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「Heart safe city構想」記者発表会

年間約7万6千人が亡くなる“心臓突然死”。
交通事故死の約19倍。
もっとわかりやすく言うと、
“健康そうに見えた人の予期せぬ急死が、毎日200人にある”ということです。

自分には関係ない…とは言えない数字ですよね。

この“心臓突然死”を減らす取り組みとして、
AEDのメーカーでもあるヘルステックカンパニー
「株式会社フィリップス・ジャパン」が「Heart safe city 構想」を立ち上げ、
今日行なわれた記者発表会を取材してきました。

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右上: 株式会社フィリップス・ジャパン 堤 浩幸 代表取締役社長
右中: 国士舘大学 大学院救急システム研究科 田中 秀治教授


“心臓突然死”は、原因のほとんどが「心室細動」という不整脈。
心臓が震えて血液を送り出せなくなり心肺停止状態になります。
脳に酸素がいかなくなるため意識を失い、
大げさでなく1分1秒でもはやい救命処置が必要です。

この状態を救えるのは、3分以内、遅くとも5分以内の「AED」による電気ショック。
3分以内に「AED」による処置ができた場合の社会復帰率は約70%。

タレントの松村邦洋さんがマラソンレース中に倒れ心肺停止状態になったものの
13日後には会見を開けるほどの状態を取り戻せたのは、
直後からの心臓マッサージとAEDによって、脳の低酸素状態を回避できたからだそうです。

プロスポーツ選手の突然死もあり、
「AED」設置の重要性は日本でも理解が広がり、
現在、公共施設を中心に全国各地に約60万台の「AED」が設置されています。
これは世界的にも高くアメリカに次ぐ数だとか。

アメリカや北欧の街中で人が突然倒れた場合、
この「AED」が使われる割合は60〜70%。
街行く人が当たり前のように心肺蘇生を行なっています。

日本ではどうでしょう?

なんと、4%!

設置数は多くとも、“どこにあるかわからない”“使い方がわからない”という理由で、
ほとんど使われていないのが実情です。

助かる命を助けるために「一歩を踏み出そう!」と、
フィリップス・ジャパンの掛け声でスタートした「Heart safe city 構想」は、
地域全体で救命に取り組むシステム作り。
自治体や消防、医療機関との連携とともに、
「ファースト・レスポンダー」と呼ばれる
救命への積極的協力者を育成し活用します。

市民へ「AED」の正しい使用方法を広める、
どこにあるかすぐにわかる統一サイン(標示)を作る、
アプリで検索できる「AED」設置マップを作る、
アプリを使っていざという時に近くにいる「ファースト・レスポンダー」への連絡
および救急要請…など、、、
地域全体で「心肺停止からの社会復帰率“世界一”をめざす」という目標を掲げています。

現在日本では救急車が到着するまでの平均が8.6分(平成27年)、
電話要請から家の中に入っての処置開始までは平均13.6分だとか。
一方、心室細動で倒れてからの救命率は、
3分以内で70%、5分以内で50%、10分で0%といわれています。

脳に酸素がいかなくなる5分がリミット!

家族が倒れたら、同僚が倒れたら、道行く誰かが倒れたら、あなたはどうしますか?
私たちにできることがあるということを、
多くの人に知ってほしいと思います。

ちなみに、「AED」は必要な場合しか電気ショックは作動しませんし、
市民の救命行為の結果や、それによって肋骨骨折などが生じても、
「社会的相当行為」として違法性は問われないそうです。
なので躊躇しなくてよいのです。


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主催: 株式会社フィリップス・ジャパン

「心肺停止からの社会復帰率“世界一”の実現を目指す
『Heart safe city 構想』記者発表会」


by mori-mado | 2018-09-18 20:51 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

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