルティング代表の大澤範恭さんのご講演。

大澤さんは、35年間厚生労働省で障害福祉や介護保険改正などを担当され、退官後に独立。
現在はご自身が住むさいたま市で、医療・介護・保育関係従事者の勤務環境改善と、
地域包括ケアシステム構築の支援をされています。

“働き方改革”は医療界でも他人事ではなく、何が変わり、どう対応していく必要があるのか、
わかりやすくお話いただきました。


続いて、「いま改めて考える 危機発生時におけるブランドの守り方」と題し、
リスク・クライシスコミュニケーション業務を専門にする
田﨑陽典さんにお話いただきました。

ホットな記者会見事例を教材にしながら、
何がダメで何がよかったか、何を心得るべきか、具体的で、非常に興味深いお話でした。

セミナー後の打ち上げでは、様々な立場の第一線で医療と関わる皆さんと情報交換。
司会しながら今日も勉強になる時間を過ごさせていただきました。感謝。

by mori-mado | 2018-07-12 23:58 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

「がんを知る教室」in 徳島

がんに関する情報をいろんな角度から発信する展示イベント
なるほど なっとく がんを知る教室」が、徳島で始まりました。

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このオープンを見届けて、
企画制作に1年かけたプロジェクトが一区切りとなりました。

全国をまわる「がんを知る教室」、多くの人に来ていただきたい!
今年は11月まで10ヶ所で開催します。
スケジュールは主催のアフラックのwebサイトでご確認ください。→ こちら

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小学校の教室風の会場で懐かしい気分になり、
思わず、“先生ごっこ”と“生徒ごっこ”の一人遊び。笑
あ、会場はオープン前です、もちろん。

先生バージョン ↓↓↓

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生徒バージョン ↓↓↓
これはさすがに無理がある!笑

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by mori-mado | 2018-07-06 17:48 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

「がんを知る教室」はじまります!

2004年、アフラック日本社の創業30周年を記念して、
六本木ヒルズでの開催から始まった「がんを知る展」。当時の名前は「がんを知る10日展」。
アフラックさんが社会貢献として取り組む、がんの啓発活動の一つです。

日本人の2人に1人が生涯かかる、と考えられている“がん”について、
“知ることが身近に感じてもらう第一歩”と考え、
パネル、映像、体験模型、講演などのコンテンツを通し、
統計、検査、治療、予防、検診、闘病経験について幅広くお伝えしてきました。
過去のようすはこちら → 神戸 横浜 東京  

私は企画を立ち上げるときから
コンテンツ制作の総合プロデュースでお手伝いさせていただいています。
これまでに全国101ヶ所、のべ32万人のお客様に来場いただきました。
来ていたたいた方はもちろん、
制作にあたり14年間お世話になったすべての皆様に感謝申し上げます。

そして、2018年!
この「がんを知る展」が装いを新たに「がんを知る教室」となって、
また全国を回ります!

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ちょっと懐かしい小学校の教室風の空間で発信するのは、
がんの国語、算数、理科、社会、保健体育。そして、がん検診。

がんの算数って?国語って?? と思ったみなさん、
きっと「なるほど!」「なっとく!」「へー、そうなんだ!」と思ってもらえると思いますので、
お近くで開催の折にはぜひ足をお運びください。

スタートは今週末、7月6日(金)~8日(日)の徳島県徳島市から。
イオンモール徳島」1F UZUコートで開催です。

7月はその後、宮城県名取市、福島県いわき市で開催。
くわしいスケジュールは、主催のアフラックのホームページでご確認ください。
「なるほどなっとく がんを知る教室」各地で開催 → スケジュールは こちら


「がんを知る教室」も引き続き、
医的パートは医療福祉総合研究所(医療福祉チャンネル)チームで担当しています。
演出チームとすり合わせしながら、
今回も試行錯誤しながら原稿を書き上げ、映像を作り、監修していただき、、、
つい先日校正が完了しました。

展示会の様子は、徳島からまたレポートします!

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「なるほどなっとく がんを知る教室」
主催: アフラック生命保険株式会社
後援: 厚生労働省ほか


by mori-mado | 2018-07-03 10:09 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

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