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セミナーレポート「中堅世代のデートDV」

ファイザーの社会貢献活動である「ファイザープログラム」の、プレス向けセミナーへ。
昨年度も取材させていただき、そのレポートは → こちら

“公的サポートが十分に行き届かない「中堅世代(30代〜50代前後)」をターゲットにした
心とからだのヘルスケアに関する活動”を今年度は支援していて、
中堅世代の「デートDV(親密な関係にある人からのDV)」に対する支援を行う団体と、
加害者家族支援を行う団体の報告を聞き、個別の質問などにも対応していただきました。

以下、デートDV被害者を支援する
認定NPO法人 エンパワメントかながわ」の活動報告についてレポートします。

婚姻関係でのDVについては法律があるものの、
籍を入れていない男女の間に起こるDV被害は、
法的には「2人の問題だよね」と片付けられてしまうのが現実。

「デートDV」で問題となる“負のスパイラル”とは、

DV、つまり暴力、暴言、束縛(行動の制限)、強引な性的要求、リベンジポルノ、脅し…の後、
加害者の態度が一転して優しくなり、
その優しさを被害者が自らの救いにしていると、また暴力が。
このサイクルを繰り返すうちに暴力がエスカレートし、
もっと怖いことが起こるのでは?という恐怖を感じて、別れられなくなる。

このこと、だそうです。

「エンパワメントかながわ」が、
10代の学生たちの被害を減らそうと電話相談を開始したところ、
活動の中で見えてきたのは、
20代〜50代の婚姻関係のない人たちにおいて、実はこの問題が深刻であるということ。

例えば30代の女性では、
結婚や出産への年齢的な限界を感じていたり、
経済的な理由(お金を貸しているケースも多い)
戻る家族がいないという孤独感から、
被害にあいながらも、
“別れられない”“別れたくない”というケースが多いのだそうです。

また背景に、育つ過程での虐待(暴力被害)や精神疾患を抱えている人も多く、
この問題をより複雑で深刻にしているようです。


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しかし、法的にも守られず、公的支援も届かず、孤立していく「デートDV」被害者。

暴力を受ける度に「お前が悪い」と言われ続けてきた被害者に対し、
「あなたは決して悪くない」としっかり伝え、
自立への道を自分で選択していくための適切な支援へつながるよう関わっていくことの必要性を、
法人の理事長である阿部真紀さんは訴えていました。

阿部さんは、「デートDV」を社会問題としてとらえていくために、
言葉の認知を上げることも大きな課題だとも言います。

確かに「デートDV」という言葉は最近見聞きしますが、
その実態や、ましてこんなに根深い問題だとは、
今日取材するまで知りませんでした。
(「デートDV」という言葉から被害の内容をイメージしにくい?)

交際経験のある全年齢男女の約4割(女性は4割以上)が
「一つでも被害にあったことがある」とアンケートで答えています。
私たちの社会で“身近”に起こる問題として、まずは、
『声をあげていいんだ。相手を罰するためではなく、自分を守るために。』
ということが被害者に届くよう、
私も様々な場で発信していこうと思いました。

保健、医療、福祉、、、女性ならではの課題は様々あります。
女性ならではの課題を、女性だけでなく“社会全体”で考えていけるように、
今後も積極的に取材をしていきたいと思います。


by mori-mado | 2018-06-21 22:02 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

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