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慢性便秘症の最新治療

慢性便秘症に関するプレスセミナーで、
横浜市立大学大学院医学研究科の中島淳教授(肝胆膵消化器病学教室)に
お話を伺いました。

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「便秘は病気ではない」と、患者は病院で相談すべきでないと思っているし、
医師も診断治療を軽く考えがちとのこと。

それ故に合理的な治療にたどり着かず、
自己流で健康食品や市販薬、摘便を続けているうちに
頑固な便秘になって治療が長期化したり、
思春期の頃から刺激性下剤を使用し、30歳になる頃には60錠とか、
中には100錠飲んでも反応しなくなるという末路を辿ったり(←大げさでなく)、
“便秘の罠”にハマる人がとても多いそうです。

また、便秘がパーキンソン病のリスクを上げたり、
レビー小体型認知症の初期の症状として出ることもわかってきました。
ほかの病気と便秘を併発するケースも多く、
心臓や糖尿病、呼吸器疾患などを持つ人は注意が必要だそうです。

まさに、“たかが便秘、されど便秘”です。

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排便回数(週3回未満)の問題だけでなく、
毎日排便があったとしても排便困難があれば、便秘症。

健康だと感じる幸福感を失うだけでなく、
生活の質を著しく低下させ、重症の場合は大腸全摘の手術ということもあり得ます。

そんな中、排便を促すホルモン(胆汁酸)が不足すると便秘になるというメカニズムが解明され、
近年それを補う薬が次々に登場。
慢性便秘症の診療ガイドラインも発刊されました。

女性は年齢を問わず、男性も40代から急増し、
男女ともに65歳以上の4人に1人といわれている、便秘。
根本的に治せる人は1割か2割とのことですが、
8割の人が、依存性のない薬でコントロールできるようになるそうです。
薬の選択が、便秘症治療の“きも”。
一般的に知られている薬と、最近登場した薬は、排便を起こすメカニズムが違います。

ヨーグルトや食物繊維を多く摂ったり、運動したりという
生活習慣の改善だけではなかなか難しい便秘症。
自覚があるようであれば、恥ずかしいという気持ちを乗り越えて、
消化器内科で詳しく症状を相談してみてください。

もちろん、なんでも薬に頼るのがよいとは思いませんが、
我慢したり自己流でどうにもならなくなるよりは、
“足りないものを補う薬”でコントロールするほうがよいと、
私は(自分の経験も踏まえ)そう考えます。

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主催: EAファーマ株式会社

国内初の治療ガイドライン制定と新薬登場を受け
変革期を迎える「慢性便秘症」の病態と最新治療戦略
~みんな知らない便秘大国日本の現状~



by mori-mado | 2018-08-21 22:19 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

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